声優の下野紘が、明石家さんまがプロデュースするアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」(6月11日公開)で、声の出演をすることが明らかになった。演じる役は3つで、トカゲとヤモリを担当することは発表となったが、もう1つの役はシークレットとなっている。
 
 下野紘は、今年の1月2日に放映されたテレビ番組「新春大売り出し!さんまのまんま」に、アニメ「鬼滅の刃」で共演する花江夏樹と出演。そこで花江の「漁港の肉子ちゃん」出演を知った下野が自身の出演をさんまに希望し、番組内でトカゲの声を”公開オーディション”していた。結果に満足していたさんまだったが、出演の有無は明らかにされていなかった。
 
 下野紘は「さんまのまんま」番組内のオーディションで演じたトカゲ役に加え、肉子とキクコの心の声を代弁するようなセリフを発するヤモリ役も務める。さらに、公開されたインタビュー映像ではもう1つの役を演じることを明かしている。また、下野はアニメ「迷宮ブラックカンパニー」で人間味のある人型のトカゲを演じているが、トカゲの形をしたトカゲを演じるのは今作が初となる。
 
 アフレコ風景を撮影したメイキング映像も公開となった。さんまも立ち会う中で和気あいあいとアフレコが行われている様子や、監督から求められたイケボ(イケメン系ボイス)を求められる下野の姿などが捉えられている。

 「漁港の肉子ちゃん」は、直木賞受賞作家の西加奈子の同名小説を原作としたアニメ映画で、漁港の船に2人きりで住む母娘である、肉子ちゃんとキクコの軌跡と成長を描く。明石家さんまが企画・プロデュースを担当。「海獣の子供」などの渡辺歩が監督を、「かぐや姫の物語」「海獣の子供」で作画監督を務めた小西賢一がキャラクターデザイン・総作画監督を務め、「映画 えんとつ町のプペル」のSTUDIO4℃が、アニメーション制作を手がける。大竹しのぶが主人公の肉子ちゃんの声を演じるほか、肉子ちゃんの娘キクコの声をCocomiが担当。花江夏樹の出演も発表されている。

【コメント】

■下野紘 トカゲ、ヤモリほか(声の出演)
まさか「さんまのまんま」が、オーディションの場になるとは思っていませんでした(笑)
お役をいただけて嬉しかったですし、子供の頃から見ていたさんまさんのプロデュース作品に出演することができて本当に光栄です。
別件で事務所に立ち寄った時にマネージャーから「お話がありまして…」と極秘事項を伝えるような空気感で、小部屋に連れていかれて「『漁港の肉子ちゃん』出演決定しました!おめでとうございます!」って。マネージャーも浮足立っていましたね(笑)。
今年は「トカゲ」に縁があるのでしょうか…別の作品で人間味のある人型のトカゲを演じる機会があったのですが、今回のようにトカゲの形をしたトカゲに声を当てたのは人生で初めてだと思います。
ヤモリは肉子ちゃんやキクコちゃんの心情を代弁する意味深い役なので、台詞に色をつけないように、生き物だけれど無機質な感じも意識しながら演じさせていただきました。
ヤモリの時は、監督に、イケボ(イケメン系ボイス)でお願いしますとリクエストされまして(笑)
イケボ・ヤモリにもご期待ください。

【作品情報】
漁港の肉子ちゃん
2021年6月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:アスミック・エース
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

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