結びの言葉

いざや結べ 銀の緒を
いざや繋げ 血潮の根
離れぬようにヒイラギを
ほどけぬようにキヅタを
七つイチイに七度結べ
果ての蛇が尾を吐く日まで

銀の緒は魂、血潮の根は心臓。このふたつを接続せよ。
ヒイラギとキヅタはケルトの聖なる木である。
イチイは常緑針葉樹で、別名アララギ(蘭)、アイヌからはクネニと呼ばれる。
イチイは常緑樹で、寿命が長く、木材としても長持ちすることから、不死や長い
時間、節操、永遠などのシンボルとなる。ここでは七つイチイに七度結ぶことで
、永遠を意味する。
果ての蛇は北欧神話において、世界をぐるっと巡り、尾を加えるヨルムンガンド
(ミッドガルド蛇)を指す。これは邪神ロキと巨人アングルボザの子で、ラグナ
ロク(神々の黄昏)の日に、尾を離して海底から地上に現れ、中つ国(ミッドガ
ルド)に大洪水をもたらし、神々と戦う。雷神トールの雷鳴のハンマー、ミョル
ニルを三度受けて死ぬが、その毒でトールも死ぬ。「果ての蛇が尾を吐く日まで
」とは、この世界が終わるまでという意味である。

アンノドミニ

歌:北條響
作詞:岩里祐穂
作曲・編曲:南田健吾

泣けない君が夢見るものは
森を渡る清らな風

泣かない君が焦がれるものは
雲ひとつない空の青

ぼやけた記憶の淵
何度も指で擦り
やがて昨日の匂いも
何一つ残さず消し去ってしまえたなら
忘れられるのに

絶望に僕らは導かれて
魂の在りかでめぐり逢えたんだ
絶望が僕らを呼び合うから
始まりの場所へ さあいま手を繋いで
決して尽きることない約束をしよう

泣いてる僕が夢見たものは
朝焼けを映す湖

失くした季節の果て
何度も声をあげて
いつか傷つけた想いも
何一つ残らず重ね合わせられたら
越えていけるだろう

絶望が僕らを見棄てるまで
魂のとなりで明日をさがして
絶望が僕らを見放すまで
永遠の丘で 怖れるものは何もない

君の目に映るすべてを
君の耳に届くすべてと共に
寄り添いながら 君を感じて 生きよう

絶望に僕らは導かれて
魂の在りかでめぐり逢えたんだ
絶望が僕らを呼び合うから
始まりの場所へ さあいま手を繋いで
決して尽きることない約束をしよう

MAG.MOE - The MAG, The MOE.