【朗読】 隣りの部屋 【営業のKさんシリーズ】
これは ブログの読者さんから寄せられた話になる 木戸さんは現在都内に住んでいる 独身で多趣味な独身男性 住まいに求める要素は 勤務先に近くできるだけ寝坊ができること 綺麗な景色も公園もおしゃれな部屋も彼に は無用なのだ 確かに毎日仕事が終わるとコンビニか スーパーで弁当や惣菜を買って帰りそれを 食べてからシャワーを浴びて寝るだけ 休日ともなれば朝から友人と釣りに出かけ たりドライブに出かけたりして部屋に帰る のはいつも夜になってから そんな生活を送る彼にとっては [音楽] 静かでこじんまりとした部屋があれば 必要十分だという考えもよく理解できる [音楽] だが彼は 常識では考えられないほどのボロアパート に住んでいた 自分の部屋がある2階へ上がるのには かなりの度胸が必要だった何しろ 鉄製の階段は腐食が進みボロボロの状態で 所々に大きな穴も開いていた 引越しの荷物を運び入れる際には少ない 荷物ではあったがそれこそ命がけの作業に なってしまった そんな彼も最初は恐る恐る階段を使ってい たが 次第に慣れてきて 腐食が進んだ場所や 穴が開いている場所を頭にインプットして しまってからは大した問題ではなかった [音楽] 昼でも夜でも軽快に階段を上り下りする ことができた [音楽] そして彼が住んでいる部屋の両隣にも部屋 があっ 右隣の部屋は空き部屋になっているよう だったが 左隣の部屋からは毎日夜遅くまでひどい 騒音が聞こえてきた それでいて彼が自分の部屋で音量に気を つけながらテレビを見ていると よく左隣に面した壁がどんどんと叩かれた 左隣の部屋の住人の姿を見たことはなかっ たが 漏れ聞こえてくる音楽や生活音から きっと若い男性が住んでいるのだと勝手に 想像していた 古いボロアパートなので 壁が薄く 騒音も聞こえてくるのは仕方のないこと だったが彼にしてみれば彼自身は隣に できるだけ迷惑をかけないように静かに 生活することを心がけているにも関わらず 左隣の住人のモラルのなさにはいつも閉口 してしまい さすがに大家さんに苦情を入れようとも 思ったことも何度かあったらしいが 面倒に巻き込まれるのが嫌でそのまま我慢 することにしていたそうだ [音楽] から彼はベッドを右隣に面した壁に ぴったりとつけて寝ることにしていた そうすれば 左隣からの騒音に悩まされずに安心して 眠ることができた 本当に右隣の部屋が空き部屋になっていて 良かったと何度思ったことか [音楽] そんなある日彼にとって 衝撃的な事実が判明した 彼はそのアパートに住み始めてから1回2 回を問わずアパートの住人を見たことは ほとんどなかった 1階に年老いた老夫婦が住んでいるのを 一度だけ見たことがあったがそれ以外には 住人の顔はおろか表札さえ見たことが なかった ただ彼自身もこんなアパートに相撲なんて と思うのはよほどの変人かご老人くらいの ものだろうと思っていたらしく特に 違和感は感じていなかった [音楽] しかしその日仕事を終えて帰宅すると 隣の部屋の住人と鉢合わせになった [音楽] 隣の部屋というのは 右隣の部屋だっ そしてその部屋の住人は両親と3人の子供 そして 祖父母の7人家族だった [音楽] 驚いて挨拶した彼を無視するようにその 家族は楽しそうに部屋の中に入っていった ただ家族が部屋の中に入ってからも部屋の 明かりがつくことはなかった しかも彼が住んでいる部屋は明らかに 四畳半の大きさしかなかった そして右隣の部屋も同じ四畳半に違い なかった だとしたら 四畳半の部屋に7人家族が住めるものなの だろうか いやそれだけではない 彼はその部屋に住み始めて3年以上になっ ていたが 右隣の部屋に明かりが灯ったのを一度も見 たことがなかった 新興宗教の類なのかも そう考えてみたがそうだとしても何の生活 音も立てずに部屋の中にいられるものでは なり 現に左隣の部屋からはトイレを流す音や ドアを閉める音まではっきりと聞こえてい た 右隣の家族はトイレにも行かずドアを 閉めることもなく生活しているとでも言う のか [音楽] 彼の脳裏にはその時部屋に入った家族が そのままピクリとも動かず マネキンのように立っている姿を想像して うすら寒くなった [音楽] 先ほど部屋に入って行く時の家族の様子が どこにでもいる普通の家族に見えたから それがなおさら気味悪く感じた だから彼は思い切って大家さんのもとを 訪ねて 右隣の部屋の住人のことを聞いてみた いや実際には左隣の住人に対する苦情を 言いに行ったついでに右隣の部屋に住む 家族のことを聞いてみた そこで大家さんから聞かされた内容に彼は 一瞬固まってしまう [音楽] A確かに 木戸さんの右隣の部屋には7人家族が 住まわれてますね 毎月きちんと家賃も入れてくれてますし 空き部屋になっているのは 木戸さんの左隣の部屋ですから [音楽] そう言われて彼は思わず聞き返した [音楽] あのー 右隣とか左隣っていうのはアパートを正面 から見た場合ですか 右隣と左隣が反対になっていませんか と [音楽] すると大家さんは そうですね外に出てアパートを正面から見 た場合の右隣と左隣ですね そもそもあのアパートには現在2部屋しか 入庁されていませんから 気道さんがこのアパートに引っ越されて からずっと そう笑いながら答えてくれた 彼は頭の中が混乱しパニックになっていた いつも何の音も聞こえてこない右隣の部屋 には本当に7人家族が住んでおり いつもうるさすぎる騒音に悩まされてきた 左隣の部屋には誰も住んではいないと 断言されてしまったのだから しかも1階に住んでいるのを何度か見て いる 老夫婦すらそのアパートには住んでいない と断言された 確かに左隣からの騒音が聞こえるが部屋の 住人の姿は一度も見たことはなかった [音楽] 唯一同じアパートに住んでいるのがあの 家族でその他には誰も住んでいない 彼は自分が見てきたこと聞いてきた騒音は 何だったのかと 急に恐ろしくなってしまった 彼はそれからすぐに 新しく小綺麗なマンションに引っ越しした そうだ [音楽]
怖い話や怪談、不思議な話の朗読です
当チャンネルの動画ランキング:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1BJRNr3p6YTEEFMbbHeSFkUiWCU7pvlxSo9TKPJZMq2g
朗読してる136様のツイッター : https://twitter.com/IsAM0136
イベント情報など、言霊堂のHP https://136kotodama-do.co.jp/
皆様のオススメ作品:https://twitter.com/search?q=%23136%E6%9C%97%E8%AA%AD%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1&src=hashtag_click&f=live
怪談・怖い話・オカルト話・不思議な話・その他シリーズものを再生リストでまとめております
https://www.youtube.com/channel/UCTFopUbU1l2NFKguwb7NU6w/playlists?sub_confirmation=1
朗読してほしい怖い話や怪談などありましたら136様か管理人の彼岸のツイッターまでリクエストしていただければと思います。
彼岸:https://twitter.com/acchinohou
写真提供
Ayato様 https://twitter.com/ayatophotograpy
音楽素材提供
たちくらみ様 https://twitter.com/Tachi_Kurami , https://www.youtube.com/channel/UClPPxONjs6T2bQTxHyk47nA
如月マロン様 https://twitter.com/PROTOTYPE_AI , https://t.co/8GzeIO1LQ8?amp=1
Music-Note.jp 様 http://Music-Note.jp
H/MIX GALLERY 様 http://www.hmix.net/
甘茶の音楽工房 様 https://amachamusic.chagasi.com/
音の園 様 http://oto-no-sono.com/
136のオリジナルグッズ
https://suzuri.jp/IsAM0136
チャンネルのメンバー登録はこちらからどうぞ
https://www.youtube.com/channel/UCTFopUbU1l2NFKguwb7NU6w/join
動画の無断転載、無断使用はしないでください
#怪談 #怖い話 #朗読 #作業用BGM
MAG.MOE - The MAG, The MOE.