【スカッと】仕事に出かけたはずの夫を待つ私に友人からメッセージ「マリコ…まさか離婚してた?」私「なわけないじゃん」友人「だって今旦那さんが女と宝石店に」【修羅場】【総集編】

ごめんとったレストランには遅れるから先 入って ね結婚記念日のお祝いをしようと待ってい た私に夫からそんな連絡が入ったのは さっきのこと だそして今友人から送られてきた写真を見 て私はスマホを持つ手をふわせ たそこに移るのは夫がはにかみながら深い 女の子とジュエリーショップにいる写真 だっ た写真に映る時計は今日の日付をさして いる電話が来てから30分も経ってい ないなんで仕事のトラブルで会社にいるん じゃないのなんで今あなたは女とそこに いる のガラガラと足元から何かが崩れ落ちる 感覚がし たそしてレストランに合流した夫から 手渡されたものを見て私は今までの幸せが 消えていくのを知っ た私はまり子56歳の専業主婦 だ夫のひとは22歳の時に結婚し3人の 子供を設け た子育てはとくに終了し私は夫と2人 慎ましくも穏やかなを過ごして いる夫は昔から朗らかで嫌味がなく仕事に も家庭にも一生懸命に取り組んでくれる人 だっ た多少体育会系なところがあって律儀と いうか男木がすごいというかとにかく熱血 感なところがちょっとめんどくさいなと 思うことも あるだが私のことや家族のことを何より 愛してくれる夫のことを私ももちろん愛し てい た今日は34回目の結婚記念日だ子供がい た時は家族旅行などに出かけてお祝いして いたけれどここ数年は夫婦2人なので ちょっといいレストランで食事をする くらいのものになってい た朝出かけに夫が言っ た今日は仕事早めに終わらせるよどっかで 待ち合わせして買い物でもしてから食事に 行こうかあらやだデートみたいふふふと私 が笑うと夫もやめろ よと言いながら照れくそうに 笑うじゃあまた後でなはい行っ てらっしゃいいつものように見送り私は 家事を開始 する夫婦2人そんなにすることが多いわけ でもない ゆっくりと家事を終えお茶を飲みながら テレビを 見る夕飯の準備がいらないのはちょっと 嬉しい わそんなことを考えているとあっという間 に身をしなければいけない時間になっ た年齢に合うようなシックな紺色のワン ピースの上にカーディガンを 羽織る髪の毛もきちんとセットし レストランに行くのにふさわしく整える 年とったわ ね鏡に移る自分を見ながらふとそんなこと を 考えるしもしみも年齢に応じてきちんと肌 に出てきていることに苦笑してしまっ たバックを取り家を出た日は沈みかけてき ているが爽やかな夕方だった早めに出てき たのでタクシーではなくバスを乗り町へと 向かう目的地についてふと時計を見ると夫 との待ち合わせの時間にちょうどいい くらいの時間だっ た待ち合わせのお店に向かおうと歩き出し た途端スマホがなった夫からだっ たはいもしもしどうしたのあなた勤務中な のに電話して大丈夫なのああまりこ悪い ちょっとトラブルが起きてしまってに 遅れるかもしれん悪いが先に入ってて もらってもいいかえ分かったけどトラブル 大丈夫な悪い急いでるから切る なえ大丈夫な の一方的に切られたスマホを見ながら私は 心配になって しまうだが夫が遅れることは確定のようだ しここでぼーっとつったってても仕方が ない私は手近にあったカフェで時間を潰す ことにし たコーヒーを飲みながらカフェに置いて ある雑誌を読んでいると不に私のスマホの バイブが鳴っ たん よしみそこに表示されていたのは私の友人 の名前だっ た珍しいわ ねそう言いながら私は店員さんに席を 離れる胸を告げてに出 たはいもしもしもしもしまりこ久しぶり 元気にして たなぜだかよみは小声でひそひそと話して いるようだった元気よそっちは私も元気よ てそうじゃなくってねちょっと聞きたいん だけどまりこ離婚とかしてないよね あ唐突な質問に思わず間抜けた声が出るい やっぱそうだよねいや実は今ジュエリー ショップに来てるんだけど今ここであんた のご主人らしき人を見ちゃってねそれが女 と来てるんだけどどうやら女の指輪を買い に来てるみたい であええいや人違いじゃないのだって さっき電話が来てまだ会社にいるみたい だったわよいや私もまり子の旦那さん数回 しか見たことがないから何とも言えないん だけど一応ないように写真撮ったから見て みてごめんとりあえず一旦電話切る ねそう言って電話は切れたそしてすぐさま 写真が送られてき た何これ そこには確かに夫と見知らぬ若い女性の姿 が他人の空にだと思うとしたが今朝私が 選んだスーツとエクタイは見間違えようか ない しかも夫はどこか照れたように頭を描いて いるそして店員が持っているトレーの上に 置かれている指輪に私は目を丸くし た写真越しでも分かるほど立派なダイヤが ついた指輪だったから だカフェの外で私はスマホを見たまま動け ないでいた心なしか手が 冷たい夫はトラブルで遅れるとと言ったで もこのスマホの中に光る光景はどう見ても トラブルがあったようには見えない夫に嘘 をつかれ たその事実がゴンゴンと頭をドンキで殴ら れたかのように 響くもしかしたらセンスがない夫が私への プレゼントを買うために会社の同僚か誰か を付き添わせたのかもしれない私への指輪 を送るつもりなのかもしれない だって結婚記念日だしバレないために トラブルだと嘘をついたのかもしれ ないそんな風にいい方にいい方に考えない と涙が出てしまいそうだっ たレストランに1人で座っていると夫が ニコニコしながら遅れてやってき た遅れてごめんなうんうん大丈夫トラブル は片付いたの 私は平然をよそって聞くいや参っちゃった よちょっとトラブってなまりこ何か飲むか ワインうんワインもらおうか な夫がウェイターを呼んでワインを頼んで いるじゃあワインが来るまでの間にとはい まりこ結婚記念日おめでとう 夫がそう言いながら私に小さな髪袋 差し出してきたドキンと胸がはむあ やっぱり夫は私にきっとジュエリーを用意 してくれたんだほっとアンドしながら紙袋 の中身を見た私はうんと眉を寄せる明らか に指輪のサイズの箱ではない長方形の箱が その紙袋の中に入ってい た箱を手に取り蓋を開けると そこには可愛らしいデザインの財布 が 財布思わずぽつりと言葉が出てしまっ た指輪ではなく 財布そうそうこの前一緒にテレビで見てた 時その財布が欲しいなって言ってただろう どうしたあまり嬉しくなさそうだけどあ うん違うの嬉しいありがとうあなた大事に するね確かにこの間私が欲しいと言ってい た3万もする財布だ本当なら手放しで喜ん でいたはずなのに心の底から喜ぶことが でき ないでもどうにかして精一杯笑顔を作ると 夫はほっとしたようだっ た財布を見つめながら私は何とも言えない モヤモヤが体重を駆け巡るのを感じる 指輪じゃなかったじゃあ本当に夫は他の 女性に指輪をなんでまさか 浮気考えたくないがそれ以外に理由が 思いつか ない記念日のディナーは美味しいはずなの にいつもなら食べられないような美味しい 食事なのに私はちっとも味わうことができ なかっ たそれからは悶々とした日々が続いた夫は 仕事が終わるとまっすぐ帰ってくるし休日 には家にいることの方が 多い外出しても同僚とゴルフくらいなもの でそのゴルフも部下が家に迎えに来るので 浮気を疑うことはできなかっ たそんなある日私は市役所に提出する書類 があったので再び街中に来ていたお天気も 良いし少しウィンドウショッピングでもし て帰ろうとブラブラと街中を歩いていた時 のことだっ たあれあれって年 さん私は街中を歩く夫の姿を見つけ たそして隣を歩く人物を見てあと小さく声 を開けた隣にいたのは夫とジュエリー ショップにいた若い女だったの だ2人は時折り目を見合わせて楽しそうに 断捨しながら建物へと入っていっ たなんでこんな時間にこんなとこに女性 と私の頭は完全に混乱 するそして2人が入っていた建物を改めて 見て私は小さく声をあげ た えなんとそれはホテルだったのだ 普通のホテルよりも少しだけ格式の高い いわば大人のデートで使うにはぴったりの ホテルだっ た 嘘頭が真っ白になった口元を押さえている 手が小刻みに震えて いる足もガクガクと震えだし私はそこに 立っているのがやっとだっ たぼんやりとした頭で考える 何はともあれ証拠何かの証拠は取っておか ないとそう思った私は近くの飲食スペース があるコンビニで待機することにし たそしてぴったり1時間後ホテルから出て きた夫と女を私は写真に納め た楽しそうに笑う2人だっ たタクシーに飛び乗って家に帰り私は ソファに座ってでぼーっと空を見つめてい た若くて可愛い子だった なピチピチなんて死後が出てきてしまう くらい夫の隣に立っていた女性は若くて 生命力に溢れてい た大して私はシミもしもそれなりにできて しまったおば ちゃん指輪を送る価値もないおば ちゃん考えがどんどん屈になっていくのが 悲しかっ た はあこれからどう しようすでに独立している子供に頼ること はしたく ない仮に離婚を選ぶと する慰謝料と年金を合わせてもしそな 暮らしが待っているだけ だ結婚してずっと家庭に入っていたので 何かスキルがあるわけでも ない喜びも楽みも何もない老後を1人で 過ごすことになると考えるだけで寒気が 起きる面と向かって愛していると夫に言う ことはもうなくなっていたそれは夫の方も だそれでも確かに死ぬまでこの人と暮らし ていくんだと同じ墓に入るんだと信じて 疑わなかっ たそれだけの愛情と信頼が確実にあったの にそして夫もそう思っていると信じていた の に静かに涙が流れ た上を向いていたので涙は頬を伝い耳の 辺りでしくになって落ちて いくずっと鼻をすする音が静かな部屋に 響き 渡るもっと若ければ泣きはめいたのだろう か夫に捨てないでとすがったのだろう か何を考えても答えは出そうに ないその時だっ たいきなりインターホンが鳴り私は肩を びくりと振るわせ た慌てて立ち上がりインターホンの画面を 見るとそこには郵便配達の男性の姿が はいあすみません年さん宛てに書きとめが 届いています 書きとめですかはい今出ます ね涙を隠すために慌ててサングラスをかけ て外に出る郵便物を受け取りサインをした 家の中に入り何気なく郵便物を見て私は 固まっ たこれあの時のジュエリー ショップそう郵便物はジュエリーショップ からだった私は震えでそれを開封した夫へ の郵便物は基本的に友人からの手紙とかで はない限り確認するように夫から頼まれて いるの だ何これ そこに記載されている内容に私は目を疑っ た請求額 30万円わなわなと郵便物を持つ自分の手 が 震える夫の情は悲しみから一瞬で怒りに 変わっ た信じられない何を考えてるのあの人 はその時だ絶妙なタイミングで夫が帰って き たただいまどうした電気もつけないでで どうしたんだまり子なんだその顔何があっ た何があったじゃないわ よ完全に私はれていた夫の胸に郵便物もろ とも拳を突きつけた うわ夫がカエルが潰されたような声を発し た何をいきなり 私には3万であの女には30万ってどう いうことよああ答えなさい よいきなり妻から殴られて夫は目を白黒さ せているちょちょっと待て話が読めない何 の話だよ30万 ってゲホゲホとむせながら夫が 言うその郵便物目をかっぽじってよくご覧 なさいよえああジュエリショップあこれ 届いたのか届いたのかじゃないのよこっち は全部知ってんだからねあんたが若い女に 入れあげてよにもよって私たちの結婚 記念日に指輪を送ってことも今日2人で ホテルに入ってたことも全部全部 全部あちょちょっと待ってまり子何か盛大 に誤解してないか何が誤解よ全部事実よ どっちも写真があるんだからひさんのバカ どうせ私はおばちゃんですよ指輪はもらえ ないしあの子みたいにピチピチじゃないし シミもしもある しもう最後の方はただの当たりだいい年し たおばちゃんならもっと他に言いよがある だろう に何よなんか言いなさい よ突然夫が急に舌を向き黙り込んでしまっ たねて ば ん何今の音私が巨としていると目の前の音 が肩をふわせて大爆笑を始め たやばい面白すぎるマリカ は困惑する私をよそに夫は人しきりお腹を 抱えて体をよじらせて笑っているな何よ なんでそんな笑ってるの よ迷彩ほらちゃんと迷彩見 てそう言って夫はジュエリーショップの 請求 もう一度私に差し出してき た 迷彩請求所に目を落として迷彩欄を見ると そこには修理不可のため大外品としてと 記載されて いる修理交換大外 品私は首を かげる後輩の女の子が会社の他の家のやと 婚約してさうちののやつが婚約指輪見せ てって狙ったんだけど女の子が手を滑らせ て落としちゃったんだよで間の悪いことに 俺がうっかりそれを踏んじゃってさ ちょうど力のかかり方が悪かったのか石が 台座から外れるしリングがちょっと曲がる しで弁償することにしたんだ よ夫が笑いながら 言うべ弁償 って後輩も婚約者のやつも石を再度 取り付けてリング部分を調整すればいいっ て言ってくれたんだけどせっかくの婚約 指輪だろピカピカの指輪を傷だらけにし ちゃったからなさすがに買い直したらって 2人に言ったんだ よそこで男出さなくてもていうかそれは 相手の男性も微妙じゃないあなたから送ら れた指輪をはめなすのその 子請求はこっちに回してもらったけど俺は 送ってないよちゃんと男の方もジュエリー ショップに来てもらって2人で選んで もらったけどえだだって友達が送ってくれ た写真にはあなたと女性しか映ってなくっ ていや男もきちんといたあそういや会社 からの電話で長い時間席を外していた時間 があったなその時のことじゃないかじゃ じゃあ今日のホテルはあの な夫が呆れたように行っ た談だよ談会社の他のやもいたし取引もい たなんならそこにいた全員に証言させて やろうか大体浮気だったらジュエリー ショップの請求所をわざわざ自宅宛てに 書きとめで送ってもらうわけないだろ まり子が開けるって分かってんの にそそうよ30万そんな大金どっから出す の貯金は確かに十分にあるし別に30万 ほどの出費が痛いわけではないでも明らか に修理で住むところ男木を出してを 買い与えたのだ出さなくていいお金だと 思うともったい ないだからわざわざ請求所が確実に届く ように書きとめで送ってもらったんだよ 賠償保険で全額帰ってくるから請求書が 必要だったんだよあそそっ か未だハパニック状態の私に夫は笑い ながらため息をつい たで疑惑は晴れた わけじゃあ結婚記念日の日にトラブルって 言ったのに職場にはいなくてジュエリー ショップにいたのは指輪を壊したことが トラブルあと俺一言も仕事のトラブルって 言ってないはずだけど あ他に はホテルから出てきた時女の子と めちゃくちゃ笑い合ってたのは大きい契約 は取れたから2人でめっちゃ喜んだ他には 私のこと嫌いになったとか嫌いな相手に レストラン予約したりプレゼント買ったり すると思う かしませ んすっかりしげた私に夫がふっと笑って いった何まり子は俺が浮気したと思い込ん で悲しくて泣いちゃったわけ うん涙の後がバレバレだったのだろう急に 恥ずかしくなり私は俯い た仕方ないな クツクツと笑いながら夫が私に近寄り ぎゅっと抱きしめてきた本当に久しぶりの ハグ だ俺はまり子と一緒を添い遂げる覚悟だ から一緒に墓に入りたいと思ってるから 浮気なんか疑ってくれるな よごめん なさいあと指輪じゃなくて3万の プレゼントで悪かったなうそれはです ごめん なさいあと地味に腹が 痛まり子からボディブロを食らうとは思っ てなかっただめだおかし すぎるごめんて ばもう穴があったら入りたい恥ずかしがる 私を夫は落ち着くまで抱きしめてくれたの だっ た後日団だが夫の後輩の女の子の結婚式の 時このエピソードが紹介され会場は大 爆笑色々あったが夫が私と同じ気持ちでい てくれることを確認できて今ではあの 勘違いドタバタ劇も悪いものではなかった かなと 思える夫は来年の記念日に指輪を送って くれる らしい今から楽しみにして いよう姉ちゃんの衣装を持って今すぐ 逃げろ警察にに追われている ぞ突然の連絡に私は一瞬言葉を失ったどう いう意味か聞き返すとしたが電話はすぐに 切れてしまい折り返しかけても繋がら なかった慶太は何を言っているのだろう そもそも私は衣装など持っていない疑問 ばかりが浮かんだがケタの強い口調に恐怖 を覚え私は従うことにしたとにかく この家を出なければ私は身の周りの必要な ものだけを小さな鞄に詰め込み家を出よう としたその時激しくドアを叩く音が聞こえ た警察ですここを開けて ください驚いた私はとっさに裏口から出る と通りかかったタクシーに飛び乗った まさに間一発のタイミングだったしかし なぜ私が警察に追われるかなぜ逃げる必要 があるのかは分からなかっ た私はあな28歳の専業主婦だ夫の慶太は 会社員で中は良好子供はいないごくごく 普通の家庭だが少し変わっているのは慶太 に腹違いの姉友野がいること だ2人は幼馴染みで物心ついた時にはいつ も2人と遊ぶことが習慣になっていた1 りっこの私は優しい優のことが昔から 大好きで実の姉のように慕っていた有野は 慶太のことも可愛がっていたが有野のママ 母であり現在の私の義母であるよし子さん はなぜかゆのにも私にも冷たかっ たゆうの勝手に慶太を連れ出すのはやめて ちょうだいといつも言ってるでしょう公園 なんかに行って病気を映されたりしたら どうするのあごめんなさいでもけたも一緒 に遊びたいって言ったから嘘つくんじゃ ないわよそれにそのみすぼらしい子を慶太 に近寄らせないで汚ならしたらありゃし ないそんなひどいあなちゃんは友達なん ですゆのの言うことは一切聞かないでまだ 遊びとる太の腕を強引に引っ張り私たち から引き離すよし子の顔はいつもはにの ようだっ たしかしその後も私たちの友達付き合いは ずっと続き高校卒業後私と慶太は恋人とし て密かに付き合うようになっ たそして慶太が大学を卒業し父親の会社に 入ってからプロポーズされた私は初恋の人 と結婚できると夢見心地だったがよし子は 当然猛反対してき た本人たちが好きで結婚したいと言って いるんだからいいじゃないか許してやろう よ義父である佐尾の後で私たちは結婚 できることになったが1つ条件があった それは義母との同居であっ た結婚してからのよし子の私に対する攻撃 は凄まじいものだっ おそらくよし子が同居条件として出したの は気に入らない私をいびり倒して私が自分 から別れを切り出すようにしけるためだっ たの だろうよし子は私の実家が貧しいため財産 目当てで結婚したと思っていたそのため 少しでも嫌なことをされたら出ていく だろうと考えていたに違い ないあなたみたいな貧しい育ちの人間を もらってやんだからせめて家事くらいは 完璧にやってもらわないと ね はいあなたがうちの財産を狙って慶太に 近づいたのは分かってるのよいじ汚い私は 騙されないから ねそんな違います嫁の分際で口応えするな 疑われるのが嫌ならさっさと出ていって くれて構わないんだよ このように私をののしることは日常差半事 だったがよし子からの攻撃は言葉だけでは ない熱湯の入った鍋を私に向けてこそうと したり取り分けた私のおかずに針が入って いたりなど様々で階段から突き落とされ そうになったこともあった一歩間違えば命 の危険があることもして くるそれに比べて佐尾は優しい人だった 佐尾は元々心臓に病があり体調を崩すこと も多かった義母のよはやれ旅行だお茶会だ と派手に出歩いていたため義父が体調を 崩した時には有野と私が身の周りのお世話 をしてい た看病をするたびに佐尾はあなさんにまで 俺の面倒を見てもらうことになってすま ないねそれによし子がいつもあなさんに 迷惑をかけているようで本当に申し訳ない あいつは昔から自分より若い世代の子が 嫌いで若い子にはいつもあんな態度なんだ 俺も注意はしているんだが なあいえお父さんは悪くありませんそれに お父さんとこうしてお話しできるのが私の 楽しみでもあるんですよ それは確かに本心だったがよし子からの嫁 いびりは日に日にひどくなっていくばかり だっ た同居から半年とうとう心身共に限界を 迎えた私からの訴えで慶太はついに仏教 決意してくれた私もついに義母のいびり から離れられると内心ほっとしていたが一 点だけ気がかりなことがあったそれは佐尾 の世話についてだ 今までは私とユのの2人でしていた分今後 はユのに全てのことを任せてしまうことに なるいまれなくなった私はそのことを言の に尋ねてみることにし た有野さん私がこの家を出てしまったら お父さんのお世話をすることができなく なってしまいますそうなったら全て任せて しまうことになってしまう私はそれだけが 気がなん ですそんなの気にすることないわお父さん のことは私に任せてそれに今までも血の 繋がりもないのによく頑張ってくれたわ 本当に ありがとうお母さんのこともごめんなさい ねあなちゃんは本当に辛い思いをしてたと 思うその苦労もあった分これからはここを 離れて自由にのびのびと暮らし なさい野はそう言って私の手を取ると にっこりと優しい笑みを浮かべたそんなに も私のことを思ってくれていた なんて優しい義姉の言葉に涙が出たやはり 言のは私の味方で本当の姉のようだと 改めて思っ たしかしやはり同居辞めるとなると義母に も相談する必要が ある私は涙を拭うと義両親に相談しに行く ことを決意し たお父さんお母さん私たち夫婦は来週から 別居しようと考えています今までお世話に なりましたお父さんそんなに遠くには行か ないので月に何度かは様子を見に来るよう にします ねどうして慶太まで連れて行くのあなた だけが出ていくべき でしょう私と慶太は夫婦なのでどうして私 だけ出ていくことになるんですか邪魔だ からに決まっている でしょう義母はあまりにも辛辣な言葉を 平然と言ってのけたすると黙っていた義父 が突然大声で義母を怒鳴り始め たいい加減にしないかこれからは今までの ように頻繁に会うことができなくなると いうのにお前は最後くらいに送り出して やることもできないの か佐尾は最近寝たきりになっていたが こんなにも大声を出しているのは初めて 見る良子も佐尾のあまりの気迫にすっかり 縮こまってしまいそれから引っ越しの準備 をして出ていくまで私に何も言ってこ なかっ た私たちは無事引っ越しをしたが佐尾の 体調がだんだん悪くなっていたため新居は 疑から30分程度のところにして月に23 回は佐尾の看病に行くことにし た疑実家に行った時も義母は私に何も言う ことはなかったが時折り私を睨んでいる ような視線を感じることがあり気味が 悪かっ たとにもかにもようやく疑実家を出ること ができたことでよし子とは疎遠になり私は 救われ たそれからさらに2ヶ月が立ち佐が心臓 発作で亡くなった突然の出来事に夫から 知らせを聞いた時は声が出なかっ た原因はいつも携帯しているはずの発作を 止める薬をその日は持っていなかったから だと聞いたその話を聞いて私は佐尾のそば にいなかったことを激しく後悔したそして 悲しみにくれる中私以上に沈んでいる優の に寄り添いながらどうにか佐尾の葬儀を 終え た佐尾は元気な時に事業をしていたことも あり葬儀には多くの参列者が駆けつけた 参列した人たちはあんなにも優しい人が どうしてこんなにも早く行ってしまったの か惜しい人をなくしたなどと口々に言葉を 漏らしどの人も佐の死を悔やんで その後親族の集まる場で佐尾の書斎にあっ たという遺言書の内容が明らかにされた そこには家屋敷と預貯金全てを妻である よし子と無子の慶太に譲ると記されていた 驚いたことにあれだけ介護をしていた有野 に対する相続への記載が一文字も見当たら なかったのだ のなき母親の片であるダイヤモンドの指輪 でさえよし子に譲るとありあの優しいサが なぜそんな残酷な遺言を残したのか私には 理解ができなかっ たお父さんどうしてゆのの落胆ぶりは あまりに痛々しくて声もかけられないほど だっ たそれからさらに1ヶ月ほど経ち今度はが 自ら命を立ったとの連絡が入っ た佐尾の次は有野目の前が真っ白になり 震えが止まらなくなるほどの衝撃を受け た一体何が起こっているの言のは車で 出かけた直後に車もとも海に飛び込んだと のことだった車は海の中で発見され中には 変わり果てた姿の言のが見つかったそう だ有野が出かけた時に家にいたよし子と 偶然その日に疑実家に行っていた慶太は 警察の事情聴取を受け た言うのはお父さんにべったりだったん です亡くなって取り乱していまし た父さんの後を追いたいって泣いていまし たもちろん止めました けど警察からよし子と慶太がそう言ってい たと聞いた時はにわかには信じられなかっ たそれと同時にそんな優のの気持ちに 気づいてあげられなかった自分を激しく 責め た心の整理がつかないまま迎えた有野の 葬儀の日自宅で服に着替える準備をして いると先に葬儀会場に向かっていた慶太 から電話があっ た姉ちゃんの衣装を持って今すぐ逃げろ 警察に追われている ぞ突然の連絡に私は一瞬言葉を失ったどう いう意味か聞き返すとしたが電話はすぐに 切れてしまい折り返しかけても繋がら なかった慶太は何を言っているのだろう そもそも私は衣装など持っていない疑問 ばかりが浮かんだが慶太の強い口調に恐怖 を覚え私は従うことにしたとにかく この家を出なけれ ば私は身の周りの必要なものだけを小さな 鞄に詰め込み家を出ようとしたその時 激しくドアを叩く音が聞こえた警察です ここを開けて ください驚いた私はとっさに裏口から出る と通りかかったタクシーに飛び乗った まさに間一発のタイミングだっ たしかしなぜ私が警察に追われるのかなぜ 逃げる必要があるのかは分からなかった私 はとりあえずビジネスホテルに身を潜め 高なる心臓の鼓動が落ち着くのを待って 冷静に考えた有野の衣装とは何だろうか 最近有野からもらったものと言えば先週の 私の誕生日に送られた誕生日カードだけだ それは上等なわしで作られている手作りの 誕生日カートだっ たあなちゃんお誕生日おめでとうあなたは 私にとって実の妹以上の存在です大切に 思っていますこれからもずっとよろしく ね心のこもった文章が嬉しくて鞄に入れて 持ち歩いていたそれなのにその言のがもう この世にいないなんて信じられ ない親の後を追いたいと思っていたそうだ が私の前では機上に振る舞っていた優の そんな優しい優の姿を思い出しながら私は 何度も何度も誕生日カードを読み直して心 を落ちつかせてい たそんな時慶太から1本の電話が入っ たもしもしあな俺だよ無事に逃げ出せた ようだねけたよかった怖かったあ心配して た よなんで私が警察から追われているのか 慶太は知ってるのいや俺も詳しいことは 分からないんだでも姉のものがなくなっ たって警察が言って た何がなくなったの私に関係があるものな の慶太も詳しいことは聞いていないとの ことで警察の調から私が疑われているよう だったのでとりあえず私に逃げるように 言ったそう だところで有野さんの衣装って 何預かってないか預かってたらとっくに 言ってるわよあなは姉ちゃんと親しかった だろうあなにならそういうのを渡してるか と思ったんだ けど何もないわよ先週誕生日カードを もらっただけ今ここにある わ誕生日 カードそうつぶやいた後一瞬黙り込んだ 慶太が慌てた声で叫ん だあな今すぐ会いたいそのカードも持って きて くれあまりに不自然な提案に驚いたが慶太 も動揺しているのだろうひとまず慶太と 落ち合うことにした警察の目から逃れる ためには人混みの中の方が目立たないと 思ったのでホテル近くの駅前のベチで 待ち合わせ た私は心細くて早く慶太に会いたい一心で 約束の時間より30分も早くついてしまっ たすると待ち合わせ場所にはすでに1人で ベンチに座っている慶太の姿があっ た私は嬉しくて駆けよろうとしたが慶太は 額の血管が浮かび上がるほどの恐ろしい行 で誰かと電話している今までに見たことの ない表情だったのでとっさにベンチの後ろ の植込みに隠れ話の内容を録音することに し ただから母さんあなが持っているっていう 誕生日カードが怪しいんだよそれがきっと 姉ちゃんの衣装で例のあれの隠し場所も 書いてあるはずだ秋から取り上げる よ私はは驚きで震える手を抑えながら スマホで録音を始め た心配するなよ母さん姉ちゃんの車の ブレーキに採したのも俺じゃなくてあな だってことにする から私は耳を疑った有野さんの事故は慶太 によって仕組まれたものだったこの男は私 の知っている優しい慶太ではない大切な人 を奪われた怒りでどうにかなってしまい そうだっ たしかしここでまた慶太の口から信じられ ない事実が語られ た父さんが飲もうとしていた心臓発作を 止める薬を取り上げられたのは母さんの 協力のおかげだよこれでようやく全財産が 俺と母さんのものになると思ったのに全く 面倒なことになった よそれを聞いた瞬間思わず声をあげそうに なったが口をとっさに手で押えこらえ たまさか佐尾まで手にかけていたと は背後で私に話を聞かれているとも知らず 慶太は得意気によし子に話し続けて いる大丈夫あなは俺のことを信じ込んで いるからうまく言いくるめて衣装を 取り上げたら霊の場所に連れて行くよそこ で母さんと落ち合うことにする ね信じられないことに慶太はよし子とグル になって今まで私を騙していたのだしかも 慶太は私の命も狙っているようだ私に 逃げろと言ったのも私が言のの衣装を持っ ていると思い釜をかけていたの だ私は慶太に見つからないように駅の トイレに入り絶対に許さないと唇を 噛みしめ た慶太は誕生日カードにこだわっていた それに例のあれとは何なのだろう か有野からもらった誕生日カードを鞄から 取り出してよく見てみると少し厚みがあり わしが重なっているような構造になってい たその厚い部分をそっと開いてみると中に は手紙が入っていた手紙を手に取り読んで 行くとそこには思いもよらない衝撃の事実 が書かれてい たあなちゃんがこの手紙を読んでいる頃私 はもうこの世にはいないかもしれません あなちゃんに伝えておきたいことがあり ます整った貴重面な字は有野さんのものに 間違いなかっ た懐かしい筆跡に私はまた手をふわせ ながら涙を流し たのはこのことを予想していたのだ手紙の 内容は続い たお母さんと慶太は遺言書を偽造して自分 たちに都合よく書き換えていたのお父さん はずっと介護をしていた私とあなちゃんに 遺産を残そうとしてくれていたの にまさかの内容に驚きが隠せなかったが そうであればあの理不尽な遺言書の内容に も納得が 行くそれにしてもまさか有野さんだけで なく私にまで遺産が渡るように考えてくれ ていたことなど思いもよらなかった佐尾が 私のことを娘も同然だと容子縁組をして くれたのもそのためだったのかと今更 ながら気がつい たお父さんはあなちゃんを容子にしたこと でよし子さんが何かするんじゃないかと 警戒して書斎に隠しカメラををつつける ように私に行ってきていたの私は半ば半神 半疑だったんだけど言われた通りに隠し カメラをつけたそしてその映像を見た時は 驚いたわよし子さんと慶太が遺言書を すり替える現場が映っていた から有野がその映像を確認したのは有言書 が親戚の前で公開された後だったそうで元 の遺言書も見当たらなかことからどう しようもなかったそう だ偽の遺言書で私の取り分がなかったのは まだ我慢できたけど亡くなった母の指輪 まで取り上げようとしたことが許せなかっ た私も龍野から見せてもらったことがある 大粒のピンクダイヤモンドがついた高価 そうな綺麗な 指輪母の片だと言って言うのが一番大切に していたものそれだけは諦めきれず裁判を 起こそうとしていることを慶太に知られて しまったと書かれてい たそのせいで私は何か危険な目に会うかも しれない私にもしものことがあったらこの ことを警察に訴えてほしいそして片の指輪 はどうかあなたが持っていてあの人たちは 何をするかわからないからあなたも本当に 気をつけて ユのの手紙には隠しカメラの証拠データが 入ったSDカードとダイヤモンドの指輪の 隠し場所であるコインロッカーの暗証番号 も書かれていて私はその足で警察に 駆け込ん だ警察に行って分かったのはダイヤモンド の指輪を私が盗んだとよし子が訴えていた という ことでも言ののおかげで私の無実も証明さ れ逃げる必要がなくなっ また警察は有野の車のブレーキにサクがさ れていたことを突き止め事件として操作を 進めているところだっ たさらに佐尾の亡くなり方にも不自然な点 があると再操作が始まってい たその後有野が持っていた証拠と私の録音 データが決めてとなりよし子と慶太は逮捕 されたのだっ た今は2人とものが一向に反省の色を見せ ない らしい事件の真相を知った親戚からは絶縁 されたため外に出てきても頼る当てはなく 惨めな人生を過ごすことになる だろう警察の操作で佐尾の本当の遺言が 発見され慶太とよし子には遺産相続の権利 がなくなった言のもすでに亡くなっている ため佐の遺産は全て をしていた私のものになっ たお金は人を変えてしまうお金がどれだけ あっても幸せは買え ないその後私は遺産を一部使わせてもらい 慶太とよし子が出所した時に居場所がバレ ないよう遠方に引っ越すことにしたその際 に疑実家は処分し当面の生活費だけを残し 後のお金は全て寄付することにした財産 目的で狙われるくらいなら少しでも誰かの ためになった方がいいだろうと考えたの だユのダイヤモンドの指輪は有野の片とし て私が大切に身につけて いる優しかった優のと佐尾のことはずっと 忘れずにいようと 思う私の人生はこれからだ私は自由気まま にお金に囚われないを生きて いくママ友のさおさんから突然かかってき た電話は最初意味不明だっ たごめんあなたの3億の家燃えちゃっ た家が燃えたという大変な内容の電話なの に沙織さんは楽しんでいるかのような口調 で 話す私に無断で我が家の別荘に子供を連れ て行き勝手に庭でバーベキューをしてい たら肉類が燃えてぼやになったそしてその 日が別荘に移って家も燃やしてしまったと 言って いるどういうことな の私は彼女から詳細を聞き出し少し前に 彼女の家族と一緒に行った別荘地へと車で 向かっ た私の名前ははせまこ先日32歳になった ばかりのワーキングマザーで不動産関係の 仕事をして いる同い年の夫8歳の息子と3人で暮らし て いる高校生の時に見たテレビドラマで不 動産会社勤務の女性がバリバリ働く姿に 憧れいつか自分も不動産に関わる仕事をし たいと思ってい た大学卒業後に入社した会社には5年間お 世話になりそこで不動産業の基礎を 学ぶそして27歳の時投資家で資産家の父 に頭を下げて当時の私にとっては大金を 借り小規模ながらも不動産会社を立ち上げ て一国1条のあじとなっ た当初は借金を関西できる日が本当に来る のかどうか不安だったが私には不動産売買 のセンスがあったらしい気がつけば父から の借金は全て返し終えてその後ずっと黒字 が続いて いる夫とは大学時代に知り合い交際結婚 妊娠出産と順調に進んできた仕事が大好き で時には家事や育児よりも仕事を優先して しまう私を夫は深く理解した上で全面的に 協力してくれる この人に巡り合えて人生を共に歩めること は本当に幸せだと 思う夫と息子それに仕事で独立した私を 支えてくれているメンバーは私自身が選ん だり育てたりした相性のいい人たちだだ から家庭でも職場でもトラブルの目があれ ば早めに話し合い穏やかに解決することが でき ただが自分で選ぶことができないママ友 たちの中には正直この人とは出会いたく なかったなと思う人物がいてとても 悩ましい今の私が最も苦手としているママ 友はさおりさんだこの人の価値観は私とは 全く違い予想外の言動に私はいつも 振り回されて しまうあらはせさんはせまこさんお買い物 のその靴おしゃれねまだ新品でしょどこで 買った の街でばったりあっただけでフルネームで 呼びかけ履いている靴についてやぎ早に 聞いてくる人なんて今まで私の周囲には 1人もいなかっ たこの手の話はささっと終わらせたいので にっこり笑いながら手近に返事を するこの靴は仕事絡みで東京に行った時 買ったんです どこで買ったか聞かれたら普通は知名じゃ なくて店とかブランドの名前を教えるもの なんじゃないあフェラガモ ですそんなブランド品を簡単に変える なんてまこさんは本当のお金持ちよねお 仕事は不動産関係でしたっけあらやだお しりしてると時間がどんどん立っちゃうわ ねそろそろ子供たちが帰ってくる わそうですね私は専業店で買い物をして から急いで帰って夕食の準備をするので ここで失礼します ねそう言って歩き出す私を追いかけながら さおさんは失礼な質問を するねえ今日の夕食は何フェラガモの靴を 履く女性が作る豪華な夕食の席に私と ハルトもご一緒してよろしい かしらハルト君はさおさんの息子での息子 と同じ8歳 だ豪華じゃないですよごく普通の食事です それに今夜は私の父が来るのでちょっと 都合が良くなく て曖昧ながらも拒否したつもりで私が足早 に立ち去ろうとするとそんな嘘ついたって 私は騙されないわよよりによって今日 お父さんが来るなんて変でしょうとにかく 今夜お邪魔しますから さおさんは私の言葉を勝手に嘘と決めつけ て勝手に怒り出し私に背を向けて自宅の方 に歩いていっ た本屋のメニューは数日前から決まってい た2の塩焼き大根の煮物わかめの味噌汁 ゆで卵と温野菜のサラダそして玄米 ご飯父が来る時は父のだけを食卓に並べる ので大体こういう組み合わせに なる私が調理したものをテーブルに運んで いると食べる人も1人また1人と部屋に 入って くる私はさおさんたちが来るかどうか わからないので来ても来なくても大丈夫な ように準備した内心では来ませんようにと 願っていたのだがその願いも虚しく彼女は 本当に我が家のを食べに来て遠慮に玄関 ドアを開け たまこさんお邪魔します よあらさおさんお1人ですかハルト君 は豪華な魚料理は8歳の男の子にはまだ 早いと思って1人で来たのだから豪華な 料理じゃなくてごく普通の夕食なんですよ それも今夜は父の好物 ばかりさん食卓に案内するとそこには 我が家のメンバーがすでに揃っていた息子 と夫と父3世代の男性3人で あるさおりさん紹介します私の父ですあ お父さん本当に今夜いらしてたんです ね初めましていつもまこが大変お世話に なっているようで恐縮しです 勘のいい父は私たちのやり取りを聞いて 何かを悟り初対面の挨拶に少量の毒を 混ぜ込んでいるさおりさんは急に居心地が 悪くなったらしくあまり喋らずに1人前の 食事をどんどん口に運ぶそして誰よりも 早く平らげると軽く釈しただけで礼の言葉 を口にすることもなくガサガサした動作で 帰っていった 数日後その日の仕事場へと急いで向かって いた私は最寄り駅の近くでさおさんに 呼び止められ たちょっとはせまこ さんこんなところでフルネームで呼ばれる のは大いに迷惑だがもちろん口には出さ ないあさおさん先日の夕食の後でうちの 男性たちがさおさんのこと心配してたん ですよなんか急いで帰っちゃったよねっ てだってフェラガモの靴を気軽に買って 気軽に履いてるママ友が専業店によって 買い物してそれから夕食作るって言うから 誰だって期待するわよどんな豪華な夕食が 出るのかそしたらしょぼい和食でしょもう がっかりしちゃって長いは無用だなって 気づいたわけだけどオタクの皆さんが食事 中に別荘のこと話してたのはしっかり聞き ましたからね いくつも別荘があって夏休みになったら 家族でバーベキューするんでしょ今年は私 もハルトと泊まりに行きたい な勝手に他人の家の夕食に突撃してきたの にしかも誰よりも早く感触したのに しょぼい和食なんて言うしかも次は別荘に 泊まりに行きたいだなんて図々しにも程が ある でしょううんざりした私は軽く頭をげ ながらこれから仕事なのですみませんと 言って改札口に向かった後ろからさおさん が大声で 言う忘れないでね我が家も今年の夏は必ず タの別荘にお邪魔します からその後もさおさんに会う旅早瀬の 夏休み高齢行事である別荘大罪に便乗し たいと言われ続けた 息子たちが同じ公立小学校に通っている つまり学が同じなので我が家とさおさんの 家は近いその上どこかで待ち伏せしていた と思わざるを得ないほど外でばったり会う 頻度が高いの だこの人 しつこい並行した私は夫に相談 するせっかく家族が揃って別荘で過ごせる 夜にあの人も一緒に止まるっていうのは 勘弁してほしいな気持ちが休まらないし あの人がいたら俺は全く楽しめない よそうよねそれは私も同じでも息子同士は 友達で結構よく遊んでるのどうするのが 一番いいのか迷うのよ ね断られれても平気で繰り返し繰り返し 行ってくるからなあの人はまこだって再現 なく言われたら参っちゃうだろうし なハルト君のことは嫌いじゃないの息子の 友達として大事にしたい気持ちもあるねえ 泊まりじゃなくて日帰りで別荘に遊びに 行くのはどう かしらいいねそれ明暗だよ翌日は学校や 仕事っていう日なら帰らないで泊まりたい なんてまさか言わないだろうしじゃあ 土曜日じゃじゃなくて週の半ばにある祝日 かなあるいは日曜日 ねこうして私の家族とさおさんの家族は私 の父が所有している複数の別荘のうち 我が家からの距離が最短のところに早起き して日帰りで遊びに行っ た私は他の別荘には何度も足を運んでいる がそこへ行くのは初めてで ある庭にはバーベキュー専用の炉があり 建物の中に入ると大きな額に入った絵画が 壁にかけられて いる私には専門知識がないので詳しいこと は分からないが家や置き物も何やら高級 そうな雰囲気を漂わせてい た息子たちは父親らと一緒に別荘地の中や 周辺に広がる林や川のほりを中央無人に 動き回りたった1日なのに4人とも しっかり日焼けした 私はバーベキュー用の食材も用意していっ たのだが屋内のキッチンもおしゃれな デザインだから使ってみたいわとさおり さんが強く主張したため食事は作るのも 食べるのも別荘の中でということに する例の夕食突撃事件の時にがっかりさせ てしまったようなので私は高級食材を多め に用意しておい た驚いたのはさおさんが料理をしながら 出来たて熱々上出 最高などと言って味見の半中を超える量を 自分の口にどんどん放り込んでいくことで あるこんな贅沢な食材あの子たちには もったいないわよまだ8歳なんだから学校 給食でいいのよね夫たちだって同僚と外食 したりするでしょこんなにたくさん テーブルに出す必要ないと思うのこれと これは私たち2人だけで食べ ない家族みんなで食べるのではなく自分の 口に入る量をできるだけ増やそうとして いる私はさおさんが本当に息子や夫を愛し ているのかどうか疑わしいと感じて しまうこれは生でも食べられるわよねほら ねここに刺身用って書いてあるじゃない うんやっぱり回線は生が1番よねこれ本当 においしい わ私が多めに用意した新鮮な食材は信じ られないスピードでキッチンに立ったまま のさおりさんの胃袋に収まっていっ た海のさと山のさを口いっぱいに頬張り ながらさおさんは品のないことを次々に 言う不動産業って儲かるんでしょう アメリカのトランプさんだってそれで 大金持ちになったのよねまこさんって年収 どれぐらいな のそろそろ息子たちと夫たち帰ってきます よねこれテーブルに運びます ねみんな早く帰ってきてさおりさんとは話 が合わない よ私の心の声が聞こえたのか間もなく全員 が別荘に戻り賑やかな食事が始まっ た翌日は学校があるし自分も仕事で朝が 早いので遅くならないように帰ろうと私の 夫が提案したところみんなも賛成して くれる満腹のさおさんは大満足で上期限で あるその様子を見て私たち夫婦も安心し た頑張った会があって別荘関係は無事に クリアできたみたいと私は思っていたのだ がどうやらその認識は甘かった らしい予想外の大事件が起こったのは約1 ヶ月後3連休の初日のことだっ た息子も夫も私もその日は外出の予定が なかったので部屋着でリビングにいた新聞 や雑誌やタブレットを思い思いに手に取っ て自由な時間をのんびりと 楽しむそこにさおさんから電話がかかって きた ハローまこさん勝手に借りちゃった今ね バーベキュー楽しんでるところな のあらさおりさんちょっと声が聞き取り にくいんですけどこの電話どこからですか 借りたって何 をさおりさんは最初から質問に答える気 など全然なかったらしく電話は一方的に 切られて しまう勝手に借りてバーベキューに使うも のって一体何だろうどこにいるのかも誰 から借りたのかも言ってなかったでも 楽しんでるって言ってるんだか別に気にし なくていいよ ね考えが全然まとまらなくてぼーっとして いた私に夫が尋ね たまこどうした今のはさおさんからの電話 だよな電波が悪くて途中で切れたのか なそうみたい何かを勝手に借りて バーベキューを楽しんでるって言ってた私 に用があるわけじゃなくてバーベキューし てるよ楽しいよって言いたかっただけ みたいな の夫婦の会話を黙って聞いていた息子が話 に入ってき たさおりさんってハルト君のママだよね この前おじいちゃんの別荘にハルト君の ママも一緒に行ったでしょうあの時行って たんだよ結局お金が全てだからどんなこと してでも稼ぐのよっ て8歳の息子たちにそんなこと言ったの さおりさんったら変なこと言うのね困る なあお金は大事なものだけど全てではない よそれにお金を稼ぐためなら何でもして いいっていうのは嘘だからな そうだよね僕もあれは嘘だよねって お父さんたちに聞こうと思ってたんだ ハルト君のママって頭のネジがグラグラだ よ ね頭のネジがグラグラかうまいこと言うな お前 は私たちの8歳の息子がさおりさんを見る 目はこんなにも冷静で確かだそう思って私 と夫は微笑みながら目線をかわし [音楽] たそれから数時間後またさおさんから電話 がかかってき たごめんあなたの3億の家燃えちゃっ た私は最初何を言われているのか全く 分からなかった彼女は妙にテンションが 高くヘラヘラして いるさおさん酔っ払ってるあの3億の家が 燃えちゃったってどういう意味なの私の家 はここ燃えてなんかいないしもし売りに 出しても3億なんて価格には絶対なら ないまこまたさおさんから電話今度は何 だっ て夫の声で我に帰った私はさおりさんが 電話の向こうで喋り続けていることに 気づいた 大変な内容なのに彼女は面白がっている ような口調で 話す私に無断で我が家の別荘に子供を連れ て行き勝手に庭でバーベキューをしてい たら肉類の油が燃えてぼやになったその日 は別荘にまで燃え移り消防者が来て今も 多数の人が消化活動をしているのだが日の 勢いは一向に弱くならない消防師たちは これは前哨だなと言って いるそのような深刻な内容でしかも当事者 なのにさおさんはまるで偶然に家事の現場 近くを通りかかった八馬のような軽い乗り で 話す初めて家事を目撃した高校生が家族か 友人に興奮気味に実況中継しているかの ように気楽で無責任な口調で私に伝えて いるの だそうだ大事なことを忘れていたあのこと を最初に確認しなくてはさおさん怪我人は ハルト君は火傷してません か私は彼女から詳細を聞き出して何が 起こったのかを少しずつ理解し た父の別荘が彼女の失火により燃えて しまっ た怪我人は幸い1人もいないが現場は大 混乱で ある全てを理解した時やっと自分が何をす べきか判断できたのですぐ行動に移し た少し前に彼女の家族と一緒に行った別荘 地に急いで車で向かうことに するせっかくの3連休なので夫と息子には 残りの時間を楽しんで欲しいと思い私は 自分だけで現地に行くと主張したしかし夫 に説得され結局は夫と息子も同行すること になっ たこういう時こそ家族は全員一緒に行動し た方がいいよそうだよおじいちゃんの別荘 が家事になったのに残りの休日を僕たち だけで楽しめるはずない でしょうそう言われてみれば確かにその 通りだもし逆の立場で私だけが休暇の残り をゆっくり楽しみなさいと言われたなら 猛烈に腹が立つだろう おかげで私は夫が運転して一家3人で現地 に向かう車の中から別荘の所有者である父 に電話して何が起こっているのかを詳しく 伝えることができ た現地は本当にひどいことになっていた父 の別荘は前哨し家の中にあった高価な絵画 家具骨董品なども肺になってしまった絵画 の価値などに詳しい夫によればそれら全て を含めた被害学は3億円に及ぶということ ださおさんは以前夕食を食べに来た時に父 と夫が約3億と言っていたのを覚えていた らしくやっぱり3億なのねお金持ちって すごいわなどと呑気なことを言って いる私は体が震え始め夫と息子も青ざめた 顔で私のの手を片方ずつ握ってくれて いるそこに父が到着し たまこすぐに連絡くれたから本当に助かっ たよ後は俺が引き受けるお前たち3人が 泊まるホテルを予約しておいたからね みんな急なことで疲れただろうからもう 行き なさいおじいちゃん [音楽] ありがとう父が予約しておいてくれた ホテルの部屋は最上会でその部屋の窓から の帳簿は雑誌などで紹介されるほど有名 だっ た私たちが部屋に到着して靴を脱いでいる とまたもやさおさんから電話 だまこさんの別荘ってちゃんと火災保険に 入ってるんでしょ多分お手間取らせちゃう よね ごめんねえさおりさん何か誤解してますか 燃えた別荘の所有者は私じゃなくて父です 父はねとっても厳しい人なんですよ決して あなたを許さないだろうと私は思ってい ますえあなたの別荘じゃない の今警察の方も来てるでしょ不法侵入とか 失火剤とかあとは損害賠償請求とか色々 あるでしょうから大変ですよね息子さんを 預かってくれるプロの人を探すぐらいなら 私にも手伝えるかと思いますでも他人に 預けられるよりお父さんと一緒にいた方が 息子さんは精神的に楽でしょう ねさおさんはやっとことの重大さに気づい たよう だ そんなまこさんは不動産業者でしょその不 動産業者に子連れで行ける別荘があるって 聞いたのよ普通それはまこさんのだと思う じゃないの なのに警察の人も消防の人もお説教 ばっかりいい加減にしてほしい わ私は彼女の言い草に呆れていたこの人と の付き合いはもっと早い段階で終わりにす べきだったの だもし仮に別荘の所有者が私だったとして も無断で使ったら犯罪ですよねしかも 子連れで勝手に バーベキューそして結果的に他人の家を 前哨させてしまったさおさんあなたは大変 なことにハルト君を巻き込んだんですよ 友達と一緒に来たことがある別荘が母親の せいで目の前で燃えちゃうのを見せられた ハルト君の今の気持ち考えてみてください [音楽] よさおさんへの怒りを口にしているうちに ハルト君の今の心細さや悲しみに思いが 至って私は気がつけば涙を流してい た結局さおさんは多額の借金を背負うこと になったどうやって返済していくのか私に は検討もつかないまた私たちと一緒に 日帰りで別荘に行った日にさおさんが サイズの小さい骨董品や金属類を何点も 盗み出していたことが発覚し窃盗剤にも 問われることになっ た父のコレクションの警察の操作によって さおさんの家から発見された小さめの骨董 品や金属類の中には非常に希少価値が高い ものも含まれていたそうだ皮肉にもそれら は彼女に盗まれて別荘の外に出ていたため 火災を免れたことに なるその後仕事の合間にネットニュースを 見ていた私は沙織さんが再逮捕されたこと を知っ たもう昨年のことだが私とは別のママ友の 家から指輪など数点がなくなっていた 亡くなったことに気づいたのがさおさんを 家にあげた日の数日後だったことが日記の ように使っていたSNSの記録に残って おりマ友は今更ながら警察に届けたのだと いう警察が沙織さんの家を調べたところ友 の家から消えたシナジなの全てがさおさん の家から出てきたということだ はせまこさんのお父様の別荘をさおさんが 燃やしてしまったという話に私は強い ショックを受けましたさらに同じ別荘から 彼女が盗み出していたために消失せずに 残ったという骨董品や金属類の映像が テレビで繰り返し流されていたので毎日の ように見ていましたそれで私のも彼女の家 にあるかもしれないから警察に届けようて 思ったんです ネットメディアのインタビューに答えてい たのはさおさんと私の共通のママ友だっ たねえこれ読ん だもちろん細部まで読んだよもっと余罪が あるのかもしれないけどハルト君の耳には 入れたくない話だよな品が隠されていた さおさんの家っていうのはハルト君が住ん でた家でもあるんだ から子供は親を選べないからねなんか ハルト君のこと考えるとすごく悲しくなる の沙織さんの夫は彼女との離婚を決め息子 のハルト君を連れて同じ市内にある実家で 両親と同居することを検討していると いうハルト君が父方の祖父母をとても慕っ ていることそして父親と2人で頻繁に ソフボを訪ねては実は朝から晩まで一緒に 過ごすこともあるのだということは以前 から私の息子が話していたので私もすでに 知ってい たおじいちゃんとおばあちゃんの家に次の 日曜日パパと行くから一緒に来ないって 誘われたこともあるんだよその時は僕 お父さんと買い物に行く約束してたから 断ったん だそうなのもし今度また誘われたら家で 話してねもしあなたが行きたいならハルト 君のパパとも相談してたまには一緒に行く のもいいかもしれない ねそうだねハルト君とパパは引っ越しする ことになるかもしれないけど同じ市内だ からまた会える よそうだよねハルト君ママがいなくなって も家が変わっても僕と会えなくなるわけ じゃないんだよね僕はそれが心配で 息子の両目から大粒の涙がポロポロと出て き た今まで我慢してたんだねもう今日は泣い ても大丈夫だよ うんさおりさんという強烈なま友に 振り回された日々がようやく終わって 私たち一家3人は平穏な日常を取り戻し つつある父も来週また我が家に夕食を食べ に行く 来る子供は親を選べない縁あって父の娘と して生まれ大事に育ててもらえた 私その私を選んで夫婦になってくれた 夫その夫と私の間に生まれてきてくれた 最愛の 息子仕事が大好きな私だけれど家族の大切 さも今回改めて強く感じ た家族と一緒に過ごす時間家族と共に囲む 食卓そこにある平凡な幸せを見逃さずに これからも私は丁寧に生きていこうと 思うだから前も言ったじゃん俺はまだ結婚 なんてしたくないんだってば本当りえって 思い なと彼は悪びれもなく言っ たここまではっきりしたくと言われるとは 思っていなかったので私は驚いてしまっ たまだ恋愛慣れしていなくて私に色々と 至らないところがあるのは分かってるので も元々は結婚したくて相談所に登録してた んでしょまだ結婚したくないのえ何それ別 にそんなのは決まってないでしょてかなん でそんなに結婚焦ってんのなんか事情でも あるのあんまり必死すぎてキモいよ 思いだけではなくキモいまで言われるとは 思ってなかった私に一段とその言葉が重く のしかかってき た私はリエ33歳で小さな会社を経営して いる自分で言うのは恥ずかしいが結構 真面目な性格で学生の頃から成績はいい方 だっ たその頃から企業の夢はあったのだが社会 勉強をしなけ 夢を実現できないと思った私は大学を卒業 した後はしばらく会社へ務め20代後半で 今の会社を起こし たそれから30代前半までは仕事ばかりし ていたため気がついた時には私の同級生や 友人たちはどんどん結婚していってい た中にはすでに子供が大きくなっている 友人もい た周囲の様子に焦る私を見かねた両親の 勧めで地元の結婚相談所に登録することに し た登録にあたり入会費や証明書自分の プロフィールなど思っていた以上に揃える ものが多く驚いたことを今でも覚えて いる登録してから数ヶ月間は誰とも マッチングすることなく焦りが増していく ばかりだっ た何ヶ月も出会えないことが続き自分には 向いていないのかと諦めかけていたその時 マッチングしたのがシン当時の彼だっ たプロフィールを見て可愛いなって思って お声かけしました実際会ってみると写真 より可愛いですねしかも優しそうで安心し まし たと出会って初めてのデートの時から やたらと持ち上げてくれていたそれに年も 私と同じ33歳ということで話もも会い やすくすぐに彼に交換を持っていっ たそれから彼と順調に交際を重ね半年が 経っ たその頃には登録していた相談所も2人 揃ってすでに大会し部屋も借りて同棲もし てい た彼との仲もどんどん深まっていたので そろそろプロポーズされるのだろうかと 少し期待しながらその時を待ってい たそんなことを思っていたある日彼から 滅多に行けない高級フレンチの予約が取れ たとの連絡があっ たその話を聞いた途端私はようやく プロポーズされるのだと思い嬉しさをにま せながら2つ返事で食事の約束をし た約束していたレストランでの食事の日 ワインを飲みながら彼といい雰囲気になっ てきた頃を見計らい我慢できなくなった私 から結婚につ話そうとしたその 瞬間あちょっと待ってこの雰囲気だし結婚 の話でしょ俺は早いと思うんだまだ仕事に 専念したい しと彼は私の行動を先読みし遮るように 言ってきたせっかくいい雰囲気になって 結婚の話ができると思っていた分話の流れ を遮られてしまい私はへこんでしまった しかしお互いにオッケーでなければ結婚は できないチャンスは今だけではないし焦る こともないと思った私は彼のペースに 合わせようと思いその考えに承諾しその日 は終わっ たしかしそれからというものタイミングを 見計らって私が何度か結婚について匂わせ てみたのだが彼は一向に首を縦に振って くれなかっ たそれだけにとまらず 私が結婚の話を切り出す とまた結婚の話俺の友達でさ4年前に結婚 したのに1年ちょっとで離婚したやがいて リエとそうなるのが怖くて俺はまだその気 にはなれないんだよねなどと言ってきたり 結婚してもいい旦那さんになれる自信が ないんだよね家事とか育児なんて男には 向いてないしやっぱり仕事してた方が楽 じゃない だからまだできない やといった予防戦らしきことを言い続けて いたので私が取りつく島もなかったいくら 仲がいい友達の話とはいえ4年も前のこと を持ち出してくるのだろうかと疑問を持っ ていたがその理由そら話そうとしてくれ ない彼に呆れつつもいつかしてくれるはず と彼からのプロポーズを待ち続けてい た結婚の話ができないのであればせめて 結婚指輪だけでも欲しいと思った私は次の 休みが会う日に宝石店に行って2人で 決めようと彼に提案した しかし俺ちょうどその日は仕事立て込んで てさどうしても休めないんだよりえが好き なもの選んでいいから1人で行ってきてと 言われてしまっ た大切な結婚指輪を決めるのだから2人で じっくりと選びたかったのだが抜けられ ない仕事なら仕方ないと1人で店へ見に 行くことになってしまっ たその翌日訪れた宝石店にはたくさんの デザインがありあれこれと目移りしたその 中でもとても私好みの素敵なデザインの 指輪を見つけたおしゃれな装飾がされて おりかっこいい彼にもきっと似合うはずと 思いその場ですぐに購入した彼が何と言っ てくれるだろうかとワクワクしながら帰宅 し彼を待ってい たその日の夜仕事から帰ってきた彼に早速 購入した指輪を見せながらその時の様子を 話そうとした しかしえなんでその指輪にしたのもっと シンプルなデザインにしてよ俺こんな ダサい指はつけたくないんだけど明日すぐ に買い直しに行ってき てと彼に言われてしまった心ない言葉に ショックをつつ私は彼に似合うと思い購入 したことや好きなものを選んでいいと言わ れたから買ったということを主張してみた が彼は最後まで首を縦に振ることはなかっ た彼のその態度に私は納得はできなかった が結局その日の翌日に結婚指輪を買い直し はめになってしまっ た店の人には驚かれてしまったが彼の要望 に会うような指輪を店員さんと一緒になん とか見つけ出した その指輪を彼に見せるとしぶしぶながらも 受け取ってくれ た私はようやく瞬と婚約できたという事実 に喜びつつも1度買った指輪を買い直しと 言ってきた態度への不審感を募らせてい た彼は会社勤めなのだが婚約してから高級 ブランドの靴や服にはまっていったようで 自分の給料をどんどんそれに使い込んで しまうため彼の貯金はほとんどな た不安な点はそれだけではなく彼は自分の 誕生日やバレンタインクリスマスや挙句の 果てには正月にまで私にプレゼントをねる ようになってしまっ たその時の私は新しく展開した事業が波に 乗り収入も彼より多かったのだしかし収入 がいいとその分税金も高くなってくる私は これからの2人の生活費や将来生まれるで あろう子供の教育費として貯金をある程度 残しておきたかったそのためプレゼントを 送る回数を減らせないかと彼にお願いした ことがあったところ が稼でるんだからプレゼントぐらいくれ たっていいだろリエはケチだなそんなやだ とは思わなかった わと面と向かって嫌みを言われてしまい私 が折れるまで数日間一切口を聞いてくれ なかっ たその時から金のお金遣いの荒さや急に不 機嫌になったり人を簡単に見下すような 態度など結婚した後のことを考え私は不安 になったりしてい たそれでも彼との結婚を諦めきれなかった 私は彼からのプロポーズをずっとずっと 待ち続けていたしかし交際から3年経って も彼はプロポーズどころか結婚の話もし なくなっていった3年経ったある日自分 から話そうとしない彼にとうとうしびれを 切らした私は思い切ってねえいつになっ たら結婚してくれるのだいぶ待ってるんだ けどと彼を問いただしたすると彼は悪びれ もなくだから前も言ったじゃん俺はまだ 結婚なんてしたくないんだってば本当りえ って思いなと言った ここまではっきりしたくないと言われると は思っていなかったので私は驚いてしまっ たまだ恋愛慣れしていなくて私に色々と 至らないところがあるのは分かってるので も元々は結婚したくて相談所に登録してた んでしょまだ結婚したくないのえ何それ別 にそんなのは決まってないでしょてかなん でそんなに結婚焦ってんのなんか事情でも あるのあんま必死すぎてキモい よ思いだけではなくキモいまで言われると は思ってなかった私に一段とその言葉が 重くのしかかってき た私を軽蔑するような目線で見る彼とは 全く話が噛み合わない上に心ない言葉に私 は少しずつ頭に来てい たしのことを好きな気持ちは変わらない けどもう同棲してから3年経ってるの少し は前向きに考えてくれてもいいでしょどう して結婚してくれないの よ俺はまだ恋愛も仕事も楽しみたいんだよ お前が結婚したいなら俺に合わせろそれが 筋 だこれまでと同じような話しかしない彼に 思わずはあと大きな声ですごみそうになっ たが以前もそれが原因で喧嘩になっていた のを思い出しなんとかこらえ た彼の言葉で私は彼にとってただのて剣お 財布代わりだったという事実を思い知らさ れた後に分かったのだが結婚相談所で 出会ったカップルが結婚するまでにかかる 時間は大体3ヶ月から1年半らしいこの ことをもう少し早く知っていればもっと 早く行動を起こせたのにと後悔した彼は それなりに顔立ちも整っていたので私とは 釣り合わないと思っていたのかもしれ ない彼の言葉と態度にを受けた私はそれ 以上は何も答えられないまま自分の部屋に 戻りベッドへ横になっ たそれからしばらくの間は彼の言葉が忘れ られなくなってしまい夜も眠れない日が 続いてい たいい争いから1週間後その日は彼との デート何十回目の記念日だっ たしかしその時期は私はちょうど繁忙機 だったのでプレゼントを郵送しなければ ならなかったののをすっかり忘れてい たすると私が仕事中にも関わらず ものすごい勢いで彼から電話がかかってき たなんでプレゼント送ってこないんだよ 今日は記念日だろあ俺のことなんかどうで もいいんだあああ残念だなこれでまた結婚 が遠いた ぞいかにも私を見下している態度で言われ てしまい私もなんでそうなるのよ忘れた だけなのにと売り言葉に買い言葉で喧嘩に なってしまっ たその流れで私はつい勢い余ってそれ じゃあもう婚約は解消しましょう私としは 合わないと 思うと言ってしまっ たしまったと思うと同時に彼の反応が気に なってしまい返事を待つとマジやった やっとこれで自由になれる逃したは大きい ぞま後でより戻したいなんて言っても知ら ねえからじゃあバイ バイと彼は言い捨てそのまま電話を切られ てしまっ たあまりにもあっさりとした別れに呆然と しつつ思っていたよりも傷つかなかった ことに驚い たあんなに彼と結婚したがっていた分 もっと後悔すると思っていたのだが自分で も不思議に思うほどにすっきりしていた に当たり2人で借りていた部屋に住み 続ける気にはなれず新しい部屋を探すこと にした不動産屋を巡り部屋を探したり 引っ越したりとバタバタとした日を過ごし ていっ た引っ越し費用は少し痛かったがいい社会 勉強代だと思い割り切ることにしたそれ よりも彼と別れたことでまた新しく婚活 できることが嬉しかっ たようやく落ち着いてきた頃 私は学生時代の親友に会う機会があっ た親友であるゆは教育関係の仕事について いて勉強熱心で策な人 だそれに既婚者でもあり何かと相談に乗っ てくれてい た彼女と話し込んでいるとその流れで ポロっと婚約者と別れた経緯を話し た辛抱強く聞いてくれた親友 は大変だったねりえこういうのは縁と タイミングが大事だと私は思うよそれにリ は全然悪くないよそうだ恋愛関係の本を何 冊かあげるもしよかったら読んでみて私が 結婚する時に揃えた本なんだけど数回しか 読んでないものだから綺麗よ少しでも力に なれたらいいんだ けどと言ってくれたので彼女の行為に 甘えることにしたそれからすぐに本を届け てくれたので私は仕事の合間や空時間を 使って本を読み進めていっ た勉強していくうちに私は元彼との生活で 相手が結婚したくないと思ういくつかの サインを見落としていたことに気づい た勉強した結果やはり別れて正解だった まずはプレゼントについてだが誕生日や クリスマスなど年間行事に合わせての 贈り物が普通だっ た記念日とイベントは大にだろプレゼント なしは気持ちがこもって ないと元彼に言われていたのが原因かも しれないと思った他にも冷静になって考え てみると彼には浪費癖があったし人を 見下すような発言も結構多く言ってい た元彼のことが好きで結婚に憧れていた私 は軽く見ていたが親友からもらった本には 性格の不一致が離婚につがることが多いと 書かれていた この原因は離婚理由のナンバーワンでも あるらしくたえあのまま彼と結婚できたと してもいずれ限界が来て別れていたことが 容易に想像でき た本当に私は元彼にとって都合のいい ATMだったのだそのことを知った時私は 改めてショックを受けたがそれと同時に 元彼と別れて本当に良かったと思うことが できた彼と別れから1月後元彼の職場で 働いている私の知り合いと話す機会があっ た仕事の話をしつつも元彼の近況を教えて もらっ たその話によると元彼は新入社員の サポートを任されたのだがわざとその社員 に仕事を教えなかったり自分の仕事のミス を何度も押し付けたりしていびり続けてい た らしいどうやら自分よりも若い社員に嫉妬 ていたようだった周りで見ていた同僚や 上司から繰り返し注意を受けたものの彼の 態度が変わることはなかった らしい以前から何かと人間関係で問題を 起こしていたこともありとうとう先日作戦 させられたとのことだったただ元から プライドが高かった彼は左遷させられたと いう事実を受け入れられず自分から退職 願いを提出し辞職してしまったらしい 退職し給料がないにも関わらずあの ブランド漁りは辞められなかったようで元 から少なかった貯金はすぐに底をつき生活 できなくなってしまった らしい1人で生活ができなくなってしまい 今は仕方なく実家に身を寄せているという ことを教えてもらっ たそうなってしまったのも日頃の元彼の 行いが招いたというものだろうしかし元彼 への不幸はそれだけではなかった 実は元彼と出会った初めの頃そこまで元彼 はブランドもに興味があるわけでもなく 浪費癖もひどくはなかったしかし結婚を 視野に入れ始め同棲し始めた頃から どんどんお金遣いが荒くなっていったのだ その変化に違和感を抱いていた私は婚約を 破棄された後親友に事情を話し紹介して もらった探偵事務所に元彼の行調査をお 願いしていた 結果はグレなどではなく真っ黒だった私と 結婚相談所で出会い付き合っていた頃に 同時信仰で会っていた人が1人それだけで はなくなんと私と婚約していた時にも1人 と会っていたという浮気相手に会うために みを整えようとしていたというのが答え だっ た私は訴えるかどうか少しだけ迷ったが これまでに元でかかった費用が結構な額に 膨れ上がっていることも考え元彼と浮気 相手の計3人に慰謝料を請求することにし た慰謝料を請求するにあたり弁護士さんと 相談した 時しさんですが婚約した上で破棄されて いるとお伺いしましたこれに関しては完全 に結婚詐欺なので警察に被害を届け出ると 全科をつけられますよと教えてもらった そこで私はプレゼントされるのが好きだっ た元彼に慰謝料請求に加えて警察へ届け出 て全科もサプライズでプレゼントすること にし た慰謝料に関してはプライドが高い彼が 素直に払うとはなかなか思えなかった 案の定元彼は素直に払おうとせずわざと 期間を開けたりしてき たそのことはすでに想定済みで驚きはし なかったが元彼の態度には呆れを通り越し て笑いが込み上げてきた何はともあれ最後 に今までの文を仕返しできたと思い すっきりした慰謝料請求をしてから浮気 合いて2人から連絡はなかったが私が 届け出を出したことで全科がついてしまっ た元彼からとても長いLINEやメールが 何度も送られてきたその内容を簡単に まとめると慰謝料請求を減額して欲しい こと被害届を取り下げて欲しいと言った ものばかりだっ た初めのうちは私も律儀に目を通していた のだが毎日同じ内容のLINEばかり送ら れてくるのでうんざりしてしまった呆れた 私は連絡は全て弁護士さんを経由して ほしいと元彼に返した途端に長いLINE とメールはパタリと止んだもしかすると 復縁の話も中にはあったのかもしれないが 私の信から察したのかもしれなかったもし 復縁の話をされたとしてもその時の私には よりを戻したいという気持ちはさらさら なかったので結果は変わらなかった だろう一方で私はと言うと職場つながりの 素敵な出会いがあった取引先の担当だった 悟さんという30代の男性と出会い彼から 熱いアプローチを受け順調にお付き合いし てい た元彼とは違いめから彼は結婚を視野に 入れてくれていたし一緒にいると癒される 雰囲気や私に対して気遣ってくれるところ などに私はどんどん惹かれていっ たつい最近彼からプロポーズを受けた際に は素敵な婚約指輪をもらっ たこんなこともあろうかと私はプロポーズ されたお返しとして彼が前から欲しいと 言っていた腕時計をサプライズで用意して いたのだっ た彼は私かもらえるとは思っていなかった ようで驚いていたのだがユの返しだという ことを伝えるととても喜んでくれてい たその様子を見て私は彼と出会えて本当に 良かったと思っ た今度の休日にお互いの実家へ報告も兼ね て挨拶に行くことが決まって いるこんなにも順調に話が進むとは思って いなかったのでとてもびっくりして いる私よりも彼の方がとてもも結婚に積極 的で会場のしみに自分から進んでいって くれるほどだもしあの時元彼と別れてい なかったら今こうして素敵な男性と出会う ことはなかった素敵な縁に出会わせてくれ た元彼には感謝して いるそれから3ヶ月後無事に私たちは結婚 式を上げることができ た私たちの知人や親友などたくさんの人々 に祝ってもらい最高のをあげることができ た式をあげた後お世話になった弁護士さん から1本の電話があった何でも元彼の両親 が残りの慰謝料を一括で振り込んでくれた とのことだった弁護士さん経由でご祝儀と してもらってほしいご迷惑をおかけして 申し訳なかったと元彼の両親からの伝言も いいた伝言と共に元彼の況も教えてくれ 元彼は両親に立て替えてもらった慰謝料を 返済するためにいくつもバイトをかけ持ち 朝から晩まで働き回っているとのことだっ たしっかりと両親の監視の目もあるため 逃げられずすっかり元気をなくしてしまっ た らしい私と別れた後も浮気相手との関係は 続いていたというが慰謝請求されたことを きっかけにその関係も切れてしまい改めて 結婚相談所に登録しようとしたらしい しかし結婚詐欺での全科がついてしまい 登録できるところがなく寂しい日々を送っ ているとのことだっ た元々女性が寄ってくるタイプだった彼が 1人になってしまい多少は可いそうに思え たのだが全て彼が巻いた種だ最後まで自分 がしたことに責任を持って欲しいと思っ た私は夫となった悟さんと幸せな日々を 過ごしている変わったところといえば彼が 私の会社で働き始めたことだろうか仕事 熱心な彼と共にこのまま幸せに暮らして いきたいと思った

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・動画を違う再生速度で再生する方法
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