小学校であった信じられない話
じゃあ読んじゃいますかもう1個行けるか なちょっと行けなかったとしたら次の パートにまたいじゃってるかもしれません が昼休みトゥースフェアリーどういうこと トゥス学級委員長かうんなんかスケッチ ブック持ってますけどねねちょちょっと ここいいいいよねどうせまだ友達もいない んでしょ一緒にお昼ご飯的なルルちゃんが 一緒に給食食べてあげるからさお自分の ことルルちゃんて言分んだね別に礼はいい わ誰だって最初は寂しいからねなんか半で 食べたりしない小学校だったらここはいい もん食べさせるからさ美味しいよね給食 そうねでささっきの総合だけどさあんた 酒神さんつったっけ下の名前はああ週1ね 週1一さ距離感随分と藤森さんと仲良くし てたじゃないの仲良くというかいいわよ そんなの見りゃ分かるからなんかいい 雰囲気だった藤森さんってあんまり自分 から話しかけたりしないのよねそれも 初対面の人間なんか特になんで話しかけた んだろうなまそこがいいんだけどね藤森 さんでさ忠告しておくけどあんまり転校生 の分際で藤森さんと仲良くしないでくれる 藤森ガチファンなのかな別に凶悪じゃない よ命令でもないし中国よ中国そう中国え ルルちゃんが藤森さんの何かって別になん でもないわよただのクラスメートよそんな こと週1に関係ないでしょうかあんたに 答える義務はないわあちょっとやめてよ ルルのルルちゃんのどこが藤森を好きだっ ていうの あああんなやつ別に好きでもなんでもない わ好きなわけじゃないのどちらかと言えば 嫌いなんでそう嫌い大嫌いそうねどちらか といえば嫌よ大嫌い 藤森目障り陰間だし付き合い悪いし ちょっと可愛いのを鼻に引っかけてるし 最低よねちょっとだめよ今のこと藤森さん には言わないでね内緒よ 内緒そうないしょ2人だけの秘密だからま なにとにかくあんまり藤森さんとは仲良く しないでほしいのこいつは何なんだ一体何 よ何もただ何もただてわけじゃないわよ ちょっと私の中聞いてくれたらあんが欲し がってる情報を教えてあげるわ情報さっき 聞いたわよあんたさ怖い話を集めてるんで すってそういうことなの集めてたのこいつ だったらあんたラッキーよ4話目だもんな このルルちゃんと話ができるんだから あんた超ついてるそうよルルちゃんはこれ でも怖い話いっぱい知ってるんだからルル ちゃんそんな詳しいのかあんたに損はさせ ない わそれでさあのさこから話がちょっとでも 怖かったらさ藤森さんにさずるちゃんって すごく優しくて可愛いやだって話して もらえるかな好きなんじゃねえかあ今の嘘 冗談冗談だからそう冗談あんたそんな真顔 で驚いてやだな週1冗談もわかんないの 冗談に決まってるじゃないいい今のは冗談 だから藤森さんには何も言わなくてもいい からねいい絶対だよ絶対に変なこと言わ ないのあのさもう一度言っておくけど私は ね藤森なんて大嫌いだからでもさ嫌いだ からこそ気になるってあるじゃないあるわ よねそうあるって絶対あるだからそれ嫌い だからなんか気になっちゃうの嫌いと好き はね両度なりって言いますから興味ない よりもね嫌いな方が好きになる可能性が あるいや待って本当は嫌いじゃないあ ごめん今の忘れてなんだこいつ全部忘れて 何もなかったことにしようそう何もなかっ た何もなかった でも大丈夫よロロノア約束通り怖い話は するわ週1が聞いたこともないような怖い 話をしてあげるからま給食貯めながら聞き なさいよこいつなんかおちゃらけ話系じゃ ないのなんか変だぞ こいつこれはねルルちゃんが5年生の時の 話な の同じクラスにね霧島ジュリていう子がい たのよほうまあんまり目立たない子だった わねおしくて自分から友達を作ろうとし ない子だっ た頭は悪くなかったわね先生に刺されたら きちんと正解を答えられるしテストの成績 も悪くなかったでもねこれといった特徴が ないの よ富森ガチ勢じゃねえか例えば藤森さん だったらオーラがあるじゃないかっこいい ねなんというかさ輝かしい花があるって いうかいつも光を放ってるっていうか ミステリアスなベールに包まれてるのに 高々しいっていうか何から何まで素敵よね え別に藤森はどうでもいいし例えよ例え そうあくまで例え話高々しいって言ってる ぞま霧島じリって子はそんな特徴は何1つ なかったのね特に話したら面白いてこでも なかったしおそらくぼっちが好きだったん でしょうね1人でいてもちっとも困ってい なさそうだったからまあ別にそういう子も いるでしょむしろ楽しんでたそうそんな 感じその頃さぬるちゃんは歯が痛くてね 虫歯かい虫歯ちさ初対面なのに随分と失礼 じゃないいや歯が痛いのはほぼ虫歯だろる ちゃん虫歯なんて1本もないよ朝晩 きちんと十分10分間歯磨きしてるもの 仕上げ歯磨きだってちゃんとするよ偉いな るるちゃんまそうなったのもあの一見の おかげなんだけれどさ中一さまだ入手ある それとも全部抜けちゃったあそうそうなん だでもさ入が抜けての歯に変る時期って人 それぞれらしいのよね遅いのか中には一生 入のままのままの人っているらしいのよ ええ何本かは入手のままで大人になっ ちゃうんですって俺全部生え変わったのか ななんかあんま数えたりはしてないけど それってそんなに珍しいことじゃない らしいわよでもさずっと入試のままなら それはそれでいいような気もするけど嫌な のはさ抜ける時よあの時の恐怖たらないわ よねいや抜くのはなでもグラグラしてる ままだと歯並び悪くなっちゃうみたいの あるからね糸でビンっていつの間にか知ら ない間にすっと抜けてくれたらいいんだ けれどいつまでも抜けそうで抜けない グラグラ感あのグラグラ感がたまらなく嫌 今思えばやだわ歯がゆいってことだもんな 不噛んだって激痛よそうもう死ぬほどの 激痛それがさ歯が抜けるために起きるのよ あんた信じられる耐えられるわけないじゃ ないそんな恐怖が何回も押し寄せるなんて ありえないありえないそんなの冗談じゃ ないわよ何の話やでもね人にな るっていうことはそういう苦痛を何度も 乗り越えることで得られるものって気も するのよねだってそうでしょうそう思わ なかったら人間やってられないわよだって さどうして何も悪いことしてないのに劇中 に襲われなきゃならないのよそうあの時の 私は右上の奥歯がグラグラでね抜けそうな のに抜けない抜いてしまえば楽になるんだ けれど自分でで抜くなんてこそんなの 恐ろしいじゃないのそれは分かるわや糸で 縛って思いっきり引っ張るああだめよだめ だめちゃうわだめよだめだめだめ騒動した だけで頭おかしくなっちゃうでもさその時 はそれまでにないくらいの激痛でね口を ちょっと動かすだけでも激痛が走るのよ あらママ が人間の顔をかぶっている職業よそう [音楽] 歯医者嫌い歯医者が嫌なわけよあんただっ てそうでしょ絶対そうだからさ痛いのを 必死で我慢して歯が自然と抜けるのを待っ ていたわけようんまそうなるわなその なんかジュリちゃんだっけと何の関係があ んだ右のほっぺたをえ手ので抑えながら中 も涙目でずっとため息をついていたわ先生 の話なんて頭に入ってくるわけないでしょ 激痛なんだけどその激痛を我慢して下で歯 をツンツンとついていたのよそしたらどう 偶然ってあるのよね突然ポロっと取れたの よ奥はよかったびっくりしたわよ奥歯が あるはずの場所を下でまさぐっても ぽっかりと空間が空いているんだものそれ までの激痛が嘘のような爽快感地獄から 天国よ抜けた奥を下に乗っけて移動さとパ とえペット吐き出してやったわ自然とエが こぼれてきてねあれだけルルちゃんを 苦しめてくれた真っ白な奥歯ちゃんが何も できずに私の手のひらの上に転がってるん ですもの見せしめのためにこの授業中の間 机の端っこでえ端っこでさらし者にして やったわそしたらさ次の休み時間にジュリ が話しかけてくんのよ1人が好きなのに 普段めったに話しかけてなんか来ないのよ それがどういう風の吹き回しかぬるちゃん の横に立ってさ机の指さしてくんのよちだ っていうのか [音楽] なやだなあいらんけどあげたくないなこれ ちょうだい えうんルーちゃんよりやばいやつ出てきた な思わず聞き返しちゃっただってさ机の上 に人にあげられるようなものなんか何も ないじゃない鉛筆消しゴム筆箱どれも誰も が持ってるような平凡な安物よきょとんと しているとジュリ行ったら机の一角に指を 近づけたのよ これよこれこれが欲しいのそれねはよ今 抜けたばかりのほやほやの奥歯それが欲し いっていうの黒魔術とかすんのかなあんた さどう思うそんなもの欲しがる人なんて いるやよやだな思わず歯を握りしめたわ だって奪れそうな気迫を感じたんだもの どうしてもういらないんでしょ捨てるん でしょ捨てないもん抜けた歯は軒下に 投げるんだからあなたの家に軒下なんて あるのそれにどっちにしろ捨てるんじゃ ないのだったらいらないでしょちょうだい よなんかさ奥歯1本にグイグイ迫ってくる のよ大変やなルルちゃん別に抜けた奥歯1 本なんてあげたって構わないんだけれど なぜ奥歯そうなぜに奥歯が欲しいだからさ こっちも向きになってダコ拒んだわけよ 捨てるって言っても場所が大事なの上の歯 はのき下下の歯は屋根に投げるって決まっ てんじゃないのそういうすることで丈夫な 歯が生えて来るんだからねルルちゃんもし だねどうしてあんたにあげなきゃならない のよこれは正しい ねそんなの名神よそんなとこに捨てたって 丈夫な歯が生えてこないわあなたってただ のバカさんねもう絶対あげねえななんか ジュリの上から目線にむかっときてね抜け た奥歯は絶対に渡すまって後ろ手に隠し ちゃったわ名刺だっていいじゃないあんた になんか絶対やらないからじゃあ 1000円 いい 1000円でどうただでなきゃいいいん でしょ1000円あれば好きなもの買える わよ1000円か小学生証 2000円まさかお金払ってまで抜けた歯 が欲しいなんてちょっと信じられないわよ ねだからさ絶対に歯を渡したくないって 気持ちよりもどうしてそこまでして歯を 欲しがているのかのことが気になっちゃっ てねそうねそうもう興味津々よ いやどうして1000円よ1000円 じゃあいいわ2000円いや3000円 払うわだからその場をちょうだいよ 3000円って聞いて少し心が揺られたわ だって3000円よ臨時のお小遣いは大事 だわでもねやっぱり好奇心の方が強かった のね分かったわ5性なら売ってあげるやる ねでももう1つ条件があるちょプラス2性 にしてるどうして歯が欲しいのかその理由 を教えてちょうだいそう言うとジュリは ちょっと黙って考えてたわでもすぐに答え てきた理由言ってもどうせ信じてもらえ ない わどうするそれ食べたいのって言われたら どうすんだろう売るのかな売らないけどな そんなこと言われたらそんなことない 信じるわよいいえ信じない嘘をついている と思われるだけで結局歯はくれないだから いいわ残念だけど諦めるちょっと待ってよ いいわよ歯は先に渡すから信じるか信じ ないかは別にしてその話聞かせてよそれ なら文句ないでしょごはくれよそして あいつの手のひに私の奥歯を握らせたわ するとジュリの目が一瞬輝たのよそして 満足そうににやりと口元を緩めたのいいわ じゃあ放課後一緒に帰りましょうあんまり 周りに人のいるところで話せる話じゃない からなんだろうなそれで放課後になって ルルちゃんはジュリと一緒に帰ることに なったのあいつと一緒に帰るなんて初めて だったわ話していても面白くないし何より あいつにはオーラがないから藤森さんある からなでもその日は違ったからねどんな 理由にせよその話が聞きたくてたまら なかっただから方格になるのを今か今かと 待ち浴びたわさ帰りましょう仮のホーム ルームが終わるやいや急いでジュリーの席 に飛んでったわだって逃げられたら困る ものね話しても信じてくれないとか言って たけど話すのが嫌になって本当のことを 隠そうとするかもしれないしだってそう でしょ目的の歯をもらっちゃったわけだ からあはどうでもいいわけじゃないそれに 5000円払のが惜しくなかもしれないし よく考えたらちょっと早ったかもしれない わね5000円はもらっといてよかったん じゃないえジュリは当たりに少し目をやる とこそこそ隠れるように帰り自宅を始めた わなんか怪しさ満点だったでもそうなれば なるほどルルちゃんの心臓は高なったの だってそうでしょ将来ホラー漫画家として 体制するんだものそんなのがあったの そんな野望が他人の歯を欲しがる理由 なんてホラーよホラーそうホラーに決まっ てる あのねホラー漫画の主役はもちろん藤森 さんよあら魔女の藤森さんが悪い連中を黒 魔術で次々と呪い殺していくのよどう そんな漫画今までないでしょ斬新よねそう いうのでも好きなのか帰り道ジュリは ずっと無言でさ話しかけても何も言わずに 黙々と歩くのよこっちはイライラしちゃっ たわけよやっぱり話すきなんかなくなっ ちゃったのかなって ねここで話しましょうかするとくの公園に 入っていくじゃないそしてあまり人けの ないベンチに座ると隣に座るように目で 合図してきたわおおなんでしょうねまでも なんかいいねなんかいい感じの2人だな めいちゃんみたいだないいあなたが 信じようと信じまいとそれはあなたの勝手 よただ私は本当のことを話すからねなんか さお回せぶりな言い方よね聞きたくて うずうずしていたしお預け食らったわこ みたいなもんだったからさるるちゃん ひたすらふんふん頷いたわよ うんあなたトゥースフェアリーってしてる ああそういえば出てきた な歯の妖精ってことだよなトゥース フェアリー知らない芸人トースだからな あのさ おおめちゃくちゃ実明出てきたもしかして オードリーのカスガのこと言いたいの私 真面目に話してるんだけどまさか実明出て くるとはうるちゃんだって真面目よ真剣に 聞いてるわよなんかさジュリたら疲れた ように肩を落としてこれ見しに大きく ため息をついたのよ全く失礼しちゃうわよ ね芸人じゃないわよ 妖精妖精妖精って言ったらお化けの妖精は お化けじゃないわ精霊よ精霊って霊でしょ お化けじゃないのあんたには何も話して何 を話しても無理ね私も帰る待って帰っちゃ だめちゃんと聞くから大丈夫私はあなたを 信じてるからいきなり帰るなんて言うから さ驚いて袖口をしっかり掴んで話さなかっ たわジリは呆れたようにため息をついて 座り直したのあのねトーツフェアリーって いうのはね歯の妖精なの入が大好きで入を あげると代わりに丈夫な歯をくれるのあら ちょのし的なやつじゃんぶはぬるちゃん 我慢できなくなってさすがに吹き出し ちゃったよだってさ考えられるジリのやつ 人のこと名だとばかりだと馬しておいて トースフェアリーとかののは大真面目に 真顔で話すんだものバカでしょそうバカ大 バカ女帰るま当然のなきだよねずりったら 怒って帰ろうとしたよ待ってもう絶対に わらないもう絶対に吹き出したりしない からだから落ち着いて落ち着いて最後まで 話を聞かせてよ必死に引き止めたわよだっ てさ真顔で妖精の話なんかするのって ちょっとおかしくないマジでありえない でしょということはもしかしたらジュニの 言っていることは本当かもしれない例え嘘 だったとしても何か深い理由があるに違え ない必死さが通じたのかジュリは眉間にし を寄せ口をへの字に曲げながらもまた隣に 腰を下ろしてくれた1度空を見上げて誰に 言うともなく呟いたんだよいるんだよね 妖精ルルちゃんさ笑いをこらえるのに必死 だっただってここ笑うとこでしょ真顔で空 を見つめながら妖精がいるって言われても さどうするねどうするそして突然 ものすごい今までにないような真剣な表情 でこっちを見たのよ私さ妖精が見えるんだ よ本当に見えるの顔近すぎる近すぎるでも その迫力に教えられて体が硬直しちゃって さただただふんふんて頷いたわよ多分ルー ちゃんの顔笑っていなかったと思う面白い ねあれは半年くらい前だった入が抜けそう になって痛くて痛くて辛い時だった私ね それまで入が抜けたことなかったのよ 初めての歯がわり遅いって言われるけれど 人それぞれだからしょうがないわよね 痛かったけれど初めて大人の歯が生えるん だって思ったら嬉しくてさ痛いけれど我慢 したのよそれで歯医者嫌い だけど痛くてきを書くのかそれがうるさく てお母さん寝られないって怒られたけど なんかとても心配そうだったところが変な のよ全然抜けないのそいうどころか別の歯 まで痛くなってきたの信じられる入が抜け ないのよ1本も抜けないのにどんどん他の 歯も痛くなっていくのも 歯医者通いうちにあっちもグラグラこっち もグラグラその歯もぐらついてまともに物 も噛めなくなってしまったわこれはまずい ですよだから仕方なくは医者に行く覚悟を 決めたの医者に行けばさすがに抜けそうな 入手を抜いてくれでしょ抜かなかったのか なところがその夜枕元で私を呼ぶ声が 聞こえたのよおいおいてね夢かと思って うすら目を開けてみたわするとどう暗闇の 中に赤い氷のような生き物が目を光らせて いるじゃないの怖いな2本の角があったし 手にはトがいっぱいついたコボを持ってい たわ思わず叫びそうになった時そのは慌て て私の口を塞いたのよおい騒ぐな俺はお前 の味方だ騒いで親が起きてきたら全部 台無しになっちまういいな騒ぐなよなんか よくわからなかったけど私は静かに頷いた すると高は満足そうに尖った歯をむき出し て笑ったわよしよしいい子だな俺はお前を 助けに来てやったんだ感謝しろよそいつ偉 そうにさそんなこと言うのよ私夢を見てる のかと思ったわでも次第に意識がしっかり するに連れは消えるどころか一層はっきり 見出したの夢じゃないそいつは本当にいた のよあなた何者なの俺か俺はねトゥース フェアリー人呼んで歯の妖精様さなんか鬼 っぽいけどな見た目はあなた妖精なのああ そうだ見てわからんのか人間に見えるのか 人間には見えないけれど妖精にもなんだ お前は妖精を見たことがあるのかないけど じゃあ妖精がどんな姿形をしているか 分からんじゃないか でも妖精というのはもっと美しくて羽が 生えていてけお前ら人間はいつもそうだ そんなものは人間が生み出した想像の産物 だ本当の寄せってのはな俺様みたいに合 苦しい生き物なのさ無論羽なんか生えちゃ いいね羽なんかなくとも飛べるからなそう 言ってそいつはふわふわと中に浮かんで 見せた のどんな見た目なんだろう確かに妖精 なんて見たことなかったからあれが妖精か と言われればそうなのかもしれないと思っ たわ あらあなたもう笑わないのねうん笑わない 話がすごすぎるそれでそれでもうさジュリ の話がすごすぎてさそんな突拍子もない話 信じられるわけがないけれどあんまり 真面目に話すもんだからさこっちも真剣に 聞き入っちゃったわけよルルちゃんが真剣 に話を聞くもんだからさジュリのやつ嬉し そうに話を続けてくれたわけようん ちゃんと真面目に聞いてくれて るってなそれでねそのトースフェアリーが 言うのよお前入が抜けなくて苦労してる みたいだな分かるのそりゃは当たり前さ なんと言っても俺様はトースフェアリー様 だからなそんなことはすぐに分かる全部が ぐらついてるからな俺にかかれば歯の痛み なんてちょちょいのちょいよ本当じゃあ 直してよちちち焦っちゃいけねえよお嬢 ちゃん俺だってさ事前事業で妖精やってる わけじゃねえんだからよこちとら立派な 仕事なんだわかるだろ歯を直したけそれそ のもがねえとないくら欲しいの金か金 なんかいらねえよ俺を何だと思ってんだ トースフェアリーだぞ歯の妖精だぞ俺が 欲しいもんつったら歯に決まってんだろ歯 をよせ歯をだったら私の入手を抜いてそれ を持っていきなさいよバカ野郎お前の入試 程度で俺様を満足するかってんだもっとだ もっと歯をよせそんなこと言われても歯は 口の中にあるだけしかないわバカかお前に もお前のものよこせって言ってないだろう がどこかから奪ってこい難しいなどう取っ てくるんだはって誰の歯でもいいから持っ てこいそうしないとお前の入手は抜けずに 一生その痛みをとうのだ伴うのだ ぎゃー私ねトースフェアリーって妖精は 随分と下品なんだなと思ったわ小さい時 お母さんに読んでもらった絵本で見たこと あるんだけどなんか全然違ったのどちらか というと桃太郎がやけ悪い鬼とそっくり だったものでもさ信じるしかないじゃない 歯が痛くて痛くて仕方ないんだものあそれ でその歯をってことようやくじゃあ渡せる のだから私は歯をこうして集めてるわけ 分かっ たあんたさジュリの話信じられるそもそも トーツフェアリーって何そんなもの本当に いるわけわ信じられないなあで人の歯を 集めてこいって何様どう考えても100歩 ずっても怪しいそう怪しすぎるわよね そんな話を信じて歯を集めてるわけそうよ だって歯を集めたら痛いの治ったもんああ 何個か治ったのでもさ入試なんていつかは 抜けるじゃんそいつが何もしなくたって 抜けるんじゃないのそんなことどうでも いい痛いの治ればそれでいいのでルー ちゃんの抜けた歯もそいつにあげるんだ そうどうやってあげるの家でペットみたい に飼ってるのこうするの えそう言ったかと思うとじりったら ポケットから抜けた入を取り出してポイっ て口の中に放り込んじゃったのよねこわう 信じられる人の歯だよじュりったらぬる ちゃんの抜けた歯を口に放り込んでそれを アメ玉みたいに舐め始めてうおお人の歯だ よあんたさ人の歯を舐めるなんてできる 無理無理さすがにそれは無理ちょっと何し てんのよあんたうるさいはねもうこの歯私 のものなんだからどうしようと勝手でしょ きたねじゃさよならもう話したから用は ないでしょお5000円まだ何をまだ何か 用あるの5000円そう5000円まだ もらってないジュリの袖を掴んで話さ なかったわさすがルルちゃんここで逃し たらもう仕されそうな気がしたのよね ジュリのやつちょっと困った顔してたわ きっとあいつもできれば払わずに済まそう と思っていたり決まってる わ今そんなにお金持ってないわ家に行か ないとないわよじゃあ家について 行くさすがちゃんだぜ迷惑そうだったけど さジュリの家までついてったわ本当に家に 来るのそうよだって約束だもの約束は守ら なくちゃね思いきり愛そ洗いを浮かべて やるとジュリはプイッと目を背けて家の中 に入ってったわお邪魔しますお友達のるる ちゃん ですまでも親からすると可愛い子かもな奥 から出てきたお母さんはオーラはないしお 世辞にも美人とは呼べなかったけれど結構 優しそうな人で合学点をあげられるわね 腹立つなお前 早速ジュリの部屋に行ったんだけどどこに でもある普通の部屋でトゥースフェアリー の姿なんてどこにもないのよあんたさ トゥースフェアリーを見たかったん でしょうけどいないわよどこにいるのいつ もどこかに隠れてるわ私もあれから1度も 会ったことはないのないのじゃあやっぱり 夢だったんじゃないのそんなの見間違い でしょうよいやこういうことはなんかね ネタ寝た後とか起きた直後とかに結局聞く のよなん怖いもの見て気づいたら私は ベッドで眠っていましたみたいなさじゃ もう夢じゃんっていうねいるわトゥース フェアリーは絶対にいるだって私が入試を 口に入れる入れて眠ると朝にはなくなっ てるもの飲み込んじゃってんだろ夜中に 取りに来てるのようえきった なもういちいちうるさいな5000円 あげるから帰ってよほらいらないううそう 言って差し出された5000円札を 押し返してやったわわルルちゃんどうして 君は5000円好きな子だろ え確かに5000円は喉から手が出るほど 欲しかったけれど世の中にはお金より大事 なものがあるでしょえいらないのジュリ ちょっと嬉しそうだったそのお金すぐに また貯金箱にしまったからその代わりコマ 止めてよねえそれぐらい当然でしょその歯 は元々ルルちゃんのなんだしそのトーツ フェアリーとやら見てみたいものそんな こと言われても止まったからって見られる かどうかわからないわよそんなのやってみ なくちゃわからないじゃないそれに夜中に 歯を取りに来るんでしょだったら今晩が チャンスじゃないの別に見られなかったと してもあんたを責めたりしないわよ嘘つき なんて絶対に言わないからルルちゃん すごいなうん分かった友達あんま呼ばない からねお母さんも喜ぶんじゃないジュリは 納得していなさそうだったけれど断って ややこしくなるのもやだったんでしょうね まルルちゃんとしても何が何でも止まって やるつもりだったから賢い選択かな すごいなルルちゃん突然泊まることになっ てもジュリーのお母さん優し優しかったわ ルルちゃんの家に電話する時もママを 優しく説得してくれてね夕ご飯食べながら 色々話してくれたけれどジュリって友達を 家に連れてきたのは初めてだったんでさ だったんだってさいやいいねいいお母さん だそりゃそうよねおらないからお前はだめ だなその辺藤森さんとは違うんだよね好き だな藤森でさお母さんがあんまりいい人だ からこのまま友達になってあげてもいい なって思っちゃったの上からだなあんたの 隣に寝るわようんいいけれどちょっと 狭かったけどジュリーのベッドで一緒に寝 たわだってさいつトースフェアリーが 現れるかわからないじゃないのこんな一 大臣を見逃しちゃったら一生の損よだから 眠らないように一生懸命お話ししたわでも 話してみると結構さジュリって面白いのよ ねだからああもうこの子とは友達なんだな なんて思い始めてたわけよおいいことだな これはそしたらさジュリのやついつの間に か眠っちゃってんのいい気なもんよね こっちはせっかく泊まりに来てやってんの にどうして寝られるのかしら来る フェアリーああズリの寝顔を見ていたら なんかルルちゃんまで眠くなってきちゃっ たむにゃむにゃむ にゃえその時を突然ものすごい音が聞こえ てきたのシャッタ開けてるけど何これ自信 音の発信を調べるとどうやらその音はリ から聞こえてるのね鼓膜が破れそうな方と ひどい騒なのにじりったらすやすや寝てる わけよ何これいびきあこれがいびきなの音 はさジュリが息を吸ったり吐いたりする ために聞こえてくるからどうもいびき みたいなんだけどお母さんが言ってたやつ だそれにしてもひどい音こんないびき帰っ たら一生結婚できないわねでもさよくよく 見ると半開きになったジュリの口から音と 一緒に何かちろちろと赤い小さなものが 見え隠れしてるの下でも下にしては細 すぎる まるで蛇の下 みたいそれが何か確かめようとして私は ジュニの口元に顔を近づけたわそしてね そっと唇をめくってみたのするとさ何か いるのよ歯の隙間から何か赤い物体が ちょこちょこうめえてるわでも歯の隙間 からじゃあよく見え ないなんか嫌な予感すんな私さ思い切って ジュリの口をガポとこじ開けてやったわ すると2本のアンテナが突き出した ヘルメットをかぶった変な赤い生き物が手 に持ったドリルをルルちゃんの抜けた歯に 突き刺してガリガリ保食ってるじゃないの トースフェアリーだそうよこいつがトース フェアリーよ工事してるぎそいつつったら ルルちゃんの存在に気づくなり大声をあげ て驚いて尻餅をついたわ可愛いびっくり するじゃねえか貴様誰で驚いたのはルル ちゃんの方でしょうが叫びたいのはどう 考えたってこっちよねあんたさなんて 名乗ってるけど本当は虫金でしょバキマな ん でしょなんだと人をバキ呼ばりするんじゃ ねえこっちら立な妖精様なんだぞどうだか おバカなジリは騙せてもこのルーちゃんは 騙されないわよいいなこの2人ちなみに あんたが今ドリルで穴を開けてる入手この ルルちゃんのなですけどねあそうそいつ ルルちゃんを無視して夢中でドリル回し てんのよだからむかついちゃってさそいつ をつまみあげたわけよすごいなぎ何すんだ やめろてめえバカバカバカ早く下ろせは バイ菌のくせに偉そうにしてんじゃないわ よこの子さルルちゃんの友達だから変な ことしないでよよねさっさと消えなこの バキこの野郎バキじゃねえってつってん だろうどうだおれいた おお好戦歯に激痛が走ったのよさすが トースフェアリーそれで思わずそいつを 手放しちゃったわけするとさそいつは即に ジュニの口の中に逃げ込んじゃったのよ ふんざめろ俺様に しするとお前の歯を全部虫歯にそういれ場 にしてやるそれが怖かったらもう2度と この女に構うんじゃねえいたたたあんた ジュリをどうするつもりよこの女はもう俺 様のもんだ今手術してる途中なんだからよ お前が何をしても無駄なあきさもう構うな アよそしてそのままそいつは口の中に消え てしまったわさっきまで読んでたね美容院 の話とは全然違うなおもろいけど慌てでリ をしたんだけど何も覚えてなかった今あっ たことを全部話したんだけど笑ってばかり でまともに取り合ってくれなかったあいつ はバキだトゥースフェアリーなんかじゃ ないでもそれをどんなに説明してもジュリ は信じてくれなかったルルちゃんあいつの 話を信じてやったのにやっぱりジュリ なんか友達じゃない友達なんかなってやん ないそれでさなんとなく気まずくなって それからジュニにはあまり近づかなくなっ ちゃったま元々仲いいわけじゃなかったし でもジリのことはずっとチェックしてたの よだってバイキンマンが育成してるんだ ものそれにどことなくそれからのジュリっ て人間離れしてきたっていうか行動が変な んだよねロボットみたいに歩くしあんまり 得意じゃなかった体育もすっごい気力出し ちゃうしへえそれなのに平然としてるんだ なんかあれかな歯が丈夫になったことに よっ てなんかスポーツマンって歯めっちゃ丈夫 なことが大事なわけじゃんなんか何かする 時に歯を食いてしっかりとした歯じゃない となんかいい記録出ないみたいなさ スポーツマンであるらしいからさ歯が良く なってるみたいなそれでなんか運動も良く なるみたいなそんなジュリは少しクラスの 人気もになった感じ体育で新記録出しても 自慢したりしないしひょひょとしててさ なんか変なオーラまで出るようになっ ちゃってさでもでねルルちゃんは気づい ちゃったんだあれはトゥースフェアリーで もバキマじゃなく実はエイリアンだって あいつはさ最後に私にこう言ったこそんな 俺様のもんだ今手術してる途中なんだって ねそれってどういう意味か分かるあいつ 宇宙から来た侵略者でジュリを自分の 乗り物に改造してるのよおそらく地球には ジュリみたいなエイリアの乗り物が いっぱいいるんだよでもねこの秘密は誰に も言わないことにしたのどうしてかって だってさ人に知られたら逃げられちゃう でしょだからルルちゃんはずっとジュリの ことを影でレポートしてそれで大きくなっ たらこの事実を漫画にするのすごいな もちろんこの事件を解決するのは黒魔の 藤森絶対に傑作に仕上げてみせると思って いた矢先突然ジリに呼び出されたのよ ほう呼び出されたのは人気のない校舎裏 何かされるとは思ったけれど行くっきゃ ないでしょそしたらすでにあいつは来てい た気づかれないように後ろから恐る恐る 忍び寄ると突然ジュリは首だけくるっと 振り向いてねもう間違いなく人間じゃ なかった えそしてのように口を動かさずに喋ったの よやああの時のお嬢ちゃんどうした俺の ことはもう喋ったのかどうせ誰も信じて くれねえだろうがなもうすぐこいつの手術 も終わるそうすればお前とももう会うこと はないだろうよだからこれが最後の別れだ 律儀目なのよあいつの声がねジュリーの 右目の奥から聞こえるの中に入っ てるこあいるちっちゃいのいるここにいる 怖大丈夫かジュリちゃんするとどうよ突然 右目がポロっと取れてあいつのあいつが 右目の奥から顔覗かせたのあのさその時の 絵を描いたのね見せてあげようか これ [笑い] こえうまいなぎゃーやなひいいいい絵を 描きます ね ずるそれでね話すだけ話したらさっさと目 を元に戻してそれ切りよお前嘘ついてる だろルルこのバイキンエイリアンあんた なんかに地球を侵略侵略させないわよこの 事実はいつか私が漫画にして世間に公表し てやるんだからね覚えておきなさいよでも さもうジュリはルルちゃんの話を聞いて いるのかいないのかギクシャクとした変な 歩き方で消えちゃって たすごい話ですね漫画好きだからスケブ 持ってんのかあのさこの学校にはねたった 1人で宇宙人の戦ってる地球防衛軍があん の1人だから軍って言っていうのも変なん だけどね今このクラスにいるからそのうち 話しかけてくれると思うよ えどういうこと君も地球防衛軍に入らない かってね誰か他にいんのこの学校にうざい やつだからあんまり相手にしない方がいい ねでさそいつにね今回のこと相談しようか とも思ったんだけどさなんかルーちゃんが 漫画書く前に地球が侵略されちゃったらも 悲しむと思うし結構悩んだんだよねでも 相談しなかったやっぱり作品をしげたかっ たからねえうまいね 君それからまた数ヶ月が過ぎてズリとは すっかり話さなくなっちゃったででもね5 年生が終わる修業式の時ジュリに肩を叩か れたんだルル久しぶりえなんか久しぶりに 見るジュリは爽やかでえ清々しくておまけ にいい匂いまでしていた 終わったのか工事がびっっくりするほど 素敵なオーラもまとってキラキラ輝いてい たよでもこれロボットなんだよねバイキン エリアの動かしている乗り物なんだよねだ から騙されちゃだめ騙されちゃダめて自分 に言聞かせたおおはようござますなんか 自然に振る振る舞おうとしたけど逆に超 怪しくなっちゃったあのさトース フェアリーの妖精さんねルルにさよう ならって言ってたよ本当はもっと色々話し たかったんだけど恥ずかしがり屋なんだっ てさ えなんかさそれまでと違うんだよ数ヶ月前 に話した時のあのたたしさというかギグ ギクシャクした感じはなくなってるし腹の 底から元気印が溢れてるんだよ ああルーちゃんが巨としているとジュリは 嬉しそうに話を続けてさあのね私ね俺の 病気だったんだって難しい病名だったから 忘れちゃったけど命が危なかったらしいの お骨がやばいから歯がグラグラしてトーズ フェアリーはいいやつだったのかもねそれ をさツースフェアリーさんが見つけてくれ て直してくれたのよなんでもさ入にはし感 細胞っていうのがあるんだってさ硬い入子 の壁に囲まれて歯の中央にその細胞がある んだってあでもそういうのはあるかもしれ ん ななんかそのねなんかにしかない細胞を 取っといてみたいなそういうのあるもんね で保存冷凍していてなんか病気になった時 にみたいなさテレビで見たよそういうので この細胞が骨を作ったり色々な病気の治療 薬として効果があるらしいんだけどまだ 人間の世界でははっきりとは解明され てらしないらしいでね私の病気を直すには この私感細胞っていうのがたくさん必要 だったんだってそれで私に入手を集めろて 言ってたんだけどさ難しい病気だったから 治るかどうかゴブゴブだったらしいのそれ で病気のことは私に隠し隠せたんだって 可愛いとこあるよねよせさんめっちゃいい やつじゃんなんかさ突然突拍子もない発言 にルーちゃんの頭はついていけなかったわ よどういうことねえそれどういうことでも 目玉からなんで出てきてた の一言言うのがやっとだったよくわかん ないけどなんであの妖精があんたのとこに 来たのたまたまあんなのがやってくるもの なのふふあのねお母さんが呼んだの お母さんあのお母さんてパンピにしか見え なかったけど魔女が何かだったのあのね私 がさ歯が痛くてずっと泣いてる時にママ トースフェアリーにお祈りしてくれたん だって私がちっちゃい時よくトゥース フェアリーの絵本を読み聞かせてくれた からななるほど ねだからママは信じていたんだねあの妖精 のことなんか歯磨きしなきゃだめよみたい な絵本があったのかなそれでトース フェアリーが出てくるみたいなそれで私の ニを抜きに来てくれたわけそうしたらその 時に病気のことを偶然発見しちゃってね これなんとしてでも直さなきゃって指命感 に燃えてたらしいよめっちゃいいやつ じゃん直すにはたくさんのしし感細胞が 必要だから大変だって言ってたでもね治っ たことが分かったらものすごく喜んで涙 まで流してくれてねこれでお別れだけど 寂しいって自分は次の子供のとこに行く からぬるちゃんによろしくってさいいやつ もし何かあった時は自分のことを呼ぶよう にって言ってたよめっちゃいいやつじゃん ははハクション最後にさジュリ行ったら くしゃみしたのよそしたらその表紙にえ 目玉がポロっと落ちちゃってさ慌てて拾っ て何事もなかったようにくっつけてたわ 怖い怖いああの今の何あ多分副作用かな 時々目とか手とかちょっとした衝撃で取れ ちゃうんだよね怖いなあでも大丈夫だよ すぐにくっつくからるるちゃん6年生に なっても同じクラスになれるといい ねどういう話これはどう考いんだろ何も 言えなかったわよ一気にまくし立てられて ついて行けるわけないじゃない理解するの がやっとよ副作用って何よそんな簡単に 人間の体って取り外しが効くものだったっ けだからルルちゃんは歯を大事にしてるの よ入子が抜けそうで痛くなっても絶対に トースフェアリーは呼ばないその方が良さ そう確かにいいやなのかもしれないけれど あんな体にはなりたくないものでもさ なんかジュリってあれから見違えちゃった のよね残念ながらジュリはが6組には入れ なかったけれどどうしてあの子が6組に 選ばれなかったのか謎だわ6組はやばい やつの集団だからなってことはルルちゃん のがやばいやつてことあの子なら間違い なく選ばれると思ったのに私よりね結局 ジュリは4組に行ったわでもさ今年の4組 ってなんか変なのよね大丈夫死の4組だっ たりしないこれある意味6組より強烈な 個性派揃いていうか問題時揃いていうか気 になるのよね4組の存在あもう昼休みも 終わっちゃうわねルルちゃんの話もこれで おしまいいいことくれぐれも藤森さんとは 勝手に仲良くしないでねただでさえ藤森 さん忙しいんだからこのルルちゃんが しっかりと目を光らせているからねもし 寂しくなったらルーちゃんが話し手になっ てあげてもいいから来なさいその時は漫画 のアシスタントぐらいさせてあげるからさ いいわね忘れないよう にま悪い子じゃないな別に 悪い子ではない感じはしたないや面白かっ たな長くなっちゃいましたどうしようかな ずこの子は見ましょう かえっと松原ルルみさみさ大好きっこバレ てるじゃねえかホラーマン画になるのが夢 で魔女みさ主人公に1台 あ1台金城師なんだろうわかんないけど かき上げようと夢見ているわがままで自分 勝ってたが天然で分かりやすい性格のだめ 結構人気者妄想と現実の狭まりきてるま 分かりやすいよなみんな6組なんだもんね あと何あるかだけ見ようか1おシドさん かま3あと3はあんのかじゃ今日はもう1 個行きましょうかえ5時間目算数死を呼ぶ 絶景新藤さんだったよなあのシドっていう キャラクターが学校であった怖い話の オリジナルにもいるんだけどそのそれと 同じ名前なんすよね親戚なのかなよどうだ この学校はお前のこと一って呼んでいいよ な俺新道あ体勢よろしくなということは まあ親戚なのかな別のなんか名前は違い ますね明るそうすげえいいやつただこいつ もロクえっと次の授業はえ算数やだな数か よ俺の一番嫌いな事業じゃんさの学校では どうだったの勉強勉強なんかどうだって いいよスポーツだよスポーツ震動ってのは スポーツが好きなんですよねスポーツの話 が多いんですよ元々当然何かしてたんだろ 野球サッカーバスケットバレーボールなん でもいいぜ一さ何が得意だったんだよ体 動かすのって気持ちいいよなまどんな スポーツでもいいけどさ単純に走るのって いいよな道具も場所もいらねえしとにかく 走ればいいんだ走れば特にテストで0点 取った時なんか何も考えずにガムシャラに 突っ走るとそれだけでスカットするもんな お前も分かるだろその気持ち鳴上楽屋には さマラソン大会があるんだぜマラソン大会 とか小中古ってあったけどさま全部休まず 出てたけどさあんなんだめよなあんな地獄 の授業をさ用意しちゃね特にそんなに練習 もない中させられるじゃんでなんかま途中 で金するわけにもいかんからさ最後まで 走るけどさ良くないよなあんなしんどいの シールというかね年に3回多いな3回だぜ 3回嬉しくなっちゃうよな事業やんないで そんだけ走れるとさ何も嬉しくないわ何1 つ嬉しくないカテゴリーも色々あって 1kg3kg5kgそして10kgまで あるんだぜまゆっくりでいいんだったらに まあ5kgぐらいまではまあワンチャン 好きなカテゴリーを選んで自由に参加 できるんだ俺なんか10kgでも盛足り なくてせめてハーフマラソンできればフル マラソンでもオッケーなんだけどさすがに 死人が出ちゃまずいじゃん低学年はやっぱ 1kgだなそんなもんマラソンのマの字に もなんねんだけどなあいつらはまだ体力が ねえから仕方ねっかもう俺こいつと会話 すんのもうやだけどなこいつと会うとは 思えないちなみにさ俺は3年生の時から 10kmコースに参加してるぜもちろん 全部感想だそして前の前のマソ大会では6 連続優勝したんだぜすごいなへすげえだろ あその言い方だとこの前の大会はダメだっ たのかって確かに前の前だもんな前はダメ だったああ残念ながらこの前は優勝でき なかったとんでもねえ逸材がいいのかあ それがちょっと訳ありですさよかったら 聞いてくれようん数学数のはどうしたんだ よ算数と全く関係のないお話だけどじゃあ 体育の授業っていう場所で良かったんじゃ ないのって思うけどなんかがあるんですか ねマラソン大会の時はさ授業は2時間目で 終わるんだよな3時間目以降はなしまあ マラソン大会の日他の事業あってももう 体力的に無理だろそこから大会が始まって 終わったら給食で給食が終わったら解散 その日の授業は1時間目と2時間目の たった2時間だけすごいよな大手を振って 授業サボれるんだぜそれにマラソン大会の 時は俺完全に主役だし先生も友達もみんな が俺に注目すんだま6連続 な俺が注目されるのなんて運動会と マラソン大会の時だけだかんな俺が マラソン大会好きなのわかんだろ分かるね だからさその日は朝から浮かれてたわけ しかもさ授業が1時間目が音楽で2時間目 が家庭化だったんだぜ授業なんてないよう なもん じゃん音楽家庭化まあそうか歌って飯食っ て走ってまた飯食らうんだぜん歌って飯 食ってあ家庭かてそのえ家庭化の調理実習 の後にあんのちょっとそれなんか時間は 良くないよな別の家庭家のジグにしてあげ た方がいいんじゃないそんなラッキー すぎる1日なんてボント活がってやってき たようなもんだろうしかもさ2時間目の 家庭化はさ次がマラソン大会だからって スタミナドリンクを作ることになったんだ ぜあちゃんとなんかそういう蜂蜜付けの みたいなあんの かマリエ先生さ俺たちのことよく分かっ てるよなおマリエ先生ってあの1番初め出 てきた包帯の人もう俺張り切っちゃったぜ スタミナつったらやっぱり生卵とニンニク だよなやだ なだからさ俺はそれをたっぷり入としたら 同じ半の連中がもう反対すんだぜそんな もん入れたら飲めないってギャギャ騒ぐん だよ全く軟弱な連中だよな俺なんか ニンニク生でかれるぜやだなこいつと同じ 半やだな卵だって生でツルツルっと一気だ よでもさみんな泣きそうな顔するし特にフ 森がずっと俺を睨むんだよおおみんなの話 にフ森出てくん な知ってる藤森藤森みさ人気者だなこいつ あの暗くて何考えてんだか分からない嫌な 女俺あいつのこと苦手なんだよな苦手と 言いながら好きなんじゃねえのか確かに 勉強はできるかもしれないぜでもさいつも おたく止まってなんか人を見下したような 態度だし俺がニンニクを入れようとすると ものすごい線で睨むんだよ俺目で殺される かと思ったぜだからさ仕方なく大人しくし てたんだあいつらと喧嘩しても仕方ないさ 女と喧嘩するのは卑怯なやつのすることだ お男木があるなそれに次はマラソンじゃん ここで喧嘩したってつまんねえし俺はする ことないから端っこでボーっとしてたんだ けどしばらくしたらなんかいい匂いがして くんだよ おおこれ飲んでダメになっちゃったのって ことなのかなマラソン大会プラスチック ボトルの中にレモン色のレモン色の飲み物 が完成していてさおい藤森なんだよそれ うまそうじゃん当たり前じゃない私が作っ たんだもんなんてさ可愛くないこと言うん だぜ褒めてやってんだから素直にありがと うって言えばいいじゃんそれがさツンと 済ました態度で当たり前とか抜かすんだ もん本当ムカつくよなでもさマジでいい 匂いだったんだそれにさ2時間目て ちょうど腹が減るじゃんだからさそれ俺に くれよって言ったんだするとバカじゃない のあんたなんかにあげるわけないでしょっ て冷たい目で言いあがんだ本当にむかつく んだよ藤森これがあれかあの栄養ドリンク 的なやつか だからさこっちも向かっていてさささっと そのボトルを奪って飲んじゃったんだよ ガブガブガブってなとんでもないなこいつ 正直うまかったそれは卑怯ものすることな んじゃないのかお前神動よレモンと蜂蜜を 混ぜてたなあの味はそれでいてミントっ ぽい隠し味が効いててさ本当力がみってき たぜすると藤森プルプル震えててさ ものすごい目目で睨んでやんの飲んじゃえ ばこっちのもんだろ吐き出せって言われ たって吐き出さないし全部1人で飲んで やったパごちさんうまかったへいい 君なんだよ藤森文句あんのかよあんまり 藤森のやつが睨みつけるもんだから俺も 負けじと睨み返してやった文句あんだろ お前するとばいいのにぼそっとそんな こと言いやがったんだこれ呪いかけられん じゃないの藤森に魔女だからさあれマジだ ぜあの時あいつの目本当マジだったマジ 怖かったやばいわあの女お前もな前々から 変なやつだと思ってたけどジで行かれてる よお前もなさすがの俺も何も言い返せ なかっただってよ本気で殺されると思った もん謝れよ ちゃんとでもさ呪いてあんだよな2時間目 が終わった途端俺腹の調子が悪くなってさ 俺さ今まで腹壊したことなんてないんだぜ すごいな2週間前の牛乳飲んだって俺 ピンピンしてたもんだって腐った銀って ヨーグルトと一緒だろそれがさ腹の底に パーベイダートースフェアリーじゃない そんな感じ とにかく腹の中が重いんだよこれは絶対に 藤森の呪いだあいつ黒まとかいうのに凝っ てるって噂があったからなきっと俺に呪い をかけたんだあのスタミナドリンクを飲み 干しちゃったからその仕返しだちくしょう まこいつが悪いからなまもなくマラソン タガが始まっちまう俺はなんとか思いこし を引きずって受付まで登録しに行った受付 に行くのもやっとだったぜ登録とかあんだ なマジこんなんで走れるのかと思ったあの 新藤大勢です登録お願いします新藤君もう 登録終わってますそろそろスタートなので ゼッケンをつけて準備していてください なんて言われたんだ俺やっとの思いでここ に来たんだぜそれなのにもう登録が住ん でるなんて変だろ誰かが俺の代わりに登録 を済ませたっていうのか新藤突然後ろで俺 を呼ぶ声がしたわッ振り向くとそいつは俺 の顔に白い布キれを投げつけてきやがった はああこいつ か呪いしてんなこれこの地獄のような原板 で走れっていうことだよな私が登録して おいてあったわそれがあんたの絶景よつけ な藤森だった藤森さんはその服のまま走る んですか藤森が冷たい目でこっちに向けて 腕を組んで立ってやがった藤森が俺の登録 をし たってなんで藤森俺頼んでねえし確かに このマラソンタガは全員が参加するわけ じゃないあそうなんだじゃあ俺参加しねえ けど生徒の半数近くは応援に回る俺応援 する わそういえば藤森がマラソン大会に参加し てしたのは見たことがないなんでお前が俺 の登録すんだよ何あんた死にたいの全く なんてやつだもっと可愛い口を聞けないの かよこいつお前のせいだろお前が飲んだ からね可愛い口を聞かないんだろまそれで も俺の代わりに登録してくれたんだからな あがたよ助かったぜあら素直なところも あるんだそのケつけて生ぜ死なないように ねちなみにあんたの絶景番号が最後だから 覚えておきなさいじゃねでもなんか裏は あるわなそれだけ言うとさっさといなく なっちまったなんだよ人が俺を言ったのに とことん可愛くねえ女だぜさて今年の ゼッケンは何番だ藤森のやつ俺のゼッケン が最後の番号って言ってたな4771死な ない随分と中途半端な番号だなでも確かに 数が大きい本当に俺が最後の番号なのかも な 4771に走らんだろどんだけでかい学校 なんだよえそんないないいっしょさすがに 10kmコースに出場の選手の皆さん集合 場所にお集まりください俺がゼキを眺め てると放送案内が入ったやべ急がないと あれ不思議と腹が少し楽になってきた なんかさっきより腹というか腰が軽くなっ た感じだ藤森の呪いが解けたのかとにかく 俺にはマラソン大会7連覇がかかっていた からなこんなところで腹痛になってる暇は ないのさめちゃくちゃすごいあれなのかな スタミナドリンクでさめっちゃ足早くなる みたいなさ本当は藤森さんが飲もうとして たんだけどこいつが飲んだからみたいなま 実験にもなるしまいっかみたいな俺は空を 青いだ雲1つない点まさにマラソン日じゃ ねえかスタートの手と共に100近い数が 一斉に走り出したマラソンはラスト スパートが大事だっって言うじゃん最初は ペースを守ってゆっくり走り体力を温存し て後半徐々にペースを上げていくでもさ俺 にはそんなの関係ないんだよな20kmと か40km走るんならそういう作戦も必要 かもしんないけどさ俺にとっちゃタダが 10kmなんて朝飯前だもんねさっきまで 腹壊してたのにすげえ走ってる最初から かっ飛ばして楽勝楽勝走り出したら腹の 痛みなんてどっかに消えま 俺はそのまま会長に走りまくった最初から トップ独走後ろから見るとみんなははか 後ろ走ってるなんかちマルコちゃんのさ 漫画でさあのマラソン大会の日にマルコが 腹を壊すんだけど逆にもトイレ行きたい からもうめっちゃ早く走ってなんかトップ 10みたいなに入るみたいな話があった けど案外なんか腹痛と早く走れたりする もんなのかもなは風を切って走ったね すげえ気持ちよかったこのままいくらでも 走れる気がしただから走った俺は走った 走り続けた何も考えずただひたすら走る ことの気持ちよさを体で感じてな風を切っ てどこまでもどこまでもなのに何かが違う どうしたどこかが変だ俺はかなのペースで 走ってるもちろん誰にも抜かれていない 後ろを見ると他の連中は豆粒のような 小さく豆粒のように小さくなっている俺は 道を間違えたわけじゃないでもどういう ことだ俺はもう5kg以上走ってるんじゃ ないか10kmのコースということは 5kgで半分だそれぐらい算数の苦手な俺 だって計算できるなのに折り返し地点が 見当たらないえ俺の勘違いか確かに スタート前調子が悪かったからないつもの ペースで走ってるようで実はそんなに早く 走っていないのかもしれないまだ5km 走ってないんだなまいっか後ろの連中とは あんなに差があるんだ調子が悪くても俺は 誰にも負けないってことだ俺はまた後ろが 気になって振り返ったすると豆つぶほど だった連中はすっかり見えなくなっていた へへどうだもう抜かれることなんてねえ だろう俺は気を良くしてさらにペースを 上げたでもやっぱり変だって思った絶対に 5km以上走ってる間違いなく折り返し 視線を通ってもいいはずだそれにここは どこだ迷っちゃったんじゃないのそういう のもあるだろうマラソンのコースは走る前 にチェックしておいたそれに走るのは学校 の周辺だなのにこの道は見覚えがない こんな風景学校のそばにあったか確かに 普通の住宅街だどこにでもある街並だでも 見覚えがない俺記憶力はいい方じゃないで もいつも見ている街並を忘れるほど記憶力 が悪いわけじゃない普通の住宅街ではある けどなんかそれぞれの家が古めかしいって いうかどれも今風の家じゃないんだよなえ 昭和にタイムスリップしたすごい話になっ てきたなそれにもう1つ気になって気に なることがあった人がいないんだ え最初の頃はコースの周りで俺たちを応援 してくれる生徒や大人たちがいた鳴上学園 のマラソン大会は地元じゃは有名だから町 の人たちも結構出てきて手を振ったり 大きな声で応援してくれたりするんだそれ こそスタート地点ではたくさんの人がかり が人だかりができていたしいつもゴールに つくまでの間少なくとも何人かはコース 沿いで応援してくれていたそれがどうだ 応援どころか道も誰も歩いていない道を誰 も歩いていない店があっても店員もお客も 誰もいないじゃないかどういうことだこの 町には人がいないじゃないか変だ俺は今 どこを走ってるんだこのまま走り続けて いいのかこれ怖いな引き返したらいいのか とか迷子の時ってそうだよなこのまま行っ ちゃっていいのか1回引き返すべきか みたいな悩むよな昔はスマホでマップとか なかったからマジで怖かったよ 迷子俺は不安になって城を振り返ったいた さっきまでは完全に引き離して誰の姿も 見えなかったのにいつの間にかその距離が 縮まっていた100mほど後ろを何人もの 集団が走ってくるじゃないかさっきよりも ぐっと差が縮まったのに俺は不安になる よりもほっとしたやっぱこの道は間違って なかったんだみんなここに走ってんだ人と 出会わないのだってただの偶然だそんな時 だってあるだろうでも安心してる場合じゃ ない他の連中が追ってきてるんだまだ半分 も走ってないのにこれじゃ追いつかれ ちまうこのままじゃだめだもっとペースを 上げないともっと走れ早く走れ俺は自分に 生き聞かせとにかく走り続けたああ怖いな なんなこのモヤみたいないつの間にか太陽 が消えていた空にはドよりとえ国運が 立ち込め今にも雨が降ってきそうだった まるで夜が近づいたみたいだそれにしても 折り返し地点はまだなのかよこんなに走っ てるのにさすがに使えてきた足が重いお先 突然俺の横を誰かがすっと駆け抜けていっ た嘘だろいくらなんでもそう簡単に抜か れるわけがないまだ100mは差があった はずだしかも背後に迫ってきたら足音や 気配で分かるはずだなのに少しも分から なかった誰かが近づいてきた気配なんて 感じなかった俺を抜いていったやは まだまだ疲れていないのか息も見出さず 流れるように走っていきやがるこれ絶景が なんか黒魔術なのかな死なないっていうさ 4771番の絶景が復讐なのかな藤森さん の俺はこれ以上話されないように重たい足 を持ち上げようと必死だったけど思うよう に動かねえ思うように足が動かねえんだ俺 を抜いていった奴との差は縮まるところが どんどん広がってった知らないやつだった すれ違い様顔を見ればよかったんだけど 抜かれるなんて思っていなかったからさ うっかり顔をみねちまったでも後ろ姿を 見る限りそいつは俺の記憶にはないやつ だった たて俺と争う腕の持ち主ならチェック入れ てんだけどなそんな余計なことを考えてた からかなまた俺の横を走り去るやがいたお 先しかも1人や2人じゃあない何人もの奴 らが俺の横を次々と走り去っていきやがる こんなのありえねえ驚いた俺はそいつの顔 をちらっと見ることができた見てさらに 驚いたどいつもこいつもまさな顔真っ青な 顔してまるで骸骨みたいだった体も 痩せ細ってしなびたもやしみたいだった こんな連中に走るのが得意な俺が抜かれる なんて初めてのことだったどういうこと 多分俺の足はもう限界を超えていた歩くの もやっとだった地面に接着剤で足が べったり張り付いたみたいだったそれを バリバリ引きはかして1歩踏み出すとそれ がまた地面にくっついちまうそしてまた その足を引き剥がしその動作の繰り返しさ まるで地面から生えた何本もの手が俺の足 を押さえつけてやがるのかと思ったぜ何が 起きてんのこれ 一体何人に抜かれちまったんだろうなそれ からも俺は次々に抜かれ続けてったそりゃ そうだ足が動かないんだもんな悔しいやら 悲しいやらそれでも俺はありたけの力を 振り絞ってなんとか記録で前に進んだのさ でもさそん時俺はふと気がついたんだあれ おかしいぞ次々と俺を抜き去っていくレチ のする姿その背中に書かれてるゼッケンの 番号え42200 15死に死ににこなんだ死ににこ 1714意味ないしなんか嫌なゴ 合わせ皆殺し そんな俺のゼッケンよりも大きい番号だっ たえみんな俺のゼッケンよりも大きい番号 だった確か藤森は言っていたよな俺の ゼッケンが最後の番号だってなんかやなや なごせ連中みたいなと一緒に走ってんのか なのに俺よりも大きな番号があるいやそれ どころがよく見ると俺の番号が1番 小さかったみんな1万とか3万とか俺より もずっと大きな番号だったそんなに人間い ないからな変だ絶対に変だ俺は思わず足を 止めた俺は今どこか別の場所を走っている そしてこいつらは一緒のマラソンをしてい た奴らじゃないこれは鳴上学園の校内 マラソン大会じゃない俺はいつの間にか別 のマラソン大会に紛れ込んじま 俺はもう走れず肩で大きく息をしながら そんなことを考えたどう考えたって おかしいぜ俺はもう10km以上走ってる はずだどんなに人がいないたってコース上 にあるいくつかの中継地点には先生や競技 委員が立ってるはずなんだそれまでいない なんてありえないやばいこのマラソンは 絶対にやばいなんか俺の直感はそう 語りかけてくるんだこのまま続けたら まずいことになる帰らなくちゃ帰らなく ちゃいけないみんなのとろにでも帰る たってどうやってどうすれば帰れるんだ これはもう呪いだよな藤森の逆そ今来た道 を逆戻りすれば元の道に戻れるまあそう 考える ええやばいやばい死にに行この やつちょっとこれどういう服着てるこいつ ら俺はもう一度振り返り今見た道道を確認 して愕然としたあれは道なのか俺が来た はずの道は50mほど後ろで深い霧が 立ち込めその中に吸い込まれて見えなく なっているそしてその霧の中から青白い顔 をした骸骨たちがぞろぞろと湧いて出て くるんだ地獄のマラソンだ走れ突然俺の隣 にその中の1人が並んで足踏み始めたじゃ ないかこいつ俺を抜いていかない俺と一緒 に走るつもりか早くかれ死んたいのか そいつがふと俺に顔を向けたその顔を見て 俺は背が凍るかと思ったそいつの顔は 青白いなんてもんじゃなかった目の周りが 大きくくぼんで丸く開いた穴に2つの 大きな目玉が埋め込まれているような まるで本物の骸骨のようだったんだ走ら ないと死ぬぞ俺は先に行くよじゃな骨に川 が張り付いたような骸骨の口元が一瞬 にやっと笑ったように見えたそのままって 言っちまった走らないと死ぬどういうこと だ俺はゆっっくりと後ろを振り返った えするとどうだ俺が走ってるんだよ えこいつが大君てことどういうこと怖い絵 だな俺は一瞬目を疑ったぜ俺の10mほど 後ろを走っていたのは紛れもない俺だった んだ見間違えるもんかあれは間違いなく俺 だったなんかな顔してんね大君しん動よ そして俺を見てもう1人の俺は笑いながら 言ったのさこれは地獄へ続くマラソン大会 だぜ俺に負けたらその時が死ぬ時だ死な ないはずだけどなゴ合わせ的にはそして あっという間に俺を抜いて行っちまったん だ俺に負けたら死ぬどういうこと だああ全然似てないなそれでさ俺思い出し たんだよなドッペルドッペルなんつったっ け 以前レオに聞いたんだ知らないか同じ クラスにいるとがこれが読むのそうあいつ 都市伝説とか不思議な話に詳しいんだぜ それで奴に聞いたことがあるんだよな えっとドッペルそうそうドッペルゲンガー だあれ違ったっけまいいやそれてさ自分と 同じもう1人の自分を見てしまう現象 らしいんだそうそれでさ見てしまうと死ぬ んだよもう死ぬじゃんじゃ見たらなんで 死ぬかって知らねえよそんなことはでもよ もう1人の自分を見ると死ぬって言うんだ それで思い出したんだよレオから聞いた その話を さドッペル玄関見ちゃったからもう死ぬん じゃないのマラソンとか関係なしに確かに 俺はもう1人の俺を見ちまったから死ぬ わけだそれでそいつに負けたら死ぬって 言うからさまさしくあいつの話の通りだと 思ったね生きるためにはもう1人の俺に 勝たなくちゃなんでだから俺は思いっきり 走ったいや走ろうとした走れねえんだよ足 が重くてそれにさっきは治ったと思ったの にまた腹の底が重くて苦しくなってさだめ なんだ走らなきゃって思えば思うほど体中 が重くなって少しも足が前に進まねえんだ そんな俺を後ろから来る奴らがどんどん 抜いていくもう1人の俺なんてずっと先を 走っていやがるそれは呪いのケだ の横をすり抜けたやが呟いたそうだお前は あの女に呪いをかけられたんだああお前は あの女に憎まれてるだから倍仕返しされた のさやっぱ藤森じゃんそのケをつけてる 限りお前は死ぬことになるぞ俺の横を 走り去る奴らが抜き際に抜き際にそんな ことを言っていくんだ藤森思い出した確か にあいつは俺のことを嫌ってるようなそれ に俺さっきの家庭でジ全部飲んじまったし あの時あいつばいいのにって言ってた それにあいつが俺のためにわざわざ マラソン大会の登録なんてしてくれるわけ ないじゃんあいつそういうキャラじゃない しでもさジュース飲んだくらいで死ぬよう な呪かけるか普通まあそれはな生きてい たければそのケは外せよ野のゼッケンを つけてる限りお前は走れないぞまいさその ケをつけて俺たちの仲間になれよ相変わら ず俺を抜き去っていく連中は際にえていく 俺を抜いていく奴らはもう完全に生きてる 人間じゃなかった顔だけじゃなくもう全身 が骸骨みたいでさ俺はそんな連中に抜かれ ていくんだ振り返ると俺の後ろに走ってる のはそんな骸骨になった奴らばかりだった ある奴は首から上は骸骨で目の周りの穴に 埋まった2つの目玉がぎろっと俺を睨んで いたまたあるやつは口の周りの肉がなく むき出しになった歯が走るためにカタカタ 音を立てていたこいつらはなんで参加して んだろうこいつらも呪われたのかな俺は ぞっとしたこいつらに抜かれれば抜かれる ほど俺は死に近づいてるんだふ自分の手を 見た信じられないほど青白く痩せほってい た走らされ続けてもう骸骨になってんだよ なあいつらはこれが俺なのか俺の手って こんなに骨のように細かったっけ慌てて ほっぺたに両手当ててみたそこには肉の 感触も温かみもなかったまるで骸骨だった ほっぺたの肉がないんだ るとそこにあるのは骨の感触だけなんだ ホラーマーになっちゃうこんなの俺じゃあ ねいつまでケつけてるんだ死にたいのか もう手遅れさ早く楽になりなよ俺の頭の中 を奴らの声がぐるぐる回っているふもの せいだあいつの呪いのせいだふのせいで 死んなんてやだそう思え俺は最後の力を 振り絞ってゼッケンをきろうとしたその 瞬間だったほん俺がケに触れた瞬途端に体 が楽になったんだ早くこのゼを破いて しまおうそう思ったけど俺は一瞬戸惑った 大丈夫いいのか本当に破いて今体が楽に なったのはこのゼッケンを破こうとした からなのか本当にそうなのかそのケつけて せいぜい死なないようにね俺は最後に藤森 が言った言葉を思い出していたあいつは俺 にゼッケンをつつけるように言った俺が 少し楽になったのはあいつがくれた ゼッケンに触れたからかあいつ確かに むかつくやけたやつだけどジュースを飲ん だぐらいで人を呪い殺しようなやつじゃ ないよなちょっとやりすぎだよないや本当 にそうかどっちだゼッケンを外すべきか このままつけておくべきかさあ外せ外さ ないと死ぬぞひ俺の頭の中に奴らの声が 忍び込んできて駆け回るんだ俺はその声を 振り払いたくて藤森のくれたゼッケンを 握りしめたうわ俺は走ったすごいゼッケン 走ったら楽になるからゼッケンを握りしめ 俺は力の限り走ったこのゼッケンは俺のお 守りだこのゼッケンに触れてると不思議と 力が湧いてくる死なないだもんな足が 軽かった今まで体中が重かったのが嘘の ように軽かったこれなら走れるいくらでも 走れるむかつくやつだけどあいつも6年6 組の仲間だからなこんな骸骨野郎の言う ことなんかより俺は藤森の言葉を信じるぜ 俺は地獄から生出たような連中をどんどん 抜いて抜いてった不思議と今までをえ今 まで空を埋めていた運が薄くなっていく ような気がした黒く影を落としていた街並 が次第に色づいていくように見えたいた ついに骸骨集団の戦闘にもう1人の俺の姿 を見つけたおおあいつを抜けばあいつを 抜いてゴールすれば俺は死ななくて済むん だあれでも待てよゴールってどこだこ れって普通のマラソン大外じゃないだろ ゴールなんてあんのかそんなこと考えてい たら突然俺の視界から街並みが消えたうわ えやべえとこいるけど街並の代りになられ たのは砂利の敷き詰められた殺風景な河 だった三途じゃないだろうなこれがこの 場所の本当の姿だったのかまさか俺ずっと こんなところを走らさせられていたのか河 の先には道を遮るような大きな川が 横たわっていた俺を抜いてった連は 向こう岸にまたろうとしてどんどんその川 の中に身を沈めてたの向こは光に包まれて たも暖かそうな光だった天国じゃねしかし 川に沈んでった連中は誰1人として 向こう岸にはたどり着いていないようだ深 すぎてみんな溺れてしまうのかそれとも川 の流れが早すぎて飲み込まれてしまうのか このままの勢いで走り続ければ俺もあの川 に突っ込んじまう一瞬ひるんだでも悩ん でる暇ないあれがゴールだ別にゴールって 書いてあったわけでも目印があったわけで もない俺は感じたあの顔を向こ顔を渡った 向こう岸がゴールだって本当か三途じゃ ないこれあの顔を渡る前にもう1人の俺が 俺を抜かないとだめだ俺の本能がそう感じ たんだ俺は藤森のくれたゼッケンを 握りしめた最後の力をくれって思いを込め ながらここで一気にラストスパートをかけ た目立つ奴との距離はどんどん縮まってっ たでも川岸もどんどん迫ってくるでも 大丈夫だこのまま川に突っ込んでそのまま 向こう岸を目指すんだ今の俺は力が溢れ てるあんな骸骨野郎と違って俺あの顔を 泳ぎきれるはずだスポーツ得意だな一瞬奴 が振り返ったその顔がなんとも勝ち誇った ように笑っていたなんのまだまだ勝負は ついちゃいない俺は勝てる絶対に勝てる 間違いない勝って生き残るんだもう少しで 追いつき追い越せる目の前には川が迫って きているその前に最後の一歩を踏み出すん だトライアスロンあと少しだあと1歩 踏み出せばもう1人に俺を抜けるんだうわ そのだったうわあそのまま激しくすっ転ん だ川まであと少しというところで通行の ミスだったてちくし抜けなかった俺死ぬの か抜けない抜かない方がいいんじゃない ここ俺は倒れつぷしたまま悔した生り地面 を叩いたゆっくりと目を開けると俺が立っ ていた川のうで口元にエミを浮かべながら もう1人の俺がつったっているおそらく この川がゴールあいつはこの川に入れば俺 に勝ってたはずなのにまるで負けた俺をあ 笑いたかののか川につったっていた川淵 か負けたよさすが俺根性あるなそう言って 俺が立ち上がるのをじっと待ってる様子 だっ たまさかここまで頑張るとは思わなかった ぜまだ死ぬには早いよな俺それは自分を 褒めてるのかそれとも俺のことを褒めてる のかしかしもう1人の俺は満足そうに笑っ ている俺にゴールを譲ってくれるらしい俺 は夜と立ち上がり体についた泥を払った先 を譲るぜ行けよ本当大丈夫これもう1人の 俺は右手の親指を立て川に入るように合図 したその時この時俺は思ったね相手が俺で よかったさすが俺は男の中の男だってね 本当かおそらくこれでもう1人の俺ともお 別れのはずだだから俺は最後に俺と握手を かわしたかわしたんだ俺の手を握り硬く 握手をかわしたのさするとも人に俺は驚い たように声を張り上げたんだバカ何するん だ俺に触るんじゃねえまるでよそ良きして いなかったような普通な顔で俺を見ると もう1人の俺は煙のように消えてったんだ いや消えたというより俺の中に吸い込まれ ていったっていうのかな鬼ごっこだったの か なとにかくあっという間にもう1人の俺は いなくなっちまったのさやっぱ罠だったん だよするとどうだ次の瞬間頭の中が ぐるぐる回って意識がどっかへ飛んでいっ ちまった捕まえるゲームだったんだまるで 空を飛んでいるような気分だったそのまま 目の前が真っ暗になって次の瞬間俺は マラソン大会のゴール前にいたってわけさ あああいつがやったのかなそれで何だった のかっておっとそれは勘弁してくれよ 恥ずかしくて言えねえよだってよマラソン 大会で走ってる記憶が全くないんだぜ俺は わけのわからないところ走って辺りが 真っ暗になって気がついたら突然皇帝の ゴール前にいたんだからな何がどうなっ てるんだかえ俺の方が説明して欲しい くらいすっさこんな変な体験誰も信じて くれなかったな負けた言い訳をしてると 思われ男らしくないって笑われちまった かわいそうあおっとでもな俺の話を信じて くれたやつが2人だけいたぜこれ藤森と ルルちゃんああこいつかレオさ不思議な話 が大好きなとがレオそう俺にドッペルなん とかあ思い出したドッペルゲンガーだよ ドッペルゲンガーもう1人の自分を見 るって話をしてくれたやつだよあいつさ俺 の話を聞いて運が良かったって言ったんだ なんでももし俺があそこでもう1人の俺に 勝ったらそれこそ命はなかったんだってよ もう1人の自分ってのは死神が化けてる らしいだから死神に取り憑かれたら簡単に 逃れることはできないのさでもよそれから 逃れる方法が1つだけあるそれはもう1人 の自分に触ることだことなんだってさ 詳しいなああいつそんなことちっとも知ら なかったぜだからあそこで俺に勝ちを 譲ろうとしたのは死神の誘惑だったのさ 死神は俺をあの川に入れたかったんだその ためにわざわざ俺が勝つようにしけたん だろうなでも俺頭いいからよマンマと死神 の作戦を見破ったってわけさ嘘つけすげえ だろそれからもう1人俺の話を信じでくれ たのはへへへ分かるだろそう藤森みさああ あいつは俺が生きてるのを見ても顔色1つ 買えなかった良かったわねの一言もないん だぜそもそも藤森が助けてくれたと言えん のそれ藤森が呪いかけたからそっちに行っ たんじゃないの全く頭来るよなそれとも あれかあのドリンクを飲んだらもあの絶景 なしだともありえないなもう死んじゃう みたいなまあいつのくれたケの我で助かっ たようなもんなんだからな文句ばかりも 言えねえこれでも感謝してるんだぜそれで もさやっぱ思うんだよあいつは俺呪いを かけたんだよなでも反省して呪いが解ける ようにお守りのケくれたんだろでもさそう 考えると複雑だよなやっぱ最初は俺を呪い 殺そうとしたわけだろでも死にかけた けれど今思うとすげえ体験したわけだよな だからマラソン大会では優勝できなかった けどあのゼッケンは記念に今も俺の部屋の 1番目立つところに飾ってあるすごいな お前4771番あの時藤森がくれた俺の 絶景番号さこの番号にどんな意味があるの か知らないけど今じゃ俺のラッキー ナンバーだ死なない俺の話どうだった周一 は信じるかいああ藤森さんは呪いをかけた のかどうかが気になんなちょっとどういう どうなのかがわかんないいっす ねレオとかはいないのか なスポーツ万能だが勉強はからきしだめ5 年6組の中心的存在で正義感が強い考え よりも動きがもっとの頼みは断れなくギリ が熱いがなぜか藤にみさとはそりが合わ ないレアチーズケーキには目がないセロリ だけは死ぬレアチズけ書いてあるわうんあ でもあれなんだなエクストラキャラクター は別に増えないんだなでこの子はいるんだ よな最終話の語り手なのかなはいという ことでえご視聴ありがとうございましたえ 今日は2話見ることができましたねま語の 簿的にはあと話なのかもしれないの でもしかしたら次回最終回を迎えられるか もしれませんが今回はこれぐらいにして おきましょうご視聴ありがとうございまし た次回に続きますと歯はね大事にした方が 良さそうだな [音楽]
瑠々ちゃんなんか好き。
アパシー小学校であった怖い話 月曜日 実況プレイ
次⇒
https://store.steampowered.com/app/2845140/_/
チャンネル登録よろしくどうぞ!⇒ http://goo.gl/OZrD3u
【コメント&高評価頂けると嬉しいです】
◆レトルトツイッター⇒https://twitter.com/retokani
◆インスタグラム⇒https://www.instagram.com/retort64/
◆ニコニコでも活動中⇒http://www.nicovideo.jp/user/14930070
◆ニコニコチャンネル⇒http://ch.nicovideo.jp/retort
★実況part1集 再生リスト⇒https://www.youtube.com/playlist?list=PLunyMOp9gGlni96gbcO3gA3njAMGddaLF
MAG.MOE - The MAG, The MOE.