【スカッと】息子夫婦宅に行くと丸刈りにされた息子嫁が薄暗い部屋でひっそり孫を抱いていた。私「今どこ?」息子「家族3人でハワイw来週に帰国するから!」私「そう…無事に、ね「え?」
孫の直が生まれて初めての冬を迎えた天気 予報ではこの日は記録的な冷え込みを迎え たと伝えて いるあの子たちは大丈夫 かしら真っ先に頭に浮かんだのは息子嫁の ゆかちゃんと生まれたばかりの直人のこと だ2人とも寒さで体調を崩していなければ いい けれど心配になった私はその日の夜ゆか ちゃんにスマホでメッセージを送っ た赤ちゃんもゆかちゃんも風を引いて ないところが2度3度メッセージを送って も返信は愚か既読すらつか ない真面目な性格だから無理をしてないと いい けどさらに1時間待って念のためにもう 1度電話をかけてみたがやはり結果は同じ だったたごではないわ 考える間もなく私は厚手のジャンパーを 羽織って自宅を飛び出し息子家族が暮らす ハへと車を飛ばし たインターホンを鳴らしたが反応はなく家 の中でゆかちゃんが倒れているところを 想像した私はすぐにハツの管理人を呼んで 鍵を開けてもらっ たどこにも証明はついておらず街灯の白さ だけがほかに忍び込んでい た記憶を頼りに手探りで壁のスイッチを 見つけるところが何度つけたり消したり 切り替えても署名は全く反応しなかった どうなってるの よ不安と苛立ちで心の中が爆発しそうだっ た私は仕方なくスマホのライトで室内を 照らしながら足を踏み入れていったゆか ちゃん いるやはり外出しているだけなのだろうか そう思って引き返そうとした時寝室の方 からかかに赤ちゃんの声が聞こえたような 気がしたゆかちゃんそこにいる の私はすぐに声が聞こえた寝室へと向かっ たゆか ちゃんゆかちゃんは寒さでガクガク震え ながらも生まれたばかりのナトをシで 包み込み必死で守ろうとしてい た一体何があったの ライトを当てると驚くべきことにゆか ちゃんにとって最大の自慢だった長い黒髪 が後方もなく短く切り刻まれてほぼ坊主頭 になっていたので あるひどいどうしてこんなこと に私の名前は斎藤正美61歳私は美容師と して長年自宅兼店舗の美容室で働いている 気心の知れた常連さんと毎日のんびりお しりを楽しみながらの作業は何よりの 生きがい だ店は元々夫と2人で始めたものだその夫 は若い頃に癌で亡くなってしまっ た息子の春あが生まれて間もなくのことだ それでも私はめげることなく女で1つで春 を育てあげ たところが春は私の努力をよそに全く言う ことを聞かず中学に上がると学校をさり がちになってしまうたまに学校へ行けば 問題を起こし私は何度も担任に呼び出され ては頭を下げていたそして中学を卒業する と春あは進学することもなく毎日町へ出て は遊び歩くようになっ た父親がいないことへの劣等感がそうさせ たのかあるいは私が母親として不 quiteないせいなのか答えを見い出せ ない私は春秋の将来に不安を抱きいつも頭 を悩ませてい ただからそんな春空の口からある日突然俺 美容師になりたいと言い出した時には私は 夢でも見ているのかと思わず頬をつねる ほど驚いたどういう風の吹き回し 美容師と言ったらやっぱ女にに持てる でしょうと春あはにやりと笑って答えた なんだかんだ言って親の背中を見て育つの ね理由はどうあれ息子が初めて自分の将来 に向けてやる気を見せたことを私は肯定的 に捉えることにし た春は美容師学校を順調に卒業すると しばらくは先輩の店で見習いとして働き 始めた うちに妻となるゆかちゃんもその店で働い ており春は一目で彼女に心を奪われた らしいもうアプローチの末ゆかちゃんと 結婚することになった春あは自信に 満ち溢れた表情でこいつと結婚することに したからと私にゆかちゃんを紹介してき た初めましてゆかと申しますお母さんも 美容師をされているんですよね勉強させて いただきます ゆかちゃんは長い黒髪がとても似合う笑顔 の明るい素敵な女性だっ たこちらこそ据長くよろしく ね私もゆかちゃんを一目見た瞬間彼女を 好きになっ た結婚から1年が経ったある日春あが独立 して自分の店を持ちたいと言い出した 見習いを始めてそれほど時間も経ってい ないのに春は美容師としてすっかり自信を つけたよう だ美容師になったからには自分の店を持っ て自分の実力で勝負したいんだ よ正直な気持ちを言えば私は少し不安だっ た心マが簡単に独立してやっていけるほど この世界は決して甘くないことを私は長年 の経験で知っていたから だそれでも真剣な差しで夢を語る春のを私 は無視できなかっ た資金はいくらあるの私が訪ねると春は 少し困った表情でため息まじりに預金通帳 を見せ た美容紙見習いとしての収入は毎月入って いるもののそれと同じ金額の出費を 繰り返していたこれではとても独立開業 できるほどの資金力に届かない春は せっかく稼いだ収入のほとんどを遊びに 使い果たしていたの だ本来であればここで諦めるよう止める べきだったのだろうけれど私はにこりと 微笑んでわかったわお金のことなら心配し ないでと息子のわがままを聞き入れて しまった長年父親のいない寂しさを背負わ せてしまったことへの罪滅ぼしのつもり だったのかもしれ ない実を言うと泣き夫か残してくれた生命 保険を私はこれまで全く手をつけてい なかったの だ春空のためだものきっとあなたも許して くれる でしょ泣き夫の異を見つめながら私は心の 中で語りかけ た常連さんの中に不動産に精通している 女性がいたので私は彼女に相談してみ たそれならあそこがいいわね 半年前まで利用室として使われていた物件 だが店主が恒例で店を閉めたらしい立条件 も悪くないので息子の角手にはちょうど いいかもしれないと彼女は太鼓版を押して くれたまたいざ回収工事が始まる時にも うちの旦那休みはどうせ1日中家の中で ゴロゴロしているんだから使っちゃい なさいうちの息子も大学で建築学を学んで いるんだけどちょうど夏休みで寄生してる から勉強も兼ねて手伝わせるわと他の常連 さんたちも力になってくれたおかげで工事 も順調に進んだそして保健所の許可も無事 に通り店の開業はあっという間だっ たまさかこんな短期間で独立できるなんて 思わなかったよみんなに感謝するのよ あなた1人の力じゃ何もできないんだから ね 分かってるって母さんには感謝し てるそれから私は夫の残りの遺産を預けた 通帳を春に渡した物件の購入と回収費用が 思いの他安く済んだので夫の遺産はまだ 半分以上残っていたの だこれはお父さんからあなたへの贈り物だ からね営業費用として大事に使うんだよ 決して無駄遣いするんじゃないよ はいはい俺も子供じゃないんだから いちいち言われなくても分かって るって春あは煩わしそうに苦笑した お母さんご安心ください原さんが変なこと に使わないよう私が厳しく目を光らせて おきます から朗らかに微笑むゆかちゃんの言葉に私 は思わず笑ってしまっ た春あのことはともかくしっかり者のゆか ちゃんも手伝ってくれるので私がこれ以上 口出しすることもないだろう楽観的に考え た私は遠くから2人の経営を見守っていく ことにし たところが私はすぐに自分の考えが甘かっ たことに気づかさ れるゆかちゃんは仕事が終わると時々私の 店に顔を出して近況報告をしてくれるのだ がその度に彼女の表情は暗く沈んでいっ たそして息子の独立開業から3 ヶ月春あさんが仕事に身が入らなくて困っ てるんですえ春あがどうして店を始めた 当初はもちろん春あさんもノリノリでした 俺の腕があれば繁盛間違いなしと気合い 十分でしたそれが1ヶ月もすると笑顔が なくなりお客さんに対しても冷たい態度で 接するようになってしまったですそれが3 ヶ月も続くと店の評判も口コミでどんどん 悪くなってしまってそのうちお客さんも来 なくなっ てゆかちゃんの報告を受けて私は信じられ ない思いだった春あは自ら望んで自分の店 を持ちたいと言っていたのだ開業前は あんなに張り切っていたのにこの短期間に 一体何があったというの だろう春あさんは美容師としての腕があれ ば接客はどうにでもなるだろうと甘く考え ていたような気がしますでもお店の営業は そんなものじゃないの にゆかちゃんはそう言ってため息をつい た確かにゆかちゃんの言う通り店の経営は ただ美容師の腕さえ良ければ万事がうまく いくわけではない逆商売である以上お客様 への接客態度も経営の足に大きく影響し しまうもの だ春にはそういった基本的な考えが欠落し ていたということ かそれで春空はどうしてるの客が来ない ことに苛立ちが募っているみたいで毎日 昼間から飲んでばかりこれでは仕事にも身 が入らずますますお客さんが遠いてしまい ます今のところお客さんが来たら私が対応 していますがこのまま店の評判が下がれば 経営はさらにに厳しくなってしまい ますゆかちゃんは今にも泣きだしそうな顔 だったが私も同じ気持ちだった分かったわ 今度私の方からあの子にガツンと言って やるありがとうござい ますゆかちゃんはふぶかと頭を避けてそれ から長い黒髪をかき上げたゆかちゃんの髪 いつ見てもうっとりしてしまう わ私は沈んだ空気を払拭するように話題を 変えたこの髪中学の時から伸ばし始めて いるんですよとゆかちゃんは誇らしげに 答えたそんなに昔からこだわりでもあるの ヘアドネーションってご存知ですかゆか ちゃんは真剣なまなざしを向けたヘア ドネーションそういえば美容師の会合で 聞いたことがあったわねでも詳しいことは よく知らないのよゆかちゃんは目の色を 輝かせて 答える先天性の疾患や病気や事故で髪の毛 を失ってしまった子供たちのために本物の 髪の毛を使ったウィッグを作るんですその ために必要な紙を伸ばしてその活動をして いる団体に寄付するのが私の目的なんです 誰かの役に立てるなんて素敵だと思いませ んか昔新聞でヘアドネーションのために髪 を伸ばしている女優さんの特殊記事を読ん だことがあってこれなら私にもできるか もって ええゆかちゃんまだ若いのにとても立派だ わ熱弁するゆかちゃんの迫力に圧倒されて 私の心も強く揺さぶられ た春あとの結婚から半年後ゆかちゃんが 妊娠したゆかちゃんは根が真面目な性格で 私が目を離すとすぐに無理をして しまうゆかちゃん今が1番大事な時期だ からねあまり無理しちゃだめよ私は耳に タコができるほど繰り返し忠告したその度 にゆかちゃんは軽く笑ってご心配なく体の ことはお腹にいるこの子と相談しながら 無理のない範囲で頑張りますからと返す ばかりではめに見ればも休んでいるように は見えなかった結局ゆかちゃんは臨月 ギリギリまで家計を支えるために店に立っ て働き続けていたがお腹のの父親である春 あの態度は以前にも増して悪くなってい た全く何を考えているんだ かゆかちゃんから近況報告を受けるたびに 私は母親としての不なさを思い知らされた ある日仕事を早く終えた私が息子夫婦の 美容室に様子を見に行くとちょうど遊びに 出かける春あと待ち合わせたどこへ行くの 飲みに行くんだよどうせ今日はもう客も来 ない だろう春秋は焦る様子もなく自分の境遇を 笑い飛ばすように言った客が入らないこと がもはや春秋にとっては状態化しており それを改善する努力すら見せなくなってい た あんたもうすぐ父親になるんだよ私が苦言 を呈しても春あは付き合っていられないと ばかりに手でハエを追い払う仕草を見せて バイクにまたがった話は終わってないよ 少しはゆかちゃんの身にもなってはいはい 気が向いたらそうする よそう笑って春あは私の声を振り切るよう にバイクを発信させ た店に入るとゆかちゃんがフロアーの掃除 をしているところだった今日もなんとか 1人だけお客さんが来てくれまし たそう言ってほがらかに微笑むゆかちゃん の顔は妊婦とは思えないほどやれている ように見え たちゃんと食べてる栄養は取りなさいよご 心配なく お母さんあんたのためじゃないよお腹の 子供のために行ってるんだよ 少し厳しい言い方だったが私はあえて強い 口調でしったゆかちゃんは私の真意を組み とってくれたようでありがとうございます と涙ぐんだこんな時肝心の父親がそばに 寄りそってあげないでどうするんだ私は この場にいない春あを心の底から怒鳴って やりたかっ たゆかちゃんの話では店の経営も決して 芳ばしくないというそれなのに春あは毎晩 遊び歩いてお金を湯水のように使っている らしいあの子に通帳を渡したのは間違い だったわ ね今更ながら私は自分の判断の誤りを後悔 し たゆかちゃんはどんなに忙しい時でも髪の 手入れだけは欠かさなかったお腹を優しく 撫でながらゆかちゃんはこう言った生まれ てくる子供に教えてあげたいんだです誰か の役に立てる素晴らし さそんなゆかちゃんの支えになりたいと私 は思っ た私は役に立たない息子に変わってゆか ちゃんたちが住んでいるハツへ行って彼女 の身の回りのお手伝いをすることにし たいつもすみません気にしないであなたは お腹の赤ちゃんのことだけ考えていれば いいの よ私が息子の育て方を間違えてしまった せいだそのせいでゆかちゃんは辛い思いを している私なりのせめてもの積み滅ぼしの つもりだったのかもしれ ない夏の終わりゆかちゃんは予定より早く 参気づいて病院に運ばれたそれなのにこの 時も春空はどこを遊び回っているのか連絡 がつかない状況だった私は繰り返し春秋に メッセージを送り続けたが待てど暮らせど 変身どころか既読すらつかない全くこんな 時に何やってんの よゆかちゃんの両親は2人ともすでに多し ているため彼女のそばにいてあげられるの は私しかいなかったゆかちゃん私がいる から安心し て必死で出産と向き合っているゆかちゃん に私は何度も励ましの言葉を投げかけた それから長時間に及ぶナザの末赤ちゃんの 元気いっぱいの鳴き声が私の耳をつんざい た生まれたゆかちゃんやったわ ね私の目から涙が込み上げてきたがその場 に立ち合うはずの春あはついに1度も姿を 見せなかっ た孫の直人が生まれて初めての冬を迎えた 天気予報ではこの日は記録的な冷え込みを 迎えたと伝えている通りで布団から 起き上がれないほど寒かったわけ だあの子たちは大丈夫 かしら真っ先に頭に浮かんだのはゆか ちゃんと生まれたばかりの直とのことだ 2人とも寒さで体調を崩していなければ いい けれど心配になった私はその日の夜ゆか ちゃんにスマホでメッセージを送った 赤ちゃんもゆかちゃんも風を引いて ないところが2度3度メッセージを送って も変身は愚か既読すらつかない体調を崩し て動けなくなっているのではないかと私は ゆかちゃんが心配になった真面目な性格だ から無理をしてないといい けどさらに1時間待って念のためにもう 一度電話をかけてみたがやはり結果は同じ だっ たただことではないわ考えるまもなく私は 厚手のジャンパーを羽織って自宅を 飛び出し息子家族が暮らすハツへと車を 飛ばし たハの前に停車すると家の中は真っ暗闇に 包まれて いる年末から年始にかけて海外で暮らす 家族は珍しくないがゆかちゃんたちから そんな話は聞いていないしそもそも旅だけ の的ゆりはないはず だインターホンを鳴らしたが反応はなく家 の中でゆかちゃんが倒れているところを 想像した私はすぐにハの管理人を呼んで鍵 を開けてもらっ た自分は外で待っていますので何かあっ たら言って ください私は管理人に礼を行って家の中に 足を踏み入れたどこにも証明はついおらず 街灯の白さだけがほかに忍び込んでい た確か玄関を入ってすぐのところに照明の スイッチがあったはずだ記憶を頼りに 手探りで壁のスイッチを見つけるところが 何度つけたり消したり切り替えても照明は 全く反応しなかったどうなってるの よ不安と苛立ちで心の中が爆発しそうだっ た私はは仕方なくスマホのライトで室内を 照らしながら足を踏み入れていったゆか ちゃん いるリビングで声をかけてみたが全く返事 はなかったやはり外出しているだけなの だろう かそう思って引き返そうとした時寝室の方 からかかに赤ちゃんの声が聞こえたような 気がしたゆかちゃんそこにいる の私はすぐに声が聞こえ室へと向かった ゆかちゃんゆかちゃんは寒さでガクガク 震えながらも生まれたばかりの直とをシツ で包み込み必死で守ろうとしてい た一体何があったのライトを当てると驚く べきことにゆかちゃんにとって最大の自慢 だった長い黒髪が後方もなく短く切り刻ま れてほぼ坊主頭になっていたのである ずっと泣いていたのかゆかちゃんの目の 周りは赤く晴れてい たひどいどうしてこんなこと に私は自分が着ていたジャンパーを脱いで ゆかちゃんにかけたもう大丈夫よ無理し ないで話せる範囲で構わないから何があっ た のゆかちゃんはゆっくりとした口調で語り 始め た春あは直人が生まれた後も以前と変わら ず毎日遊び歩いていたというそのうち電気 代も払えなくなったゆかちゃんはついに 我慢できなくなって春空を出席したのだ もっと父親としての自覚を持ってほしい ゆかちゃんはそう願ったがその思いが春あ に伝わることはなかっ た春空は月光したまたま近くにあった練習 用のヘアカットハミでゆかちゃんの長い髪 を無増さに切り始めたのだゆかちゃんは 最初やめてと抵抗を試みたというけれど 無理に抵抗して間違って直人に危害が及ぶ ようなことがあってはならないと考え抵抗 するのをやめてしまっ た春あは笑いながらこれでお前も人前に顔 を出せないだろうと言っていたという息子 のあまりに非常な言動に私は言葉を失った どうしてこうなるまで言ってくれなかたの ごめんなさい お母さんごめん なさいそう言ってゆかちゃんはまたしても 自分自身を責め始めた違うのよごめん なさいゆかちゃん別にあなたを責めている わけじゃない悪いのは春あなのあなたは何 も悪くないの よゆかちゃんは私に心配をかけてはいけ ないと思ってあえて何も相談しなかったに 違いないのだ 私は泣きじゃくるゆかちゃんを強く 抱きしめたこうなった原因は全て私が春空 をとことん甘やかして育ててしまった結果 なのだ自分自身の不quiteなさと他人 の痛みを理解できない息子に対する怒りで 私の心は燃えたぎってい た私は一旦新呼吸すると春あに電話をかけ た母さん久しぶりだなどうしたんだよ急に 久々にあんたの声を聞きたくなってねそれ よりそっちの様子はどうゆかちゃんとナト は元気にしているもちろんだよみんな元気 でやってるよ自宅に電話しても誰も出ない んだけど今 どこ私が尋ねると言い訳を考えているのか はの声が一瞬止まっ た実は俺たち家族3人でハワイ来週に帰国 するからへえハワイか羨ましいわ ね私が何も知らないと思って春あは堂々と 嘘をつい たこれまで私は何のために春空の面倒を見 続けてきたの だろう若い頃に夫をなくしてそれ以来私は 休まず美容師として頑張ってきたそれも これも全ては春を立派な人間に育てるため だだから春が美容師として独立したいと 言った時も私はためらうことなくその願い を叶えてやっ たそれなのに春あは私の気持ちなどお構い なしに自分が遊ぶためだけに夫が残して くれた遺産を使い果たしてしまったのだ そればかりか自分の妻や子供にまで人とは 思えないひどい仕打ちをするなんて私は 絶対に許せない私の中で春あに対する期待 は失望へと変わっていっ たお土産は何がいい楽しみにしててよなん でもいいわ来週帰国するのねそう無事に ねおい母さんなんだか引っかかる感じだな どうかしたのかよ 母さん春はまだ何か言っているようだった が私は構わず電話切った私はハの外で待機 している管理人に例を言うとゆかちゃんと 直を連れて自宅に帰ることにし たそれから思いつく限りのところへ電話を かけたので ある1週間が経ち私のスマホに春空から 電話がかかってき たちょうど空港に降り立ったところだと上 機嫌で言っている帰ったよちゃんと母さん にお土産も買ってきたから さ今更優しい息子を演じる春あだが私の心 はもう騙され ないそれはよかった わ私は欲よのない声で答えたが春あは私の 異変に気づいていないらしい1時間ほどし てハツの前にタクシーが止まったよほど 楽しいハワイ旅行だったのか目の周りに サングラスの日焼け跡をくっきり残し春が トランクから大量の荷物を下ろした ポケットから鍵を取り出し妻と息子が待っ ているはずの我が家へ足を 運び入れる鍵を刺して回せばドアはすぐに 開くと思っていたのだろうところが鍵を何 度差しなしても鍵穴との形状が一致しない なんだよこれどうなって やがるたまりかねた春あが苛立ちを声に 出したその背後から私はそっと近づくと ハワイ旅行は楽しかったかしらとにっこり 笑顔で声をかけたが当然ながら心の中は 怒りで煮えたぎっていた母さん来てたの か私の登場に春は何を勘違いしたのか ほっとアンドの表情を浮かべている聞いて くれよ母さん今帰って家に入ろうとしたら なぜか鍵が入らないんだよきっとあいつの 嫌がらせだ1人で旅行に行った俺にゆかが 悪ふざけてこんな仕打ち を自分は被害者で悪いのはあくまでゆか ちゃんだと言いたい らしい出産して間もないゆかちゃんと 生まれたばかりの名と放っておいてあんた は何をやっていたの何度も言ってるだろう 俺は家族とハワイにあんた今1人で旅行に 行ったって言わなかった 私が矛盾を指摘すると春あは何も言い返せ なくなっ た家族3人でハワイに行ったなんてよくも そんな嘘を言えたものねゆかちゃんはね 電気も止められて寒い中ずっと直を守る ように抱き抱えて震えていたんだよしかも ゆかちゃんがずっと大切にしてきた自慢の 長い髪もあんなに切り刻むなんて人として 心が痛まないのそれは悪かったよ それよりとにかく家の中に入りたいんだ 日本は寒くてこえそうだ よ春は反正の色を見せることなく これ見よがしに両腕をさすってみせ たゆかちゃんと直人が味わった寒さは こんなもんじゃないよそれにあんたの住む 家はここにはもうないよはつはすでに私が 解約したからねこれからは自分の住む場所 くらい自分で探しなさいこ解役どうして そんな勝手な こと春あは急に慌て出したがそもそもハツ は私の名義で契約したものだこのまま外で 立ち話を続けるわけにもいかないので私は とりあえず春あを近くの喫茶店に連れて 行ってそこで話を聞くことにし た注文したコーヒーを春あは無言ですすっ ていたがきっと味など分からないに違い ない春あは青ざめた表情で私の顔と コーヒーに視線を行ったり来たりさせ た電気代も払えないほどお金に困っていた のによくハワイに行けたわ ねそれ は春秋は顔をしかめたがようやく観念して その身勝手な言文を語り始め た春あは開業した直後から友人や店でナパ した女性客にかっこいいところを見せたく て夫の遺産で遊び回っていたと いうそんな使い方をしていればたえ高額の 遺産でもすぐに使い果たしてしまうことは 春あも分かってい たところが金の力に味を占めた春あは遺産 を使い果たした後も借金をしてまで仲間 たちにプレゼントを買ったり旅行に連れて 行ったと いう店もうまくいってないのに随分と ふとっぱら ね心配ないよ俺だってプロの美容師なんだ これから本気を出せばすぐにでも客がやっ てきて家族を養っていける さどこからそんな自信が湧いてくるのか春 は胸を張って答えた私は冷やかな視線を 春空に向けるとあんたの店だけどすでに 売却したからね道具も全部売っちゃったし 今更取り戻そうとしても手遅れよと息子の 根拠地震をこっぱみじんに打ち砕いた嘘 だろどうしてそんな勝手なことをしたんだ はあは顔を真っ赤にしてテーブルを叩いた あらあの店を続けていく気があったの今 までゆかちゃんに押しけっぱなしだった からてっきり店は捨てたものだと思ってい たわそもそもあの店の建物も土地も私の 名義で買ったものなんだあんたに今更文句 を言われる合はないんだ よどから今まで俺が遊び回っていたのは あくまで客集めが目的で俺だってちゃんと 考え て春あはおもちゃを買ってもらえない子供 のように今にも泣き出してしまいそうな目 をして いるそんなに自分の腕に自信があるなら ゼロから立ち直るのも早い でしょう私は息子を冷たく突き放すと コーヒーの大金だけをテーブルにおいて店 を後にし たそれから1ヶ月私もゆかちゃんも春との 接触を避けていたが聞きの悪い噂は自然と 親の耳にも入ってくるもの だ私に突き放された春空はあの後友人たち を頼ってお金の無心に本した らしいしかしそもそも春のお金目当てに 集まってきたような連中だ案力を失った春 に今更援助しようなどとは誰も思わなかっ たよう ださらに店でナパした女性客を行く先々で 待ち伏せしたことで警察に通報されて しまった結局警察からは厳重注意で住んだ ものの人脈のなさを嫌というほど 思い知らされた春あはそのまま私たちの前 から完全に姿を消してしまったので ある今頃は金融会社の厳しい取り立てに 怯えながら1人寂しく暮らしているに違い ないそれもこれも全ては春あ自身が舞いた 種だ私が春あに対して怒りを抱いているの は金遣いの荒さだけではないそれ以上に 許せないのはゆかちゃんと直人を ないがしろにして苦しい生活に追い込んだ ことそしてゆかちゃんが長年大切に伸ばし 続けてきた髪を春あが身勝手な理由でで 切り刻んだことだあの愚かな行為によって 本来ゆかちゃんの髪を待ち望む名も知ら ない子供たちの明るい未来が奪われたかも しれないということ だ同じ髪を扱うものとして春あのとった 行動は決して許されるものではない長い 時間をかけて春あはゆかちゃんが受けた心 の痛みを思い知る必要があるだろうゆか ちゃん自身は心の痛みを口にはしない けれど傷ついていないわけがないきっと私 を心配させまいとあえて自分の気持ちに蓋 をしているように 見えるなんとかしてやりたいと思った私は 美子仲間のツてを頼ってゆかちゃん専用の ウィッグを作ってもらっ た息子の罪滅ぼしにもならないけどどうか これを使っ てありがとうございます お母さんゆかちゃんは笑顔で礼を言ったが その方には大粒の涙がこぼれてい た私は腰が痛いのを口実にゆかちゃんに店 を手伝ってもらうことにしたゆかちゃんは 心の傷を忘れようとするかのように がむしゃらに仕事に励んで いる直君 こんにちは常連さんが声をかけるとゆかの 直はキッキと声をあげて笑いすこの頃では なと目当てに訪れる客もいるくらいだ招き 猫ならぬ招き赤ちゃんと言ったところか体 も心も少しずつ元気を取り戻していった ゆかちゃんは春あとの離婚に向けて本格的 に動き始めて いるゆかちゃんの笑った顔を見ていると 私たちもなんだか20歳くらい若た気分だ わ さんの1人が冗談めかしていったがゆか ちゃんと直との存在が店を明るく盛り立て ているのは紛れもない事実 だろうゆかちゃんの朗らかな雰囲気に 吸い寄せられて同じく子育てママが常連客 としてたくさん訪れるようになっ たさあて今日も1日頑張るわよあ いらっしゃい ませ今日も店内は笑顔で溢れている その片隅では直人がすやすや可愛い寝息を 立ててい た気持ちの良い晴天にウキウキと心を弾ま せながら私と夫の両平は小学校に向かった 今日は私たちの孫直樹の運動会だ皇帝に 並ぶ小学生の中に直樹の姿を見つけた 私たちは必死に叫んだ 直樹 頑張れ生徒の応援の声保護者の応援の声 きっと私たちの声は直樹には届かなかった だろう障害物競争ダンスあっという間に 午前の部が終わりお昼休みのアナウンスが 流れたそれまでクラスごとの席に座ってい た小学生たちはそれぞれ保護者の元へと かけていったしかしの姿がどこにもいない あ私は声をあげた両平の視線を負うすると 目に飛び込んできたのはポツンと1人 おにぎりをかじる直樹の姿だっ たなんで1人でおにぎり食べてるの お父さんとお母さん はそれが弟と水族館に行ったみたい えどういう ことやっぱりな 夫の両平は全てをさしたように言っ たあなた秋野ご飯よいつもの穏やかな朝の 始まり私昭恵はまだ眠たな夫と2人の娘に 優しく声をかけるおはようお今朝は酒かな 鼻をくんくんさせながらリビングに入って きた夫の両平は嬉しそうに食卓に着く は今日の弁論大会緊張するな高校3年生の 長女秋野はお茶を組んでいる秋野は話すの が上手だからきっと大丈夫 よそうだよお姉ちゃんに口で勝てる人はい ないもんね高校2年生の事情勇気は ニコニコとしながら野の肩を叩いた何それ 褒めてる のはらしく頬を膨らませ冗談っぽく怒った 顔を作ったもちろん 勇気のそのヘラヘラした顔見たら気が抜け ちゃったおかげで緊張も解けた わ秋野はもっと勇気みたいに気楽に考え たらいいんだよ便は立つ上に気の強い秋野 に対して傭兵が指摘 するそうねもっと力を抜かないと一瞬だ野 は顔を曇らせたがすぐに笑顔に切り替えた 私は秋野が不機嫌になったことを察知して すかさず声をかけ た秋野がしっかりしてくれてるから私も 助けられているわ私は娘たちは年頃の 女の子なのでコロコロ気分が変わるのは 当然だと思っていたその後秋野の弁論大会 も無事に終わりいよいよ末テストに向けて 娘たちはしっかりと勉強を始めた えっとこれはこの公式を使えば解けるはず 私が頑張る娘たちに差し入れでもと おにぎりを持っていくと秋野は問題に苦戦 しながらもなんとか解いているようだった あのお疲れ様お腹空いたらおにぎり食べて ねそうかこれはそういうことか秋野は相当 集中しているのか私の声は届いていない ようだった私は部屋の入り口にラップを かけたおにぎりを置いて夕の部屋へと 向かったゆき差し入れでおにぎり作ったわ よ私が部屋に入ると机にかじりつくように 勉強していた秋野とは対象的に勇気は リラックスした表情で教科書をパラパラと めくっていたわあちょうどお腹が空いてい たところだから嬉しいお母さん ありがとう無邪気な笑顔を浮かべ美味し そうにおにぎりを放る勇気テスト期間中で も緊張感のない勇気だったがこれまでの テストの成績は満点に近い案の定迎えた末 試験でほぼ満点を収めた勇気はいつもと 変わらない様子で帰ってきてはおやつを 放っているしかし秋野と言うと平均点以上 の点数ではあったが総合点では勇気に負け てしまったので悔しさからか帰ってきて から勇気が話しかけても全て無視を 決め込んでいたいつも決まったパターンで 無視する期間は23日続き4日目ぐらい から何事もなかったかのように普通の態度 に戻るのだ私は秋野は負けず嫌いな性格だ から1番距離の近い勇気に当たりやすいの だろうと思っていた秋野は姉としての プライドだろうか何かと勇気に対抗心を 燃やしているようだったしかしどれだけ 秋野が頑張っても一向に勇気には叶うこと はなかった勇気も勇気で秋野が対抗心を 燃やしていることに気づかずいつも同じ ようなテンションで接しておりたえ無視さ れてもあまり気にしていないように見えた そのことから秋野は次第に対抗心を燃やす ことをやめ高校を卒業する頃には穏やかな 川のように静かに日々は流れていった次女 の勇気は高校卒業後小さな旅行代理店で 働き始めたそして2年後には結婚して家を 出て行きすぐに男の子直樹を出産そして 現在直樹は小学校5年生になる一方の長女 の秋野は高校を卒業した後アパレル ショップの店員として働いており23歳 までは仕事一筋で毎日生き生きと楽しんで いたしかし勇気の幸せそうな花嫁姿を見た ことで火がつき人が変わったように婚活に むようになったのだある日26歳を迎えた 秋野が明るい笑顔で仕事から帰宅した時の ことお母さん聞いて聞いてリビングで アイロをかけていた私の元にイノシシが 突進してくるのではないかというほどの 勢いで駆け寄ってきたあのお帰り何かいい ことがあったの私は手を止めて目をララと 輝かせている秋野を 見上げるひひさんからプロポーズされ ちゃっ たひひとは秋野の彼氏で高校で知り合った らしく付き合って1年目だっ た次は子供ね勇気は1人だけだから私は 2人欲しいな秋野は手を組んで祈るように 天を仰いだ秋野それはきそうものではない でしょしかし秋野はもう結婚した気になっ ているのか子供のことで頭がいっぱいの ようだった結婚が決まったら秋野も家を出 ていくの かしらもちろんよ将来子供ができても のびのび暮らせるように家を立てよって 話してるの私も仕事をやめて主婦に専念 できる わ秋野はいい奥さんになりそう ね早く結婚したい なそんな数週間後秋野は家を出ていった 部屋がやけに広く感じるな物がなくなった 秋野とゆきの部屋を見渡して両平がぽつり と つぶやくそうね寂しくなる わこれからは2人でのんびりやっていこう そうしましょう娘たちが出ていったことへ の寂しさを晴らすように私たちは色々な ところへ出かけるようになっていった しかしある日突然私たちの緩やかな日々は 終わりを告げたきっかけは1本の電話だっ た もしもし両平は近頃流行っている詐欺を 警戒して慎重になっている電話向こうの 相手が話している間の顔はどんどんとばっ ていくので私も心配でたまらなかったそれ で娘はさっきよりも一段と低い声で相手に 訪ねている両平さらに両平は顔を青くさせ ながら震える手でメモを取り始め たとにかく今から向かい ますそう言うと電話を切った両平だったが やけに呆然として いる両平さんどうした の勇気が声を詰まらせた両平は言葉を絞り 出そうと何度か浅い呼吸を繰り返して いる勇気が交通事故にあって救急者で搬送 されたみたいだ え容態も悪いみたい だすぐにすぐに病院へ向かいましょう方針 している場合ではないとお互いに無理やり 気合いを入れるとタクシーを呼んで病院に 向かった病院の受付に着くとすぐに手術室 の前で待機するように案内された手術室の 前で勇気の夫正夫が心配そうにその場を ぐるぐると回ってい たまおさんあお母さん お父さん私たちの顔を見るなり張り詰めて いたものが我慢できなくなったのかマの目 から涙が溢れ出した勇気が信号無視した トラックにううと越を漏らした 魔そんな私はまだ頭の整理がつかず ただただ手術師の扉を見つめていたどの ぐらい経ったのだろう手術中と書いてあっ たライトが消え術師のドアがゆっくりと 開い た今にもに入っていきそうな魔の方へ石が 重たい足取りで向かってきた先生勇は勇気 は無事なんですかご家族の方ですか医師は 正の質問には答えずに真剣なトーンで 切り出した え私は夫で彼らは勇気のご両親ですそれで 勇気の態 はそれが を尽しましたが正直危険な状態です そんな先生なんとかしてください私は意 から出た1番聞きたくなかった言葉に思考 が停止してしまった意は口びを噛みしめ 険しい表情を浮かべるとふぶかと頭を下げ た程なくして別室に移された勇気と面会 許された私たちは静かに眠っているように 見える勇気の周りを囲んだ ゆき 勇気頭に包帯を巻かれ見るからに痛いそう な勇気に声をかける勇気の反応はなく3人 は突きつけられた現実と向き合わざるを得 なかっ た声をかけ続けていたら答えてくれるに 違い ないそうねまだ手術を終えたばかりだし日 を改め ましょう翌日翌翌日と勇気の元に通い 私たちは声をかけ続けたまおは日に日に はっきりと分かるほど痩せほっていった目 は落ち白髪も一気に増え数日前とはまるで 別人のようだった勇気の元に通始めて2 週間目私たちもさすがに疲労の色を隠せ なかったこの日は正は何かを悟ったかの ように息子の直樹を連れてきていた私も 秋野に連絡を入れていたので秋野も勇気の 元に駆けつけてき た勇気もう一度目を覚ましてよびくりとも しない勇気にそっと声をかけた秋野は勇気 のおでこに手を伸ばしたするとその瞬間 先ほどまで安定していた心拍数が急激に 低下し病院には警告なアラームが鳴り響い た 勇 ピピピピピけたたましくなり響く音に負け じと私は必死で勇気の名を呼ぶ ゆき ゆき神殿系を見ると勇気の心拍数は止まっ ていた俺が先生を 呼ぶ緊迫した中すぐに石が飛んできた危険 ですので皆さん少し離れてくださいすぐに 心配蘇生を試みた意だったが勇気の心拍が 戻ることはなかっ た11時26分ご輪中です医師がそう言い 終わるのと同時に有野と正は泣き崩れた ゆきこの2週間痛くて辛かったよな涙を こらえ震える声で語りかける両平は勇気の 頬に優しく触れるそんな中直樹はまだ状況 を理解していないのか悲しみにくれる大人 たちの様子を戸惑いながらも伺っている私 はきに状況を説明をしたすると小学生 ながらもさい直樹はすぐに理解したのか ぎゅっとした唇を噛み勇気の顔をじっと 見つめてつぶやいた お母さんポロポロと涙をこぼす直樹さらに 不幸は続き勇気がなくなった数週間後正の 不法が届いたが入院している数週間の間に も正はショックから体重が激減し見た目も 白髪とシが一気に増えて別人になっていた 元々精神面が弱いところもあり勇気のこと を受け止めきれず心臓に抱えていた病が 悪化してしまったようだ私たちは早すぎる 展開に困惑しつつも1人残された直樹の 今後についても心配しなくてはいけなかっ たまさか まおさんまでなくなってしまう なんてそうだな直樹君は辛いだろう な直樹君うちで 引き取る曖昧の忘れがみとなった直樹を 私たちで育てたい気持ちは痛いほど持って い たそうしたいけどな直樹にとって何が一番 幸せなんだろう かそうよ ねにもして見かしら私はすぐに秋野に電話 をかけたはい もしもし勇気のこともあって秋野の声は いつも以上に 暗いちょっと相談なんだけどいいかしらえ どうしたの秋野は私の様子がいつもと違う ことに気づいたようだったがちょうど電話 越にゆ太郎が秋野に甘えるような声が 聞こえてきた 君大丈夫 うん私と遊びたいみたいではしゃいでる だけよまだ5歳だもの甘えたい盛りよね私 は秋野の負担を考え直樹のことを頼んでも 良いものなのかと躊躇するそれで相談って ああ えっとちょっと言いにくいんだけど私は どう伝えたら良いか考え慎重に言葉を選ぶ 直樹のことなんだけど秋野は家を出てから 勇気とあまり交流がなかったことを悔いて 自ら正のお葬式の段取りを組むと言って 色々と動いてくれているその合で秋野が なきの面倒も見ると言っていたのである 程度の事情は察してくれているはず だまだ小学生でしょこの先のことを考える とねえ曖昧な私の言葉にも のすはすぐに察した今はお葬式の段取りも あるから話がまとまるまで少し考えさせて くれる何から何まで任せきりでごめんね 秋野は頼りになるわ ありがとう直樹君も今すごく寂しい思いし てるだろうから早めに連絡するね電話を 切ると私は少しだけ肩のが降りただった その数日後野から話がまとまったと報告を もらい直樹は秋野と広人に面倒を見て もらえることになっ た本当ありがとうな大丈夫よひひさんも 子供好きだしうちは広いからいくらでも 部屋はある わたまには遊びに行くからその時は よろしくなこうして私たちは歯が始めたに 気づかず安心しきってしまったのだその後 しばらくは尾の両親のところへ挨拶に行っ たり勇気の遺品の整理をするなどして 忙しく過ごしていた気づけば直樹が秋野の 元へ行ってから2ヶ月が経っていたので 私たちは久しぶりに秋野の家を訪れること にしたのだ いらっしゃい笑顔で出迎えてくれた野は 太郎の手を引いて現れ 野太郎君久しぶりね直樹君はああ直樹は 部屋でゲームしてるか寝てるかなちょっと 顔見せてほしい な直樹の部屋は2階の一番奥ねそれだけ 言うと秋野はゆ太郎の部屋に消えていった 私はそんな秋野の態度がどこか腑に落ち ないまま言われた通り2階の奥の部屋へと 向かったコンコンとノックし私は声を かけるなき君起きてるかなおばあちゃんと おじいちゃんが遊びに来たよするとすごい 勢いでドアが開かれ直樹が顔を出し たおばあちゃんおじいちゃん目をキラキラ と輝かせてこちらを見つめてくる直樹だっ たが最後にあった時に比べて妙に痩せ細っ ていた なき君随分痩せちゃってるわねご飯 ちゃんと食べてる うんうんいつも僕のご飯はちょっとだけな んだすぐにお腹が空いちゃうけどお母さん は成長期だからって言うんだなんだって 聞けば5年生のクラスでも当然1番小柄で 男らしくないとクラスメートからからかわ れることもあるようだった お母さんは知ってるの うんお母さんにも言ったけどゆ太郎がまだ 小さいでしょだから1回も学校には来て ないん だそうか直樹に辛い思いをさせてごめんな 一旦私たちは直樹の部屋を出て秋野の ところへ向かっ たあのちょっと聞いても いい直樹君のことだけど久しぶりに会っ たら随分痩せているし学校でもからかわれ ているんだって えああうんでも秋野はしどろもどろになり ながら 答えるまだ一緒に暮らし始めたばかりだし 直樹も私たちに気を使って小食になっ ちゃってるだけだと 思う私の目を見ながら早口で言う 秋野きががかわいそうな扱いを受けている のに学校とは連絡を取っているの か行こうと思ったのよでもちょうどゆ太郎 が熱を出したりダダをこねて私を話して くれなかったりで ねとりあえずわかったわ直樹にもご飯を しっかり食べさせてねうんもちろんよそれ にすぐになきも私に心を開いてくれると 思うから丈よそう言うた野は勇太郎の相手 をしなきゃとそくさと私たちに背を向け た再び直樹の部屋に向かうと直樹は やっぱり満面の笑顔で待ってくれていた その後秋野の家を出て帰ろうとした私だっ たが傭兵は足を止めたまま玄関をじっと 見つめている両平さんどうした のなんでもない行こうか ノりに焼きついた直樹の痩せ細った姿 私たちは不安を拭いきることができず黙っ たまま家に帰ったのだったそれから数週間 後家の電話が鳴った もしもしもしもしおばあちゃんあら直樹君 なんと私たちに電話をかけてきたのは直樹 だったあのね今週の土曜日に運動会がある ん だそれは楽しみね私は孫の運動会に ワクワクしつつも直樹がわざわざ電話をし てきたことに違和感を感じ た私とおじいちゃんで必ず応援に行くから ねうん ありがとう私が電話を切り報告するために 両平の方を向くとやたらと難しい顔をして いた 両平さんああごめん今の電話直樹君かええ 今週の土曜日に運動会があるんですって 私たちも応援に行くって約束したわ両平は 瞳に力を込めるとしっかりと頷いたそして 迎えた運動会当日気持ちの良い晴天に ウキウキと心を弾ませながら私たちはに 向かったするとちょうど運動会の開会式が 始まるところだったあ直樹だ皇帝に並ぶ 小学生の中に直樹の姿を見つけた私たちは 直樹のリシカを目に焼き付けようと しっかりと見つめる開会式が終わり第1種 目からどんどん競技が始まり直樹も障害物 競争に出場していた直樹 頑張れ当然応援に駆けつけていた保護者は 多く私たちの声は直樹に届いていないのか なかなか直樹とは目が合わなかった倉庫し ているうちにあっという間に午前の部が 終わりお昼休みのアナウンスが流れたそれ までクラスごの席に座っていた小学生たち はそれぞれ保護者の元へとかけていった あれそこでようやく冷静さを取り戻した私 は秋野たちもいると思って探していたが どこを見渡しても秋野の姿はない あ私は声をあげた両平の視線を負うすると 目に飛び込んできたのはポツンと1人 おにぎりをかじる直樹の姿だった直樹 君私たちはすぐさま直樹の元へと駆けつけ た直樹君来たわよ おばあちゃんおじい ちゃんかじりかけのおにぎりをラップに 包みながら直樹はにっこりと笑顔を見せ たなんで1人でおにぎり食べてるの お父さんとお母さん はそれが弟と水族家に行ったみたい え私はきの予想外の発言に目が飛び出そう になっ たやっぱりなやっぱりってどういう こと秋野は嘘をついていたんだよ両平は そこに秋の夫妻がいたら首ねっこでも掴む のではないかというほど怒りの感情をあわ にしてい たとりあえず運動会が終わったら秋野と 話さないとせっかくの孫の運動会だという のに私たちは複雑な気持ちでいた運動会が 終われときを連れて私たちは野の家へと 急いだのだっ た秋野 秋野秋野の家につくなり玄関の呼び出し ベルを鳴らしながら声をあげる両平少しし てから秋野は明らかにどこかへ出かけてい たようなおしゃれな格好をして家から出て き たお父さんそんな大声出したら近所迷惑 じゃない明らかに迷惑そうな顔をして秋は ふくされたように 言う近所のことなんてどうだっていいそれ より直樹だ今日は直樹の運動会だったのに なんで応援に来なかったんだすると秋野は ひどく動揺し震えている唇を手で覆っ たなんでお父さんたちが今日運動会だって 知ってるのよっていうかうちにはうちの 教育針があるんだから首を挟まないで くれる秋野はマシンガンのように まくしたてゆ太郎が泣いているからと言っ て強引に私たちのことを追い出したおい話 は終わってないぞあきの声を荒げる両平 だったが玄関が開くことはなかったすると 両平の大声を聞きつけ近所に住む中村さん という方が様子を見にやってきた どうされましたか声をあげてしまってすみ ませんこの家に私の娘が住んでいるのです が ああお嫁さんのご両親でした か人の良さそうな中村さんはすぐに私たち を受け入れるとちょいちょいと手招きをし たこんな話ご両親にお話しするのもどうか と思うのですが実は仲間さんは秋野が やたらと直樹に対して厳しいいや厳しいの どをこしていると話してくれたやっぱり そうですか ええ近所でもちょっと問題になってまし てそんな直樹はそんなに厳しい扱いを受け ていたんですねさすがに頭に来た私は口の うまい秋野に言い逃れられないよう証拠を 集めることにした両平さん私は小学校の 先生に話を聞いてみるわうん俺はご近所 さんからもう少し話を 集めようこうして数日にわって証拠を単年 に集めた私たちはさらにしっかりと裏付け を取るためにも児童相談所にも相談をした 児童相談所の職員は真味に対応してくれた ので直樹の現状はおよそ把握できた そして後日秋野には児童相談所の職員の ことを子供専用のカウンセラーだと話し 年頃のなきとの接し方を私たちにも教えて もらうという手で話し合うことになったの だ迎えた話し合いの日職員私たち夫婦秋野 とひひそして直樹が席についたその席で 自動相談所の方がゆっくりときに質問 学校は楽しいかお母さんとどんな話をする かご飯は食べているか弟とは仲良しかお 風呂は誰と入っているか私は耳を置いたく なるような直樹の返答に自然と涙が溢れた そして秋野はぽつりと話し始め たずっと勇気が妬ましかった勉もスポーツ も何をやってもさらりとこなしてしまう 勇気くのない笑顔でみんなに愛され自分 より早くに結婚出産して幸せそうな 勇気そんな勇気が羨ましく寝ましかった と勇気にはどうしても叶わなかったから せめて直樹に報いを受けさせたかった じっと下を向き両手をしっかりと組んで いる秋野そんな秋野を見ていたら私はふと 娘たちがまだ実家にいた頃秋野がよく勇気 に対してやたらと対抗心を燃やしていた ことを思い出していたしかし秋野が一方的 に勇気を妬んでいたというだけの理由で まだ幼い直樹にここまでひどい扱いをして いたことが私は許せなかっ た私の愛情が足りなかったの かしら秋野に対して怒りの感情はあったが 対抗心を燃やしていた秋野にもっと 寄り添えなかった私が悪いのかもしれない と思うとストレートにぶつかることはでき なかった思いが あるところで旦那さんはこの件はご存知 なかったのです かある程度ですが知っていましたしかし ここまでとは気づけなくて申し訳ありませ ん直樹には申し訳ないことをしました 直樹君ずっと辛い思いをさせてしまって ごめんなさいうんおばあちゃんとおじい ちゃんは僕に優しくしてくれたし本当はお ばあちゃんたちと一緒に暮らしたい直樹が 私たちを見つめるその後なきは私たちが 引き取るということで話はまとまったひひ とも今まで秋野の後に屈していたことを 深く反省し今までのお詫びだと多額の養育 費を支払ってもらうことになった秋野は 児童相談所介して警察に引き渡され逮捕 こそされなかったものの育児放棄前提で 子供を引き取るという悪質さからきつめの 説教を食らったさらにどこから噂が流れた のか秋野が警察沙汰を起こしたことを知っ たという秋野の知人からある告発があった その内容もまた衝撃的で実はゆ太郎は秋野 がひひと結婚する前に付き合っていた男と の間にできた子供だと言ったのだその人も 秋野に黙らされていたがこれおきに 思い切って真相を打ち明けることにした ようだ人騒動の後ひひに呼ばれた私たちと 直樹は喫茶店で落ち合っ た俺たち離婚しまし たそうかいい決断だひいと曰く離婚の決断 も秋野は黙って受け入れその翌日には家を 出ていったとのこと騒動のせいで疲れて いるようだったがひひはどこか晴ればれと した表情を浮かべてい たうちの娘のせいで苦労させてごめん なさい ねいえいえ秋野との暮らしは我慢も多かっ たですが楽しかったですそれにほらひひは ゆ太郎を連れてきており優しい目でゆ太郎 を見る血は繋がってなくてもゆ太郎は俺の 子ですだから俺が引き取ることにしまし た秋野がそんな子だったなんてごめん なさいねゆ太郎君のことはお願いし ますいえ秋野さんと過ごした時間は楽しい こともたくさんありましたし太郎という宝 授かりましたひ人がそう言うと優太郎は 嬉しそうに笑いたどたどしくも自分の話を した私たちはこれまであまり話したことの なかった悠太郎の話に耳を傾けつつ無邪気 なその笑顔にいつの間にか私たちも笑顔を 浮かべていたそうして笑顔で別れた私たち は直樹が行きたいと言っていた博物館に 行くことにした外を歩けば忍び寄ってきた 冬の冷たい匂いが する今日はね恐竜店なんだって直樹は寒さ を意ともせずスキップしてはしゃいでいる おおおじいちゃんはなテラノサウルスが 好きだ な王道だね僕がおじいちゃんにたくさん 教えてあげる ね私はそんな2人を微笑ましく見つめる 両平はきを引き取ってからまるで若返った かのようにシャキシャキしていて直樹に 溢れんばかりな愛を注いでいたかゆう私も 勇気がなくなってから塞ぎ込んでいたが 直樹の笑顔のおかげで心がほされ今では 毎日が楽しくて仕方がないふと季節に 似つかわしくない柔らかくて温かな風が私 を包ん だ 勇無意識でつき私は空を見上げた雲1つ ない空には太陽が輝いている私が太陽の 眩しさに目を細めたその時目の前に勇気の 笑顔がいっぱいに広がっ た お母さん お父さんありがとう直樹をよろしくねゆき が心に語りかけてくる声が私の耳に はっきりと届いた 天国から見守っていてね直樹の笑顔を たくさん届けるから ねまさみさ悪いんだけどこれから私の 代わりに夕食の買い物に行ってもらえる かしら必要な材料はメモする から退院したばかりで体が本調子ではない 私は同居する次男嫁の正美にお願いした すると美は私の話を聞いているのかいない のかテーブルの横に置いてあった紙袋の 存在に気づいた何ですか これもうすぐ弘樹のお誕生日でしょうあの 子にプレゼントしようと思っ て長男の孫弘樹は特撮ヒーローが大好きで 作中に登場する合体ロボを以前から欲し がっていたことを私は知っていた樹の喜ぶ 顔を想像しているうちに急に樹の顔が見た なってノートパソコンに手を伸ばした しばらくして私がにんまり頬の筋肉を緩め てパソコン画面に見ているとこれって子供 がいない私への当て付け 正美はそう言って合体ロボの入った箱を 紙袋ごと思いきり蹴り上げたのである重力 に従って床に叩きつけられた箱はガシャン と大きな音を鳴り響かせた なんてことするのあなたにとっても可愛い おこ でしょ弘樹の母親は正美にとっても実の姉 なのだその時お腹の辺りにちくりと痛みを 感じて私は顔を引きつらせた急激に ストレスを感じて手術したばかりの胃に悪 影響が出たのかもしれない医者からは隊員 を2週間は安静するよう言われていたが私 が留守の間家の中はゴミや洗濯物で 溢れ返っていて今ちょうど片付けを終えた ところだった片手でお腹を押さえつつも 片方の手で壁やテーブル伝に身を支え ながらソファーに座ろうとするととれは 座るなたまったかでしろそれしかあんたが この家にいる理由はねえんだよおば さん美は私を助けるところか私がソファー に座れないようにわざと両足を伸ばして ソファーに寝そべったので ある私の名前は佐々木のり子70代の専業 主婦だ夫の高尾は長年地元で警察官を務め てきたが定年退職した後も食卓として若い 後輩たちの指導に当たっている私と高尾に は2人の息子がいてどちらも30歳を過ぎ てすでに結婚もしている長男のこたは昔 から父親に似て真面目な性格で大学進学を きっかけに地元を離れて卒業後もそのまま 東京の企業に就職した太は仕事をバリバリ こなすエリートだが私生活においても家族 サービスを怠ることはなく嫁の優香の 誕生日には毎年必ず花束を買って帰宅する 2人の間には小学生になる娘と息子が いる私が住んでいる地元と東京では距離が あるため仕事で忙しい長男夫婦が頻繁に 帰省することは難しいけれど現在はビデオ 通話もあって便利な時代になったものだ 近頃は息子の太よりもむしろ嫁の優香との やり取りが長くなっていて気がつけば2 時間でも3時間でもおしりして しまうもう1人の息子である男のは太の 結婚からおよそ半年後に美という女性と 結婚した正美は長男嫁の優香の実の妹だっ た太と優香が結婚式をあげた時新郎側の席 に座っていた正美に達也が一目惚れしたの がきっかけらしい達也は子供の頃から 小心者でクラスに気になる女の子がいても 自分から声をかけることはできなかった 大人になってもその性格は変わらず正美の ことを気にしつつも親戚の集まりでは彼女 の顔を遠目に見るだけでまともに言葉を 交わすこともなかっ たそんな達也の様子にいち早く気づいたの は長男嫁の優香の方 で達也さんうちの正美に何か言いたいこと があるんじゃないのとからかうように尋ね たそう言われて顔を真っ赤にした達也は 勢い余って好きです正美さん僕と結婚を 前提に付き合って くださいと親戚一同が見ている目の前で いきなり告白したものだからその場にいた 全員が大沢に正美はしばらく考えてから にやりと笑って頷いたはいこちら こそあれよあれよとに也と美の結婚は まとまったのであるその後也と正美は 私たちの自宅で同居するようになっ た正美が初めてうちへ挨拶に来た時の衝撃 は今も忘れられ ない合格ねこの家なら掃除も綺麗に 行き届いているしお母さんの料理も 美味しいので平均店は超えているか なそれまで会話らしい会話をほとんど かわしたことがなかっただけにいきなり そんなことを言われた私は面食らって しまったけれどその時は彼女なりの冗談な んだわと苦笑するしかなかっ た達也と結婚して私たちとの同居が始まっ ても正さは家事に手を出さなかったそれ どころか料理洗濯掃除食材の買い物に至る まで全ての家事を私1人に任せっきりにし て自分はソファーに寝っ転がってテレビを 見ていたりするスナック菓子をボリボリ 頬張りながらあを描いている正美の態度に さすがの私も呆れてそうやって動かないと お腹に余分なお肉がついちゃうわ よ少し冗談めかして注意するそう言われ たら大抵の人はやっぱり私もお手伝いし なくちゃと思い立ちそうなものだが残念 ながら正美はそうではなかった突然 立ち上がると正美は派手なメイクに ブランドものバッグを持って家を飛び出し てしまいそれから長時間家を開けたまま 帰らなかっ たそれなのに達也と高尾が帰宅する タイミングを見計らったかのように日が 暮れる前には家に戻っているので私以外の 家族から見れば正美は1日中家事にいむ しっかり者の嫁として移るのだ私は現70 代でこの先どこまで長生きできるかわから ない私がいなくなった将来達也と正美は ちゃんとうまくやっていけるのだろう かできることなら私は達也と正美にはこの 家から出て行ってもらって自立した生活を 過ごして欲しいと願っているのだがそれと なく私が正美に行ってみると私もそうし たいのは山々なんですけど今のままじゃ 経済的に難しくて 最近は物価も高いじゃないです かと捨てられた子犬のような目で私を 見つめてくる正美にそう言われるたびに私 はそれなら仕方ないわねと納得するしか ないのだけれどよくよく考えてみると達也 は地方企業とはいえそこそこ安定した収入 はあるはずだ贅沢はできないまでも普通に 生活していれば2人でも十分にやって いけるはずなのに正美に対する疑念はそれ だけではなかった私が少し目を話すと正美 はいつもスマホで誰かと連絡を取り合って いるようなのだ正美は私たち家族にすら 見せたことがない笑顔を見せていたが私の 視線に気づくと慌てで別室へと移動して しまうある時正美が入浴中に正美のスマホ に何度も着信がかかってきたことがあった 何気に彼女のスマホ画面を見るとあらと 男性の名前が表示されていたそれで浴室 から出てきた正美にあらって男の人から何 度も電話がかかってきたわ よ私は親切のつもりで教えたのだが正美は 顔を真っ赤にして他人のスマホを勝手に 除くなんて 最低怒号をぶつけてきたのであるそんなに 怒ることないでしょ何かやましいことでも あるのうるせえあんたには関係ねえよ パパこの頃の正美は言葉遣いにおいても私 に気を使わなくなっていた帰宅した達也に それとなく正を注意するよう促しても 小心者の達也は正美に頭が上がらないのか それはちょっととヘラヘラ笑うばかり家に いても文句が多い割にもやろうとしない まみにいつしか私はため息が増えていっ たそんなある日昼食の食器を洗っていた私 は腹部に激しい痛みを感じて正美さん悪い けどちょっと変わってくれないかしらなん だか井あたりがおかしく て私はソファーで横になって休もうと 寝そべったままの正に声をかけたここ半月 ほど前から時々福部に痛みを感じることが 多くなっていたがこの日は一段と痛みが 強くなっている気がするはあどうして私が そんな面倒なことしなくちゃいけないん ですでいうか食洗器ぐらい買ってください よそう言っていつものように全く動こうと しないそこしているうちに腹部の痛みは ますます強くなっていって立っていること さえ難しくなってき たさん救急者呼んでくださらない今日は なんだかおかしいのいつもと違う みたい私は耐え切れず床に倒れ込んでそう 訴えたが正美はスマホを見てマジでやった と大はしゃぎしているごめんなさい お母さん私これから急に予定が入っちゃっ たんで予見があるならまた次の機会にして もらえ ます正美は寝室に行って着替えを済ませる と床でうずくまって動けない私を放って どこかへ遊びに出かけてしまっ た幸いにも回覧版を届けに来た近所の人が 気づいてくれてすぐに救急車を呼んでくれ たが病院に到着して私は緊急の回復手術を 受けることになっ た非常に稀なケースですが過度なストレス によってイよができておりそれが急激に 悪化したことによって胃に穴が開き出血も していました 手術は無事に成功したが3週間は入院が 必要だと担当医は言った麻酔が聞いていて 意識が朦朧とする中私の耳に見舞いに訪れ た家族の会話が聞こえてき た私がちょっと買い物に出ている間に こんなことになってしまって私がもっと 早く気づいていればこんなことに はが涙声で必死に謝罪いるそれを聞いた 高尾が優しい声でそんなに自分を責めない で正美さんはあいつに頼まれて買い物を 手伝ってくれただけなんだろうだったら何 も悪くないじゃないかあそうだよ正は自分 がやるべきことをちゃんとやっただけ何も 責められることなんてないんだ よ高尾も立も泣いているまさみをひたすら 励ましている私は心の中で違うそうじゃ ないそんなの嘘よと繰り返し訴えていたが その声が家族に届くはずもなかっ たそれから約3週間私は入院生活を余儀 なくされたがその間に正美が見舞いに 訪れることは1度もなかったので ある退院の日仕事を一時的に抜け出した 高尾が車で私を迎えに来てくれた あまり無茶するなよ以前と違って今のお前 は病み上がりなんだから医者も言っていた だろう帰宅しても2週間くらいは反省にし ておけっ てそう何度も言われなくたってちゃんと 分かってるわよ耳にタコができちゃったわ でもありがとうあなたがそこまで私のこと を心配してくれるなんて知らなかった わ家族なんだから当たり前だろそれにお前 を心配しているのは俺だけじゃないさ達也 も正美もお前のことを心配してるんだ東京 にいる太や優香さんも毎日電話をかけてき てお前の様子を聞いていたぞ孫たちもお前 が早く元気になるようにって神社でお参り してきたって さみんながそこまで私のことを思っていて くれたことに私は胸が熱くなったがただ 1人さだけは素直に受け入れることでき なかった高達也に何を言ったのか知らない けれど正美は家族からすっかり信頼されて いるようだ正美のことを思うとまた井 あたりがチクチク痛むような気がして私は 顔を歪め たどうしたまた痛むのかあんまり無理は するなよ何かあったらいつでも言えよ俺も 仕事を抜け出していつでも飛んで 駆けつけるから な私は正美の本性を打ち明けたい衝動に 駆られたが優しい言葉をかけてくくれる 高尾に余計な心配をかけさせたくなくて このことは胸の奥にしまっておくことにし たもうすぐ弘樹の誕生日をねあの子が欲し がっていたロボット間違えずに買っておい てくれた かしらもちろんだ似たようなおもちゃが 並んでいたから最初は戸惑ったけどね店員 に画像を見せたら分かり説明してくれたよ 神部座席の紙袋がそれだ よ弘樹というのは長男夫婦の間にできた 男の子でもうすぐ7歳の誕生日を迎える 特撮ヒーローに登場する合体ロボを欲し がっていると私は嫁の優香から聞いていた の だ自宅の前で下ろしてもらって高はその まま職場に向かい私は3週間ぶりに我が家 へ入ったす と真っ先に尾行を刺激したのはカップ麺の 匂いだ廊下を見れば橋の方には誇りが 溜まっていて人が歩く真ん中付近だけ スパクリ確認できた私が早速ため息をつき ながらリビングに向かうとソファーには 案の定正美が寝そべっていたテレビが大 音量だったために私が帰宅してもすぐには 気づかなかった らしいあらもうてきちゃったんですかと こちらに視線を向けることもなく言った体 ロボの髪袋を一旦テーブルの横に置いて 台所の流しを見ると行政指定のゴミ袋に カップ麺やら弁当箱が乱雑に突っ込まれて い た私がいない間毎日こんなものばかり食べ ていたのお父さんと達也もそうだったの だって私料理なんてやったことないしお腹 が満たせればなんだっていいじゃないです かそれにお父さんと達也には買ってきた 惣菜をちゃんとお皿に盛り付けて出しまし たよ多分あの2人は私がスーパーで買って きた惣菜とは気づかないで食べてたんじゃ ないかなまお腹が満たせればどっちでも いいですけど ねゴミ袋にはハエがたかっていたので私は 真っ先に袋の口を閉じて殺虫剤を巻いた 続けて洗面室に溜め込まれて強烈な悪手を 放っていた洗濯物を数回に分けて洗濯機に 突っ込んで回しその間にフローリングの床 をモップがけした長年の習慣が身について しまったらしく1つの作業を終えるとまた 次の作業に取りかかってしまう担当医から 言われた2週間は安静にという忠告も すっかり記憶の片隅に追いやった洗濯物を ベランダに干してさてこの次はの買い物 に手術したばかりだからかそれとも年齢の せいかいつも以上に息が上がっていること に気づいて私は一瞬立ちくらみを覚えた やはり無理をするにはまだ早すぎたかも しれ ないまさみさん悪いんだけどこれから私の 代わりに夕食の買い物に行ってもらえる かしら必要な材料はメモして渡す からと願するとは私の話を聞いているのか いないのかテーブルのそばに置いてあった 紙袋の存在に気づい た何ですかそれそうそうもうすぐ弘樹のお 誕生日でしょあの子にプレゼントしようと 思っ て弘樹の喜ぶ顔を想像しているうちに私は 急に弘樹の顔が見たくなってノート パソコンに手を伸ばし たしばらくして私が 頬の筋肉を緩めてパソコン画面に見ている とこれって子供がいない私への当て付け 正美はそう言って合体ロボの箱を紙袋ごと 思いきり蹴り上げたのである重力に従って 床に叩きつけられた箱はガシャンと大きな 音を鳴り響かせたなんてことするの弘樹は あなたにとっても可愛いお でしょその時お腹の辺りにちくりと痛みを 感じて私は顔を歪めた急激にストレスを 感じて手術したばかりの胃に悪影響が出た のかもしれない片手でお腹を押さえつつも 片方の手で壁やテーブル伝に身を寄せ ながらソファに座ろうとした奴隷は座るの 溜まった家事しろそれしかあんたがこの家 にいる理由はねえんだよおば さん美は私を助けるところかさらに罵倒し ながら私が座れないようわざと両足を 伸ばしてソファーに寝そべったのである 委ねられるものを失った私の体は急に重み が増したような気がして両足で全身を 支えることもできなくなりそのまま床に 倒れ込んだそんな私に正美は手を 差し伸べることもなく目をうっすら開けて こう言っ た早く買い物行かないと日が暮れちゃい ますよ 私が苦痛に顔を歪めていることなど全く気 にも止めない正美はそのまま寝息を立てて 眠りにつこうとしていたその時彼女のすぐ そばであんた何やってんのと驚きと怒りの 混ざった低い女性の声が聞こえてきた私と 正美しかいないはずの静かなリビングに その声は天の声のようにはっきりと 鳴り響いたのである え嘘今の声 何突然の出来事に正美はソファーから羽を 着て辺りを眺め回したやがて声の発生限が テーブル上で開かれたノートパソコンから だったと気づいた正美はあお姉ちゃん と声をふわせながら呟いてそれからは言葉 に詰まった美が一旦トイレへ離れている間 私は樹の誕生日についてビデオ通話で優香 と相談していたのだいつどのタイミングで プレゼントを渡したら効果的か素敵な サプライズができればと思い優香と綿密に 打ち合わせしようとノートパソコンを開い ていたのである正美がビデオ通話の 向こう側を呆然と見つめている間私には 正美の心の中が完全に透けて見えるような 気がした私と優香がどの時点からビデオ 通話をついでやり取りしていたのか開始 時間によっては正美が私に対してとった 行動が全て優香に筒抜けになっているのだ そんな正美の焦りに私はさらに追い打ちを かけるようにゆかさん何もかも見ていた はずよ今あなたが何をやったのかをう嘘 でしょお姉ちゃん何も見てなかったわよね というよりそうであってほしいという正 なりの虚しい願望だっ た嘘じゃないわよあなたが何をやっていた のか私は最初から今まで全部見ていた わ優香の口からはっきりそう言われ 受け入れがたい現実を突きつけられた正美 はきっと規制を発しながら玄関に向かって 走り出しただが玄関を開けるとそこに立っ ていたのは高齢の夫婦 お前に話があると言って家から出ようと する正美の腕を正美の父たけしが強い力で 掴んで再び家の中へと引きずりこんだ隣で 見ていた正美の母きよこも普段の穏やかな 顔とは一転して怖い顔をしているリビング でうまり苦痛に顔を歪める私に気づいた きよこが慌てて駆け寄ったお父さん大変 早く救急者を その声に弾かれたようにたけしが自分の スマホを取り出して通報しようとしたが その前にノートパソコンの中からその必要 はない救急車ならこっちの方ですでに手配 済み よしっかりもな優香の頼もしい声が聞こえ てき た私は大丈夫ですそれよりお2人はどうし てこちらへあなたが退院したと聞いてその お祝いで来てみたのよそしたらここへ来る 直前に優香から電話があってのり子さんが 大変なことになってるって教えてくれたの よゆかさんありがとうあなたがいてくれて 助かった わ私はビデオ通話の向こ側にいる優香に礼 を言ったそれはいいそんなことより一体何 があったのか正美に何をされたのか私の 両親にも詳しく話して くださいに背中を押された私はこくりと唾 を飲み込むとリビングの隅で黙ったまま顔 をうけている正さにちらりと視線を向けて 実は先ほど正美さん に私は彼女にされたことの全てを語って 聞かせた本当か 正たけしは握り拳をブルブルふわせてお前 というやつはと鬼のようなで娘を睨みつけ たそこへ仕事を終えた高尾が帰宅したこれ は皆さんお揃いで一体何かあったのですか あ高尾さん実はたけしが高尾に今ここで何 があったのかその一部四重を話した正美は 元警察官である高尾の登場に怖くなったの か再び家から逃げようとしたが逃げるな高 の鋭い一声に体をビクンと到着させたまま 動けなくなってしまったそんなの嘘よ何も かものり子さんの作り話なのきっとのり子 さんはみんなに同情してもらいたくて私を 悪者に仕立てあげようとしているの よ正美は必死になって弁解を試みるがそれ もやはり無駄な努力だっ たあなたが今やっていたこと言ったこと 全て録画したわもう言い逃れはできないわ よ ビデオ通話越しに優香が言うと正美はふん と開き直って床にあを描いて座っ たまさみあなたどうしてのり子さんに こんなひどいことができるの目の前で 苦しんでいる人をそんな風に放っておこう としたののり子さんにもしものことがあっ たら あなたこの人がどうなろうと私の知った ことじゃ ない美は声を張り上げて反応したこの人が 退院してまた楽に生活ができると思って 安心していたのに前より動きが鈍くなった みたいで見ていてイライラするのよしかも 夕飯の買い物まで私に行かせようとしたの よ自分がさぼりたいものだから面倒なこと を私に押し付けてソファーで横になろうと していたからなんだか急にむしゃくしゃし てその辺にあったおもちゃを蹴ってやった の よ正美は自分がなぜあんな行為に及んだの かその同機について饒舌に語ったが私は どれだけ彼女の説明を頭の中で理解しよう としても全く理解できなかっ た全く自分かてと言わざるを得ないよそう よのり子さんは何も悪くないのよ悪いのは 全部まさみなんだからこんなことをする 人間が私の家族にいたなんてそれも私の妹 だなんて全く信じられない わ優香がため息混じりにそう言うとたけし も清子も全くだと深く頷いた それから老夫婦は息を合わせたように私に 向かって膝をついて頭を下げたのである この度は私の娘がとんでもない誤ちを犯し てしまいました本当に申し訳ありません でし たたけしが声をふわせながら謝罪の言葉を 述べ清も肩を小刻みに揺らしてごめん なさいね本当に辛かったでしょうと 繰り返し私をわるようなことを言 お2人がそこまで謝ることはありませんよ それに痛みも少し落ち着いてきましたし 今日は私のために来ていただいて ありがとうございました何のお構いも いたしません でそこへようやく救急車のサレが聞こえて きて私は再び病院へと搬送されたのである 幸い手術跡に損傷は見られなかったが担当 位の判断でのため一晩は入院することに なったたけしと清子はわざわざ病院にも 駆けつけてくれてあいつを徹底的に再教育 しますからとたけしは怒りと反省の 入り混じった声でそう約束してくれ た数日後体の調子もすっかり良くなって 以前のように家事ができるまで回復した私 は精神的にも余裕を取り戻して久しぶりに 東京の優香と連絡を取りたくなっ たビデオ通話の向こうにはたけしときよこ の姿もあって先日はうちの正美がとんでも ないことをやらかしてしまいましてと深深 と謝罪するので私はにこりと笑ってもう頭 をあげてくださいと言った先日もお約束し ましたがあいつを再教育しているところ ですただその効果が見られないと私どもが 判断した場合そちらの也君との離婚も視野 に考えておりますいかが でしょうたけしが申し訳なさそうに言うの で私は高尾と頷き合ってその時はいし方 ありませんねと2人の提案に同意するしか なかった実を言うと私たちはすでに達也と も話し合いを重ねていて正の裏の顔をした 達也はあいつとは別れたいよとはっきり 言っていたので あるそれで2度に渡る入院費用に関しては こちらの方で負担させてください後でお 支払いしますからとんでもないその必要は ありませんよ幸い手術後に異常はなかった と医者様もおっしゃっておりましたし そんなにお気遣いいただかなくても結構 ですよましかし内容が内容ですからな例え 手術後に問題がなかっだとはいえ苦しんで いる人を放置したことは何かしらの罪に 問われるのではありません かたけしが不安想に元警察官である高尾に 確認する確かに証拠となる映像もあります し場合によっては刑事罰の対象になること も考えられますですが家内の傷の程度も 非常に軽いものなのでその必要はありませ ん よそう言って優しくむ高の手を私はそっと 握りしめた刑事事件に発展してしまえば 当然たけしときよも無害者ではいられなく なり事情聴取やら裁判やら引っ張り回さ れることになってしまう高は正見をかった のではなく高齢のたけしと清に精神的な 負担をかけさせたくなくて便に住ませよう としているの だだが肝心のみには反省するどころかあの 日以来実家には1度も帰ってこないと いうもしあいつがそちらへ行くようなこと があればいつでも連絡して くださいとたけしが目に怒りを宿して 訴えかけ たそれから1週間後清子から正美の居場所 を突き止めましたと連絡が入っ た前回のビデオ通話の後たと子は責任を 腹で探偵を雇っての居場所を調べさせてい たのだがその結果はなんとという元彼の家 で同棲していたというのだしかも2人の 関係は正が達也と結婚した後も密かに続い ており頻繁にホテルで会っていたことも 判明し たやって顔はいまいだったけど給料が そこそこあったから結婚してあげたのよ 実家に連れ戻されたは全く様もなくそう 言った らしい私がイで倒れたあの時も美は好きな アイドルのコンサートチケットが急遽手に 入ったとあから誘われたために私を放置し て出かけていたのだった安定した収入が あったにも関わらずタや夫婦が実家を離れ られなかったことも正美の同超えた浪費癖 に原因があったと考えると全て腑に 落ちる私は自分だけなら我慢の下がまさか 達也まで騙していたことに激しい行りを 覚え たあいつはもう構成の余地がありません 離婚する方向で問題ありません ねたけしが改めて確認すると確認するまで もありません わと私は明確な意思を持って頷い たそれから数ヶ月後競技の末に也との婚は 正式に認められたのである美は私と達也に それぞれ多額の慰謝料を支払うことを裁判 所から命じられたが無職の正美に支払い 能力はなく結局彼女のご両親が肩代わり することになっ た優香の情報によると正美は現在どこか 遠くの産幹部にある旅館に住み込みで働き ながら両親が建て替えた分のお金を少し ずつ返済しているらしいまたが多額の借金 を背負ったことを知ったあは意も簡単に まさみを捨て現在は音信不通になって しまったと聞いているが私にはどうでも いいこと だ正美がいなくなり我が家はようやく静か で落ち着いた暮らしを取り戻すことができ た達也も正美との離婚をもう引きずってい ないようで私も安心して いる社会勉強になったよ母さんを巻き込ん でしまったのはさすがにたかったけど ねそう言って達也は痛い過去を笑い飛ばし たのり子弘樹だよ弘樹から話があるそうだ よ警察の仕事を完全に引退して悠々自適な 老後生活を満喫している高尾は今では すっかりビデオ通話の向こう側にいる孫 たちにデレデレなの だお母さんいつもありがとうございます 今月も美味しい横を送っていただいて 助かりまし たその隣で孫たちも手を振って笑っている ジじゃーんこの合体ロボ超かっこいいよ そう言って弘樹は誕生日プレゼントの合帯 ロボをすっかりお気に入りの様子で送った 私も嬉しくて笑いが止まら ないまさみにけられた合体ロボは片腕と 背中の羽の一部が破損していた正美の両親 がお詫びに新しい合体ロボをプレゼント すると言ったが壊れたロボットをじっくり 観察した達也がその必要はないよと断って うまく修理してくれたの だ折れていたネジは同じ企画のネジがあっ たからそれを代用したよあとプラスチック 製の羽が一部折れていたけど瞬間接着剤で 肯定して多分見た目には問題ないと 思う達也は子供の頃から気が小さかった けれどとラジコンやプラモデルを組み立て たり修理することに関しては妙に器用な ところがあったそれがまさか大人になって 役に立つなんて思ってもいなかっ たこのこったら学校から帰ってくるなり ずっとこのおもちゃと遊んでいるんです よ母親の優香が呆れて笑ったおばあちゃん おじいちゃん本当にありがとうこの合体 ラボずっと大事にする ねそう言ってくれるとおばあちゃんたちも 嬉しいよだけど学校の宿題はちゃんとやっ てから遊ぶんだよ分かった約束するよそれ とね僕この前の運動会で意図称になったん だ よすごいねひろきおばあちゃんも運動会見 に行きたかった なあそうやって私と高尾は今日も優香や孫 たちとビデオ通話を楽し い国際結婚だから英語で挨拶してね共用の ない農民は無理 か義である京子さんはこの1年家事手伝い もせず料理もしないで散々私たちの世話に なったことに何の例も言わないばかりか 最後まで人を小にした態度を取って くる彼女の相手はエドワードさんという 外資系企業に務める英国人だ京子もまた 英語が堪能でそのことで私たち夫婦を 見下すような態度を取ってくることもあっ たしかし私はいつもと変わらずに受け流す ように返事をするだけにとめて おく分かった わそうして余裕の笑を浮かべていられるの も今のうちだわと私は心のうちで呟い たチャペルでの式を終え披露宴の式次第が 進むと私と夫のたけしさんは新郎の エドワードさんのところへ挨拶に伺っ た初めましてお会いできて嬉しいです義理 の姉の里子と言い ます兄のたけしです招待していただき ありがとうござい ます私もたけしさんも少しぎこちない英語 だったがエドワードさんは喜んでくれ た楽しげに男性するエドワードさんと たけしさんそれに私のことを見て京子さん は気に入らなかったのか手で追い払うよう な仕草をして日本語で言っ たもういいからさっさと席に戻って よ私とたけしさんは不服に思いながらも 京子さんの言う通りに席へ戻って いく披露宴はその後もつがなく進行し京子 さんはお色直しのために中座したその タイミングを見計らい私とたけしさんは意 を決して再びエドワードさんの元へ行き たけしさんはスマートフォンの画面を見せ た彼は軽減そうな顔をするがそこに写って いたものを見た途端血を変え て私は成田里子58歳で同年の夫のたけし さんと共にメロン農家を営んで いるたけしさんは高校を卒業してすぐに 実家のメロン農家に 収納それから40年近くメロンを育てて いるがメロンに対する思い入れやこだわり はとても強くて真面目で妥協がないのが彼 のいいところだと思って いるそんな彼と私が結婚したのは成人式を を迎えて数年後のことだっ た元々同じ中学校出身だったのだが成人式 で偶然あって話すまでお互い意識してい なかっ たクラスが違ったし部活動も違ったので 当然だったかもしれ ない出会った時はそんなこともあるのかと 驚きこそしたがそれ以来少しずつ連絡を 取り合ったりたまに私が帰省した時に食事 をしたりしていた 私は彼と違い高校を出た後は都内の大学へ 進学していてその頃は勉強やアルバイトを して過ごす日々を送ってい たこのまま大学を卒業したら都内の一般 企業に就職して車内恋愛などしてこき代謝 するのかななんて思っていたのだが徐々に 彼に惹かれていく自分に気づい た大学4年生の夏活をしながら卒業論文も 書いていた時期の ことお盆だからと実家に帰省した際に たけしさんと会って食事をすることになり 思いがけずプロポーズされ た僕は自分の作るメロンが一番うまいと 思っているし世界中のどんなメロンにも 負けないと思っているさこさんを思う 気持ちも世界中のどんな人にも負けない 自信がある僕と結婚してくれません か私は突然のことで驚きすぎて言葉が出 なかっ たあのその 今今書いている卒業論文が終わるまで返事 は待っててほしい ですしどろもどろになりながらなんとか それだけいい嬉しいやら恥ずかしいやらで 顔が赤くなった私はその日ずっと熱でも あるんじゃないかと母に心配されたほどで あるそれから私は都内のアパートへ戻り 進路を考えながら卒業論文を書き上げると すぐにたけしさんに返事をし た私もあなたのことを思っています結婚し て くださいメールの送信ボタンを押す時に指 が震えていた記憶は40年以上経った今で も昨日のことのように覚えている 振り返ればあのういういしい時からメロン 農家の手伝いと子育てに奮闘しあいうもの 日々を過ごした数年前には義両親を見取り 悲しみもあったけれど今は私とたけしさん 娘の七子それとマレーシア人の愛紗さんの 4人で穏やかな日々を送って いるハウス栽培しているメロンの様子を 見るためにに作業に出るのは大変だが40 年もやっているとメロンも我が子のように 可愛く見えとても充実して楽しい毎日 だただそんな穏やかな日々も義が帰ってき てからは少々頭が 痛いたけしさんには年の離れた妹の京子 さんがいるのだが彼女は1年前に突如とし て離婚しで戻ってきたのだきっかけは些細 なことだったそうで家でパスタ料理を作っ た際にフライパンを水に浸して洗うか洗わ ないかということで旦那さんと高論となり 京子さんは勢いで飛び出し離婚したという 私もたけしさんもわかには信じられなかっ たが京子さんの旦那さんはイタリア料理店 の料理人でその腕も確かだったお名前は 織田レオナルドさんといい日本人と イタリア人のだが生まれ育ったのは日本だ そう だ情熱的な料理人である彼なりの料理器具 へのこだわりがあったのだろうが京子さん にはいまいち理解できなかった らしい随分勝手なことをする義だと私も 思う彼女は両親に女の子だからと甘やかさ れて育ったためかわがままな性格 だ真面目で曲がったことが大嫌いなたけ さんとは合わず昔から仲が 悪いそんな京子さんがたけしさんに 泣きついて同居したいと言い出した時には ちょっとした揉め事になりそうだっ たお兄ちゃんお願いよ部屋だってまだ残っ てるん でしょう1人暮らしできないほど稼ぎが ないわけじゃないだろうどうしてもここが いいのよお願いします お兄ちゃん話し合いの末仮にもここは彼女 の実家ということもあり受け入れることに なった京子さんは学生時代に海外留学を 経験しておりその高い英語力を武器にして 空港近くの外資系高級ホテルに勤務し始め た彼女はそのことに優越感を抱いているの か私たち夫婦が農業をしていることに対し 見下した態度を取ることがしばしばある 今時英語も満足に話せないなんて遅れてる わそういう割に稼いだお金は1円も家には 入れずに全て自分の趣味の上場とエステに 費やしているのだ実家にいるのも白夜 住まいをすると家賃や高熱費を支払うこと になるのが嫌だからだという何とも勝手な 理由があったことが後から分かっ たどうしてもと言うからスているのに少し くらいは家へ入れたらどう だ三たさんがそう言ったことがあるが京子 さんはこれを 拒否愛紗ちゃんを払わなくていいのになん で私が払うのおかしいわよ私はこの家の娘 なんだからただで住む権利がある でしょう彼女はただでここにいるわけじゃ ないんだ よ愛紗さんは日本でメロンサイバーを学ぶ ためににマレーシアから来日している 住み込みの従業員だここへ来た当初は日本 語も片言だったが勉強熱心で毎日1つでも 2つでも知識を吸収しようとする努力家だ 真面目で素直な性格の彼女は私たち夫婦の お気に入りの子だっ た7子だって多少とも入れているのにお前 は恥ずかしくないの かうるさいな お兄ちゃんはいつもそう私のこと目の敵に して ひどい1人娘の七子も成長し今では30歳 の会社員である実家から勤め先へ通って いるのだがそこは苦しくもきこさんと同じ ホテルで婚礼部門のウェディング プランナーだったねなな子ちゃんもそう 思うよねすみません明日早いのでもう寝 ますねおやすみなさい 同意を求められたなど子は気まずそうに そくさと実質へ戻っていっ た先日ちらりと聞いた話では京子さんは レオナルドさんと復縁しようと今でも ちょくちょく連絡しているそうだ時折り こそこそとどこかへ出かけるのを見るのは そのせいだろうかと私は踏んで いる何かきが怪しくなりそうな予感がし ながら私とたけさんさんの3人で今日も ビニールハウスで作業を する防虫剤の散布やたまに病気がないか などもチェックしたりまたハウス内の温度 管理も必要だ良い身を結ぶために葉っぱの 管理は手を抜くことはでき ないそろそろ後輩してもいいかも なたけしさんが葉っぱや鼻を見たりし ながらそうつぶやいた私も愛紗ちゃんも その日は午後から後輩の作業の補助や出荷 に必要な資材の手配に取りかかったハウス は全部で5等ありそれらのメロンに水を やったり肥料をやったり様々な作業があっ たがそれぞれ順調に進んだ今年は台風の 接近情報もないしハウスの心配もしなくて いいのは嬉しいこと だ夏らしい湿った空気の日夕食の席で唐突 に京子さんが再婚すると言出した私は ついにレオナルドさんと復縁するのかと 思ったのだが話を聞くと違う らしいジバクラブで知り合ったの外資系 企業に勤務する英国人のエドワードさん私 は江戸って呼んでるけどねとてもおちゃめ で可愛らしく て私とたけしさんは親足驚いたが京子さん はそんな私たちをよそにのけて いる式場は私の勤務先のホテルにある チャペルでヒロへの予約ももう入れてある から心配無用よなな子ちゃんよろしく ねこの式の担当は身内ということで七子に なったそうだ七子はは はいとぎこちない返事をしてなぜかとても 複雑そうな顔をして いるじゃあ両親に変わって顔合わせの挨拶 もしないといけないよなそういう話はして いるの かあのね江戸は海外出張中で披露園の前日 まで戻らないのよそれに彼もバイだから 親戚同士の挨拶は簡単なものにしたいのだ から当日の挨拶だけにしてほしい わ京子さんはふんと鼻を鳴らしてたけし さんの提案を断ったその日はそれで住んだ のだが後日彼女は休みの日に式当日の 打ち合わせに1人で来たそう だ私が夜リビングでファッション雑誌を 眺めてくつろいでいるとなな子は珍しく私 のとへ来てその時のことを話し出し たお母さんきこばさんがね式の打ち合わせ に来たんだけど対応した名子はその時の 京子さんの発言に驚きを隠せなかった え今 なんてだから披露宴では新郎新部それぞれ 白馬に乗って登場したいって言ってるの ほら私たち上場が趣味だし出会いも上場 クラブだったしその方がドラマチック でしょできるわよ ねちょっと聞いたことないですけど手配 できるか確認してきます ねなな子はそう言って席を外すとを部門の 上司に確認しに行った彼女が打ち合わせの ブースを出る間際に京子さんがどこかへ 電話をかけるそぶりが見られたそうだが 七子は特に気にはしなかったと いう物の数分もしないうち七子がブースに 戻って行こうとすると京子さんはまだ電話 しているようだっ た盗み聞きするつもりはなかったのだが ブースから漏れてくる話し声は大きくよく 聞こえた そういうことだから明後日の金曜日午後3 時にお店にえレオナルド愛してる わ電話の相手は彼女の元夫レオナルドさん だったのだしかも店に会いに行く約束まで 取り付けていたというもちろん七子として は今日あったこんなことの1つとして話し てくれたようだがそれにしてもなぜ京子 さんは婚者であるエドワードさんではなく レオナルドさんと話していたの かもしかして何か余興の打ち合わせでもし てたの かしらさあよくわからないわね私は言葉を 濁して7子の雑談にしばし付き合ったが 翌朝たけしさんにこのことをこっそりと 打ち明けたたけしさんもまたいかしん だあいつのことだ何かたんでるんじゃない たらむって何を悪どいこと さ結局私は金曜日の午後3時レオナルド さんの務めているお店の近くまで足を運ん だせめて何もありませんようにと祈り ながら私は帽子を目深にかぶってこっそり と建物の影からお店の様子を伺っ たレオナルドさんのいるお店はイタリアン レストランで 外にはテ席が儲けてありそこにいる2人は こちらには気づいていないようで楽しそう に断している私はしれっとと彼らの後ろの 席に背中合わせにつき震える手でスマート フォンのカメラを起動し動画を撮ることに し たその会話を聞いているうちに京子さんの 恐ろしい計画を知ってしまうことになると は思いもしなかっ た2人が店を出た後に私も家父につき京子 さんがいないところでたけしさんと七子に 動画を見せ た今子のやつなんてことをたけしさんは土 発展をつく勢いで怒りだし7子も信じられ ないといった顔をして いるこんなこと黙って見過ごせないわ ね私たちは話し合いある計画を寝ることに し たそして結婚式当日早朝から私たちは準備 で忙しくしていたが京子さんはゆっくりと 起き抜けてきてこう言い放っ た国際結婚だから英語で挨拶してねあ共用 なしの農民は無理 か彼女はこの1年家事手伝いもせず料理も しないで散々私たちの世話になったことに 何の礼も言わないばかりか最後までを小馬 にした態度を 取る分かった わこんな人が結婚だなんて先が思いやら れるがしかしそうして余裕の笑を浮かべて いられるのも今のうちだわと私は心のうち で呟い たホテルの敷地内には草原な雰囲気の チャペルが立っており式はそこであげる ことになっていた礼拝形式の結婚式では狼 神父は牧さんの前で永遠の愛を誓い バージンロードを歩いて退場していくその 一連の式を眺めながら私とたけしさんは とても複雑な気持ちでどんな顔をしていい のか分からなかった彼らが笑顔で退場する 際おめでとうと精一杯の笑顔で見送った けれどたけしさんは険しい顔で拍手をする ばかりだっ た式を終えると披露園の会場へと案内さ れるそこは明るいグリーンが生える ガーデン付きで純白のクロスがかかった テーブルと白い糸で刺繍の施された椅子が いくつも並んでい たそして会場の隅にはバイオリンを持った 人が何人か見受けられ余興か何かの準備か とも思ったがそうではなかっ た司会のアナウンスで披露宴の始まりが 告げられるとなんとバイオリンの生が スタートし演奏がずとなってガーデン側の 扉が開き白馬に乗った京子さんと エドワードさんが入場してきたのだ会場の 誰もが驚いたし千望の差しを向けているの を京alsoさんは白馬の上から満足そう に眺めて いる彼女は耳が割れるほどの拍手の中を 進みながら一瞬私と目が合うと勝ち誇った ような笑を浮かべたそしての式次第が進み 私とたけしさんはエドワードさんのところ へ挨拶に伺ったもちろん私たちは京子さん の希望通り英語で挨拶した初めましてお 会いできて嬉しいです義ぬ姉の里子と言い ます兄のたけしです招待していただき ありがとうござい ます私もたけさんも少しぎこちない話し方 だったがエドワードさんは喜んくれ た私の方こそお会いできて光栄です京子は とても素敵な女性です彼女に会えてい なかったらこんな幸せを感じることも なかったかもしれませ ん合服がよく英国心自然とした彼はとても やかにそう話してくれ ただがその様子を隣で見ていた京子さんは 面白くなさそうな顔をした 2人とも英語できるの脳作業ばかりしてた くせにどうし てあなたは知らなかったかもしれないけど 愛紗さんは英語ができるのだから作業の 合間に少しずつ教わっていたのよこれから はメロン農家もA会話ができた方が便利 そうだ から京子から聞いていますお2人はメロン を栽培しているんですね甘くておいしい メロンが私も大好きなのですとても大変 でしょうに私はあなたたちを尊敬します ありがとうございますうちのメロンは世界 一ですよ は日常的な会話であれば私もたけしさんも 少しはできるようになっていたエドワード さんはジバクラブへは週に2度ほど通って いることぽっちゃりした体を気にしてきめ にジムへもっていることなどゆはたっぷり に話してくれ た私の体の半分は実はメロンでできてい まし て楽しげに暖笑するエドワードさんと たけしさんそれに私のことを見て京子さん は気に入らなかったのか手で追い払うよう な仕草をして日本語で言っ たもういいからさっさと席に戻ってよ私と たさんは服に思いながらも京子さんの言う 通りに席へ戻って行っ た広宴はその後もつがなく進行し京子さん はお色直しのために中座したその タイミングを見計らい私とたけしさんは意 を消して再びエドワードさんの元へ行き たけしさんは私のスマートフォンの画面を 見せ たエドワードさん実は京子はあなたを 騙そうとしているんですこれを見て くださいエドワードさんは軽減そうな顔を して画面を見るそれは私があの日 レストランで撮影した京子さんと レオナルドさんの対話のシーンだったただ の対話ならまだ問題はないと思うが残念 ながらこれは違う私は画面の会話の内容 なんとか通訳しながらエドワードさんに 説明し たレオナルドさんは自分のイタリア料理店 を開くことを計画していたが回転資金が 集まらずに困っていたそこで京子さんが 提案したのは毎月こっそりエドワードさん の口座からお金を引き出しそのお金は レオナルドさんの口座に振り込むという 計画だったのだエドワードさんの実家は 資産家でお金は潤沢にありその証拠にこの 結婚式も披露宴もほぼ全額エドワードさん のポケットマネーで出して いる画面の中できこさんは黒い笑を浮かべ てい たねいいアイデアでしょ回転資金が溜まっ たらぽっちゃりエドとは離婚するからまた 一緒になって過ごし ましょうきこ君って人は可愛い顔して 小悪魔みたいだな大好きだよ一緒に なろうそして動画の最後には2人が包する 姿もれていた京子さんがエドワードさんに 近づき結婚までしようとしていたのは彼の お金をくれようとしていたからに他なら ないエドワードさんは動画を見終わる頃に は結晶を変え私のスマートフォンを 握りしめてブルブルと震えて いる怒りで顔は真っ赤になっており突然 その場で立ち上がると大股で勢いよく会場 を駆け抜けて飛び出していったゲストたち は何事かと彼を見たしな子も慌てて エドワードさんを追い私とたけしさんも 追いかけ た神父の控室の前に着くとほとんどタヤ 取りするように扉を開け中へ入って行っ た京子さんも周りのスタッフも何事かと 驚き慌てる中へ私とたけしさんそれに7個 も入って いく子これは一体どういうことなんだ彼は スマートフォンの動画画面を突きつけ早口 でまくし立て た私のことを愛していると言ったのは嘘 だったのかしかも私が気にしていることを よくもきこさんは私のスマートフォンの 画面を見てはっとしたな何よこれ一体誰 がこのスマートフォンはさこさんのものだ この動画に映っているのは君じゃないか 全部聞いたこの男と一緒に私の資産を 盗もうとしていたその上離婚もするつもり だっ たってち違うわ誤解よそこに映っているの も私じゃなくて他人の空にじゃない かしら京子さんは顔を引きつらせ遠目から でも分かるくらいに日合を流し化粧が崩れ かけていたそれなら今すぐ弁護士を呼んで このレオナルドドって男を探させるそれで 事情を聞いて説明させるそれでいいだろ彼 が教子に似た人だって言えば解決 するエドワードさんは自身のスマート フォンをポケットから出し弁護士に電話 しようと画面を操作するすると京子さんは 反響乱になって叫びその場に泣き崩れ たやめてそれだけはやめてレオナルドに 嫌われ ちゃうそれから彼女は全てを白場し レオナルドさんとの密回も彼女の計画も 事実だと認めたどうしてこんなことに周囲 のスタッフたちも何がなんだか分からない と言ったようでオロオロとして いる教子こんなひどいことをしてちゃんと エドワードさんに謝罪しろ そうよ人のこと騙そうとしてたんだ から私たち夫婦で態度を改めるように言う と京子さんは私たちを睨みつけたその顔は 化粧が崩れまるで鬼のような行走だっ た何言ってんのよあんたたちが悪いんだ 全部あんたたちのせいだ私の幸せを返して よ子さんはエドワードさんがいることも 忘れ 私とたけさんに声を浴びせものすごい勢い で掴みかかりドレス姿で暴れだしたな子と その場にいたスタッフさんたちさらには 応援に来た男性スタッフさんに取りえられ 控室は修羅場と貸し た取り乱した花嫁はどうすることもできず これ以上ヒロエを続行するのは無理と判断 した式場関係者が神父が急病のためと ゲストに説明をしそのは途中終了となった ので ある後日京子さんは披露園でのことが関係 者から漏れてホテル中に広まってしまい 居心地悪くなった彼女はやなく退職した またたけしさんも今回のことだけは許せ ないと言いきり京子さんに対して縁を切る とまで言い出したちょちょっと待ってよ お兄ちゃん私たち2人だけの兄弟じゃない お前のことは兄弟なんて思いたくない さっさと出ていって くれ悪いことは続くもので追い出される ことになってしまった京子さんに1通の 手紙が届いた差し出し人はエドワードさん の弁護士で離婚届けのサインと披露宴の費 を全額を支払うようにと求めてきたのだ 京子さんはエドワードさんに連絡を試みる も着信拒否されているのか何度かけも 繋がらない仕方なく彼女は離婚届けに サインをし変装したまた披露園の費用全額 は一括で支払うことができなかったために 足りない分は借金をして返済したという この件を私から電話でレオナルドさんにも 連絡したところレオナルドさんは分かった とだけ答えた後日京子さんが彼のお店へ 行くとレオナルドさんはすでに店を辞めた と聞かされた驚いて連絡を取ろうとするも こちらも電話が繋がらないレオナルドさん は完全に姿を消してしまったの だ実家を追い出された京子さんは住み込み の仕事を見つけて注や働きお金のほとんど は借金の返済に当てているそうだ京子さん がいなくなった我が家では再び平穏な日々 が訪れ たあの騒動の後私たちは愛紗さの提案で形 が崩れて出荷できないメロンを加工し ジャムやゼリにして売り出すことを始め た意外とこれが好評となり近くにある道の 駅に商品を出してみないかというお誘い までいただいたもちろんメロンそのものも 今年は方策で形も色も良く凍土もあって 重心なメロンを育てることに成功売上は 昨年よりも伸びていて このお金でもう少し設備の投資にも回せる かもしれないとたけしさんとも話し合った 愛紗さんもとても嬉しそうで甘いメロンを 毎日食べて下包みを打って いるおいしいおいしいです ねよかったわエドワードさんにもお裾分け できたらよかったのに ね私が言うとたけしさんは思い出したかの ように財布を持ってきてひっくり返した 何事かと思い見ているとおさの中に紛れて いた1枚のナプキンをつまみ上げ得意そう に笑ったあの披露宴の時こっそり送り先を 聞いておいたんだここに送ってほしいって 折りたまれたそれを広げると綺麗な字で エドワードさんの住所が書いてある文末に はメロン大好きともなんともじめな人だ じゃあ明日にでもここへ送ってあげないと ね私はそのナプキンを受け取り大事に しまったメロンの収穫が終わればまた次の 栽培のための準備が 始まる夏の入道雲がぼんやりと浮かぶ中 メロンの香りがカスカに残るハウスを 見つめた
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