若草の詩 / 山崎 昌一 (BGM曲集『Pure』から)
伝説のシンガーソングライター、山崎昌一が発表した異色のインストゥルメンタルアルバム BGM曲集『Pure』の14曲目に収録されている『若草の詩』です。
BGM曲集 『Pure』 ライナーノーツから
ごあいさつ
この度はBGM曲集『ピュア』をお聴き下さいまして誠に有り難うございます。
ここに収録した曲はほとんどが18歳~23歳の間に生まれたものであり机の引き出しにしまっておいたカセットテープから掘り起こしたものである。もともとメッセージ性の強いフォークソングに傾倒してきた私を知る友人たちは、私がこのようなアルバムを発表する事自体、意外に思うかもしれない。しかし紛れもなくこれも私自身なのである。
一昨年、詩集『風来坊』、フォークアルバム『風の時代の真ん中で』、小説『ストリートドリーム』と立て続けに制作を試みたが、BGM曲集『ピュア』を加え山崎昌一4部作の完成としたい。
特にこのBGM曲集を制作するにあたっては1993年にヨーロッパ旅行をした事が動機になっている。表現の仕方は様々であるが、世界を見渡した時、当然のことながら文字や言葉には通訳が必要である。よほど勉強をしない限り直訳は難しい。
しかし音楽、絵、彫刻、建築物にいたっては国境を越えて人間の心に直接感動を与える力があると私は実感した。文字が文化ならば音楽は文明の産物かも知れない。
そう言った意味から今回のCD制作は、コンピュータ技術の恩恵に与るところがかなり大きい。また名アレンジャーでありジャズピアニストとして松本を中心に活躍されている安田美弦氏に出会ったお陰で眠っていた私のメロディーを世に送り出す事ができた。音楽のみならず良き人間との出会いこそ財産。これも私の実感するところである。アルバム『ピュア』は利益を追求した音楽でもなければ、音楽的完成度を追求して作ったものでもない。ただ通り過ぎて来た時代の中で確かにあった純粋な心を自分の中から自然に生まれたメロディーを、音楽を通してあなたに伝えたかったのである。
BGM曲集『ピュア』をあなたの思い出のアルバムを一枚一枚めくるように聴いてもらえたら嬉しい。
2000年7月23日 山崎 昌一
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