皆さん、今晩は。今夜は懐かしい昭和のアニメソング3曲です。[山ねずみロッキーチャック][海のトリトン][妖怪人間ベム]です。それも最終回が微妙~と言う問題作の主題歌です。お聴き頂ければ幸いです^^詳細はこの後に載せますね^^良ければ合わせて読んで下さい^^

■『山ねずみロッキーチャック』は、1973年1月7日から12月30日まで、全52話が放送。
★物語のあらすじ
家族と離れ、緑が森に来た山ねずみの男の子ロッキーチャックと、
ロッキーのガールフレンドのポリー達の生活を描いた物語。
ロッキーが冤罪で森を追い出されそうになったり、ビーバーのダム建設をめぐって水利権でもめたりとシリアスな話が多かった。
●最終回は1973年12月30日で、仲間たちは冬ごもりに談義に花が咲いています。雪も降ってきたので ロッキーとポリーは家に向かいます。
ついに ふたりっきりの甘い時間が訪れたかと思いきや。「この一年間の楽しかったことを思い出しながら眠るわ」とポリー。
あれ? 一緒に冬眠するんじゃないの?しかもこのポリーの思わせぶりな態度・・・。「ふたりの夢が同じだといいわね」と色目使い。ひょっとして誘ってるのか?
しかし当のロッキーは まだそこまでアダルトではなく、「さようならぁ~!」ポリーを残し、あっさり行ってしまいまう。
そして・・・。
そのあと ロッキーは ウサギのピーターと合流したのでした。
ポリーにも見せないような この満面の笑みで。何で?何で?で「おしまい」でした^^;

■『海のトリトン』は、手塚治虫の漫画。および同作を原作としたテレビアニメ。『サンケイ新聞』(現・『産経新聞』)に1969年9月1日から1971年12月31日まで新聞漫画『青いトリトン』として連載、1972年4月から9月末まで放送されたテレビアニメのタイトルは『海のトリトン』。
アニメが放送終了した1972年末に初めて単行本化されたときに原作も『海のトリトン』と改題されました。

この作品が語られるとき、必ず出るのが「最終回にどんでん返し」というものです。
少年が主役で、主題歌からも海を舞台にした冒険もの、という印象なのですが、最終回はそれはそれは衝撃!、というエピソードがあります。
手塚作品を「ヤマト」の西崎氏がプロデュースして、「ガンダム」富野氏が監督する、という濃すぎる揃い踏みによるアニメ作品です。
ここでキーマンになるのが、以前「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーとして紹介した、西崎義展氏でした。
西崎氏は、ヤマトのプロデュース以前、1971年から「虫プロ商事」に1年数か月間在籍。営業や手塚治虫先生のマネージャーを務めていました。
ちょうどこの頃、「虫プロ」は1973年11月5日3億5千万円の負債を抱えて倒産します。その直前、虫プロ経営悪化による混乱の中、「手塚作品の全アニメ化権利」を手塚先生のマネージャーだった西崎氏が取得します。
後に手塚先生は、「私の今までのすべての版権を西崎に取られてしまった」と悔し涙を流したそうです。
この真っ最中に作られた作品が「海のトリトン」です。
もともと富野氏を高く評価していた手塚先生は「富野氏が監督なら」と、アニメ化を了承したといいます。
しかし富野監督は、キャラクターや世界観など、改変を行います。
そして、最終回で原作を無視して、主人公トリトン=正義、敵のポセイドン族=悪を、ひっくり返す、テレビアニメ史に残る衝撃のラストを持ってきます。
可愛い少年のトリトンが毎週、海獣をやっつける海洋冒険ものとして半年間楽しく観ていた当時のちびっこ達の衝撃たるや、いまだに「トラウマ」と語られるレベル。
★あらすじと衝撃の最終回。
主人公のトリトンは、ポセイドン族によって滅ぼされたトリトン族の生き残りです。少年に成長したトリトンは何度もポセイドン族に襲われ、その都度、両親から託された「オリハルコンの短剣」を手に、
海の平和の為にポセイドン族と戦い続ける…というお話です。
そのアニメ版最終回、トリトンとポセイドン族の最終決戦が描かれます。
そしてラストのラスト、唐突に「勧善懲悪」がひっくり返される!
かつて、世界にはトリトン族と奴隷のポセイドン族がいて、トリトン族は平和に暮らしていましたが、トリトン族がオリハルコンの神像を造った時、ポセイドン族を人身御供とし、一族を海底の穴に閉じ込め神像で蓋をします。
ポセイドン族は、トリトン族によって一方的に絶滅の危機にさらされていた被害者だった。要は「悪いのはポセイドン族ではなくトリトン族でした」なのです。
さらに、トリトンの持つ「オリハルコンの剣」はポセイドン族を皆殺しにするための禁断の最終兵器。
その剣の輝きで、海底でなんとか生き残っていた(ほんとは悪くない)ポセイドン族は全滅、おまけに誘曝させた海底火山のせいでポセイドン族の海底都市ごと消えてしまいます。
そしてこの怒涛の大どんでん返しの後、何もかもが全滅したところでナレーション「そして、また、少年は旅立つ…」
あの名曲の主題歌が流れて強引にねじ伏せられて終わってしまいます。
半年間、勧善懲悪で進んでいた物語が、突然、なんの伏線もなく最終回の最後の最後で大転回。
何の伏線もなく、何とも後味の悪い最終回になってしまったのです^^;

■『妖怪人間ベム』は、1968年10月7日から1969年3月31日まで放送されたテレビアニメの全26話。人間になることを願う妖怪人間3人の戦いや哀しみを描く。
★あらすじと最終回
人間になれなかった人造生物。
時代と共に悪がはびこる世を嘆いた、とある科学者が人間を造ろうと実験するも失敗し、研究は中断、そして科学者は死に、放置された細胞が壷の中の培養液から奇跡的に生き延び、ある日突然誕生する。
当初は自分たちを人間と思い、自覚がないまま妖怪姿のままで人前に現れたが、その醜さから人々に疎まれる。
その後、しばらくは闇に隠れて洞窟で暮らしていたが、「人間になる」という望みを抑えられず、やがて人間に近い状態に変身することを覚え、世の正義のために妖怪や悪人を退治するあてのない旅を始めた。
普段は人間に似た姿をしているが、手の指が3本、血液が鮮やかな緑色。
強力な妖怪、悪魔、悪霊などと戦う時は本来の姿に変身する。
本来の姿の彼らは爬虫類あるいは甲殻類が人型を模したような外形で、指先には鋭い鉤爪がある。
最終回:
ベムたち正義感にあふれた妖怪人間とは違い、人間を捕らえて、魂を抜いて食べる姉妹の妖怪が、町外れの屋敷にいる。
その屋敷に捕らえられた人間の夫婦と子供を助けようと、ベロが屋敷に潜入するが、捕らえられ、食べるために魂を抜かれますが、
妖怪人間の魂は、不味く口に合わず、姉妹は分離したベロの肉体と魂を屋敷の地下の穴に投げ捨てる。
ベロの危機を察知し、救出に駆けつけたベムとベラは、まだ魂を抜かれる前の人達を逃がし、阻止しようと現れた姉妹と対決する。
大勢の被害者に、「逃げろ!!」と叫んで、人々の前で妖怪に変身した二人は、激しい戦いの末、姉妹を倒す。
その後、屋敷で無事、肉体と魂が分離したベロを見つける。そして、妖怪姉妹が倒された事により、魂を抜かれた人達も、次々と元に戻り脱出していく中、冒頭で出てきた、夫婦と子供の魂を抜かれた肉体を発見し、それと、肉体と魂が分離してしまったベロを見たベムは、人間になる方法を発見する。
肉体と魂を分離させられるなら、自分たちの魂を人間の肉体に植えつければいい。「どうしてこんなことに気づかなかったのか」とベムは自嘲気味に言います。「悪い奴らをやっつければ人間になれる」というのはただの「思い込み」。
そしてその思い込みを彼らに植えつけたのは他でもない、彼ら三匹を生み出したマンストール博士。
しかし、ベムたちは「本当に人間になれる方法」を知ってしまいます。
ベロと同じ年恰好の男の子を見たベラは「あの子にベロの魂を乗り移せば……」とベムに囁きます。
彼らはもう少しで人間になれたのです。しかし彼らはやはりマンストール博士が作った「心」に逆らうことができなかった。
「ベロの魂を移せばあの子が死んでしまう」
いくら悪い人間であろうと「人間だけは殺してはいけない」それがマンストール博士がプログラムしたベムたちの「心」。
だからベムたちは人間になる方法を知ったにもかかわらず、それを実行できない。そればかりか、「俺たちのような存在がいなくなれば、人間たちに悪さをする悪鬼羅刹の類をやっつけることができなくなる」
とベムは主張し、ベラも従います。どこまでもプログラムされた「心」から彼らは解放されることはない。
ベロが動けるようになるのを待っている所で、通報を受けた警察が現れ、
「妖怪などこの世にいるか!バカバカしい!!こんな屋敷は燃やしてしまえ!!」と火を放つ!
三人と屋敷が火に包まれ、脱出する途中で屋敷が崩れ落ちる。
焼け跡を捜索する警察署長が、ベムの帽子、ベラのマント、ベロの靴の燃えカスを発見して「バカバカしい!!」と叫んで投げ捨てた後、
ナレーション「もし、あなたの街で、人間には理解不能な奇怪な事件が起こり、それがいつのまにか人知れず解決したら、それは彼らの活躍かもしれない」と入って終わります。
ベムたちが最後どうなったのかわからないまま物語は幕を閉じます。
あのまま焼け死んだのか、それともナレーションにあるようにどこかで生きているのか。もやもや^^;

長々とお付き合い有難う御座いました^^

MAG.MOE - The MAG, The MOE.