【漫画】家事代行バイトを始めたら雇い主が清楚な学校一のお嬢様だった。彼女の学校と違って家ではぐうたらなギャップにドキドキしないわけないのだが…正体がバレたら高校を退学処分になるのでそれどころじゃない！

【漫画】家事代行バイトを始めたら雇い主が清楚な学校一のお嬢様だった。彼女の学校と違って家ではぐうたらなギャップにドキドキしないわけないのだが…正体がバレたら高校を退学処分になるのでそれどころじゃない！

今日は俺角の翔平の発売だ。依頼人の家で家事をするハウスキーパーをやることになってるんだけど、随分高級そうなマンションに来たな。よし、気合い入れていくぞ。 [音楽] はい。ちょっと待ってください。開けに行きます。さっき1 階のインターホンで挨拶してくれた人と同じ女の人の声だ。なんか緊張してきたぞ。どんな人が出てくるんだろう。若い声だったから例えば社長の娘とかお待たせしました。初めました彼女と相対して俺は最後まで挨拶するのがやっとだった。俺の目の前にいるのは社長嬢にしてクラスメートの 2 条泉だったからな。なんでこんなことになったんだろう。俺の記憶は2週間前へと遡る。暑くね。5 月から本気出しすぎでしょう。分かる。小バにアイス置いてほしい。あ、それめっちゃいい。生徒会とか検討してくんないかな?ゴールデンウィークを過ぎた [音楽] [音楽] 5 月中旬の昼休み。ドキドキする侵入性でもなくリピリする受験でもない。 1番リラックスしている高校2年らしくクラスはのんびりしたムードだ。高校生にもなれば自分がクラスでどのくらいのポジションなのかすぐ理解できてごく自然にクラス内でグループが出来上がっていた。まあこんな風に昼休みでも勉強してる俺はその中でもかなり下のグループだけどねえ門殿の昨日の英語の課題プリントちょっと教えて欲しくて。ああ、これね、これは不定止がなるほど。ありがとう。助かった。うん。どの君勉強好きなんだね。別に好きなわけじゃないけどしないといけないから仕方ない。成績が良くないと俺はこの学校に在籍し続けることもできないんだから。俺が通っている白高校は金銭的余裕がないけど成績優秀な生徒を特性として入学させる制度がある。貧しい家庭の俺が去年不裕層もそれなりにいるこの私立高校に入学できたのはまさにこの特体性に選ばれたからだった。特体性は授業量がほぼ免除される上に返済のない給付金として毎月一定額が支給される。これは働く時間を勉強に当てるようバイトが禁止になっているための措置だ。もちろん入学すれば後は自由というわけじゃない。学校主体で行われる全てのテストで必ずトップ10に入ること。これが特体性でいられる条件だ。実際に過去トップ10から外れた特体性が翌月から給付金を打ち切られたらしい。怖すぎる。そんなわけで俺は成績のために必死になって勉強している。本当はクラスのことも関わりたいんだけどね。例えば二条泉さんとか泉さん最近おすすめのご飯ってある? そうですね。暑くなってきて食欲がないので通販でお取り寄せした野菜を飲んでます。あ、美味しそう。でも泉みさんの飲んでる野菜高そう。伊勢日とか入ってたりして彼女は丸めた右手を口元に当ててクスクスと笑う。二条さんは清楚なナチュラルメイクの我がお人。スレンダーな足が魅力の彼女は父親が IT 会社の社長、母がそのグループ会社の社長で 2 条グループとして高く経営しているらしい。優しな。艶のある唇に丁寧な言葉で受けこえする二条はみんなが想像するイメージ通りのお嬢様前としていてどんどんクラスメートが集まってくる。泉みさん音楽好きなんだ。こでライブチケット取れたりしないの?うん。父があるみたいで取ってあげようかって言われるんですけど、少しずるしているみたいでお願いしたことないんです。 [音楽] さすがお金持ち。俺とは全然違う世界の人だ。この先交わることもないだろう。うん。うまい。父は会社員、母はハウスキーパーとして連日遅くまで働いている。祖母の施設代を稼がないといけないとはいえ、体を壊さないか心配なので俺ができることはやらないと。よし、これで選択も終わったから、あとは掃除と。元々家事が得意だったわけじゃないけど、家の都合で自然と俺が担うようになっていった。まあ、部活に入るつもりもなかったし、家で勉強ばっかりしてるのもさすがに飽きそうなので、息き抜きとしては悪くないのかもしれない。ただいま。駅でお父さんと会ったから一緒に帰ってきたよ。遅くなってな、小平。両親が帰ってきたのは夜の21時半だった。お帰り。今ご飯温めるから。今日は逐前にだよ。あ、ありがとう。しちゃんが家のことやってくれて本当に助かる。でね、しちゃんのその家事の腕を見込んでお願いがあるんだけど。え?何?怖いんだけど。うちの会社のハウスキーパーのバイトをやってくれない? はい。話によるとこういうことらしい。母が働いてるハウスキーパーの会社で課長のパがあった。その結果登録しているパートの人が大量にやめてしまった。もちろんその課長もやめることになったけど人手が一気に足りくなってしまったようだ。 [音楽] そもそもこれまでやってたお客さんも継続してできないし、本当に会社ぬかどうかって感じなのよ。そんなひどい状況なの? [音楽] そうなのよ。だからしちゃんお願い。 [音楽] うーん。バイトか。少し悩むそぶりを見せつも心の中の天秤はだいぶ受ける方に傾いていた。この仕事なら同級生にバレることもなさそうだ。自分のお小遣いが増えるのも悪い話じゃない。何より人材不足で倒産した結果母が食探し状態になると俺の高校生活も危くなるわけで。うん。これはやった方がいいよな。分かった。バイトをやってみるよ。本当助かるわ。ありがとう。こうして俺は人生初のバイトをすることになった。だよな。1週間後、ちょうど新規の依頼が来たということで、俺はその家を担当することになった。学校が終わってコンタクトをメガネに変えてから東京都新部に来た。高級住宅街。その中でも1番の高層マンションの前に立つ。名前も違うけどまあ仕方ないか。母親の職場でハウスキーパーとして登録する際、エコ採用じゃないかという批判が起こらないように門殿の読み方を変えて住やとして登録することになった。騒いでるこの状況で余計な揉め事は避けたいのだろう。海外のパートもいるということでカタカナになってるから自分の名前と自覚するのに時間がかかりそうだ。よしか。これから掃除もするし、万が一相手に風を感染させたりしたら大変なのでマスクをする。なんか緊張してきたな。よし、気合入れていくぞ。受付のインターホンで最。55回の部屋番号を押すとしばらくしてから女性の声が響いた。はい。あ、あの、今日からお世話になるプレスハウスキーパーです。よろしくお願いします。今開けますね。大声で会社名を叫ぶのって恥ずかしいなと思いながら俺はエレベーターで最上会に上がった。はい。ちょっと待ってください。開けに行きます。第1 印象が大事だ。ちゃんと挨拶しよう。どんな人が出てくるんだろう。若い声だったから。例えば社長の娘とか。 [音楽] お待たせしました。初めまして。そう、こうして俺は社長霊嬢にしてクラスメートの美少女二条と彼女の自宅で出会ったってわけ。 [音楽] 回層を終わり。なん、なんで [音楽] どうしました? い、いえ、なんでも初めてのバイト先が同じクラスの女子、しかも美少女で人気者のお嬢様の家こんな幸運な偶然があるのか?いや、違う、違うぞ。穴がち幸運というわけでもない。 [音楽] 俺がバイトしてることが二条さんにバレて学校に通報でもされたら小学金はストップ。学費も通常の金額に戻って半年もしないうちに払えなくなって俺は退学だ。俺の高校生活終わった。 [音楽] 初めまして。2 条伊泉です。えっとすやさんですね。よろしくお願いします。 [音楽] うああ。はい。初めまして。プリセスハウスキーパーの住やです。俺の名札を見て名前を確認してからペコりと礼儀正しく頭を下げる二条さん。スリッポはこれ使ってください。あ、はい。すやさん部屋多かったから迷いませんでした。集合ポストにも玄関にも名前書いてないから分かりづらいですよね。ああ、いい。ちゃんと部屋番号もらってたから大丈夫です。これは気づかれてない。自分の予想を見回してみるとそれも当然という気がしてきた。制服でもなくメガネにマスク名前すら違う。これで本人と見抜く方が難しい。声は別に変えてないけど普段彼女と話す機会ほとんどないしバレるはずがなかった。それはそれで悲しいけどな。ここがリビングであそこがキッチンです。今日はキッチンの掃除と料理がメインって聞いてますから、ここでお仕事をお願いします。 [音楽] はい、こちらこそよろしくお願いします。さすがタワーマンションの最場会。高級そうな部屋だ。キッチンは後ろのスペースが広く取ってあって、上部に頼まないから料理系 [音楽] YouTuber の人が撮影で使ってるようなおしれな空間になってる。イニングテーブルもデザインってるなあ。壁にかかってる絵は誰のだろう。 [音楽] カレンダーと町内会のお知らせがピンで止められてるうちの壁とは大違いだ。そしてカーテンの開いたところから見える都内を一望できる夜景が最高に素敵だ。 [音楽] 夜景綺麗ですよね。父が急に実はマンションを買ったんだって言って翌月にはここに引っ越したんですけど、こんなマンションを買えるって本当にすごいですよ。お父さんやっぱりすごい社長さんなんですね。 [音楽] あれ?うちの父のことをご存知なんですか?確かに社長ですけど。 [音楽] あ、いや、こういうところに住んでるのってきっと社長だろうなって思って。危ねえ。バレるところだった。 [音楽] あ、ちなみにここから貸付きのケーブルが出てるんで足を引っかけないように気をつけてください。分かります。学校にいる時は制服だし、そもそもこんなに凝視することもなかったから気づかなかったけど胸が二条さんが思ったより大きくないですか? たまたまワンピースの隙間から膨らみが見えちゃいましたけどあのどうかしましたか?え、いや別に何もないです。ちょっと今日やることの進め方考えてて。まずいまずい。仕事に集中するぞ。じゃあ私ちょっと休んでますので、何かあったら声かけてください。ああ、はい。ゆっくりしててください。体制を崩さないまま二条さんはスマホで音楽を聞いている。なんか学校でもすごくお嬢様全としてるけどやっぱり家でもこんな感じなんだな。あんなに姿勢よく座って休むなんて。疲れないんだろうか。そう思いながら俺はエプロンをつける。そしてバイト先の会社に連絡するよを思い出し、廊下に出て電話した後に戻ってくると二条さんが寝そべっていた。え、さっきと全然体制が違う彼女の姿に驚いて声が漏れる。その瞬間二条さんは体をビクっと動かしバネでも仕込んでるかのように跳ね起きた。との姿勢に戻り、上半身をそワそワさせている。す、すみません。その、これは彼女のリアクションを見て俺はようやく自分が大変な思い違いをしていることに気づいた。なるほど。そりゃそうだよな。二条さん、すみません。俺がいたらリラックスできないですよね。急に知らない男の人がいるんですもん。普通緊張しちゃいますよ。 [音楽] すみません。気を使わせてしまって。俺は全然気にしないんで本当にゆっくり過ごしてください。お気遣いありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて。彼女はそう言うともう一度ソファーにゴロンと寝転がった。よしリラックスできてるみたいだし俺も仕事に取りかかろう。 [音楽] ん、今ふわって言わなかった?あの二条さんが学校で夏休みヨーロッパに行きたいですね。なんて言っていた二条さんがああ、楽だ。言った。確実に言った。スマホ触りながらふはあーって声が漏れてた。うわあ、疲れたなあ。 [音楽] 足以外は全く動かさずに時寄りぼいているその姿はリラックスというよりむしろグーたラと呼んだ方が適切だ。う、最高だ。あれなんか想像のはか上を行く気の抜け方じゃない?二条さんってなんかイメージと違う?そんな疑問を抱きながら俺は仕事を進める。そして15 分後、片付けを終えて、いよいよ料理に取りかかる前にもう一度彼女に目をやるとテレビでも見るか。ソファーから転がり落ちてカーペットにゴロンと寝そべり、リモコンでテレビをつけた。そんなソファーの折り方する人いる? [音楽] よし、ご飯炊き始めちゃおう。二条さん、お腹空いてますか? 私ですか? 早々にテレビに飽きたらしく、クロぐペットのようにカーペットをゴロゴロしながらスマホを覗いていた二条さんがのっそり起き上がる。はい。結構食べますよ。わ、分かりました。じゃあ準備しますね。ゆいワンピースで起き上がったせいで二条さんの胸源が危ない。それをつい見ようとしてしまう俺も危ない。ご飯楽しみにしてますね。はあ。もう少しのんびりしようと。そう言ってばりとうつ伏せになった二条さんを横めに振り返って冷蔵庫を見る。さて何を作ろうかな。依頼書によると今日の夕飯だけでなく明日以降られる大皿も一緒に作って欲しいということしい。 [音楽] 冷蔵庫には肉、魚、香菜、刃物野菜と一通りのものが揃っていた。これなら一通りのものは作れそうだな。そうつきながらドアを閉めて振り返るとどうさっきまで寝転んでいた二条さんがカウンターキッチンを挟むように立って俺の方を見ていた。どうしたんですか? スマホ見すぎて目が疲れたので。そのまま彼女は顔をぐっと突き出し、俺のことをじっと見つめる。すみやさん結構若いですよね。うあああ。はい。高校 2年です。え、本当ですか?一緒です。同い年でこんなに家事できるなんてすごいですね。 [音楽] いえいえ、そんなこと。ビビった。 [音楽] 俺の正体に気づいたのかと思った。二城さん、何か今日の夕飯で食べたいものってありますか?あ、そうですと。絶対聞かれるって思ってたのに考えるの忘れてました。 [音楽] [音楽] そしたら適当に考えて作りますね。お願いします。じゃあここで見てようかな。そういったまま彼女はお手波拝見と言わんばかりにワクワクした表情を浮かべながらカウンターキッチンの前から動かなくなってしまった。何にするか女子だしっこもより体に優しい食事の方がいいかな。そんなことを考えてるとふと彼女がこの前昼休みに話していたことを思い出した。熱くなってきて食欲がないので通販でお取り寄せした野菜を飲んでます。なるほど。それなら二条さん、ポン酢を使ったお数とかはどうですかね? あ、いいですね。暑くなってきた頃さっぱりしたものだと嬉しいです。じゃあ作っていきますね。あ、味付けに生姜使おうと思うんですけど苦手だったりしますか? いいえ、むしろ好きです。わかりました。よし、この間にサラダと味噌汁の準備を。鶏も肉をにつけている間にキャベツや大根、ニン参ンを切っていき、ボールに入れてサバの水にと合わせてサラダにしていく。大根とニン参ンの残りは味噌汁の具にしよう。 [音楽] すごいな。声をかけられてさんの方を見ると、彼女は飽きる様子もなく俺の調理をマじまじと見ていた。あ、すみません。すごく敵がいいなって思って。 [音楽] え、並行して色々作ってるからですか? 私もたまに料理するんですけど、 1 品作るだけで精一杯なんですよね。だからすやさんのを見てて同い年なのに本当にすごいなってちょっと感動しました。 [音楽] 親がずっと帰るの遅くて高校入った辺りから俺が家事をやるようになったから自然に覚えただけです。でもそう言われたら悪い気はしないというか照れてしまう。出来上がりです。あ、すごい美味しそう。すみやさん、今日のメニューは何ですか? [音楽] 生姜の揚げ取りです。ポン酢かけて食べるとさっぱりしますよ。あとはサバカの生野菜サラダと今サの味噌汁ですね。サラダはオリーブオイルと岩塩で食べてみてください。 [音楽] じゃあいただきます。二城さんは鶏皿にお肉を取り、とっととポン酢をかけてパクっと 1口放張った。美味しいです。すっごく美味しい。そっか。良かったです。ポン酢がすごく合いますね。最近暑くて食欲がなかったんで正直肉食べられるか不安だったんですけどなら食べきそうです。本当に美味しいですよ、これ。 [音楽] 続いて味噌汁を飲む二条さん。このお味噌汁も好きです。私最近は百貨店の取り寄せ野菜スープにはまってたんですけど、こっちのお味噌汁の方が好みかも。 [音楽] いやいや、それは褒めすぎですって。あれ、すみやさんは食べないんですか? え?いや、食べないですよ。二条さんとご両親の分だけ作ってるので。え、そんな一緒に食べましょうよ。いや、あの、それは契約外というか、食材は二条さんの家で買ってるので、そんな硬いこと言わずにほらね、そこまで言われると断りづらい。じゃあ一口だけ。正体がバレないようにマスクを外し、キッチンから持ってきた箸で味見してみる。うん。どれも美味しい。そうなんですよ。本当に美味しいです。両親の帰りが遅くなってから平日に料理を作るようになったけど出来たてを一緒に食べることはほとんどない。だからこうして作ったばかりのものを一緒に食べられることも嬉しかった。やばい。ついつつい食べすぎてしまった。 [音楽] あ、マスクをつけようとすると二条さんが俺を見て笑っている。どうしました? 口元何かついてますよ。取ってあげますね。 [音楽] う、あぞ。め、めちゃくちゃ近い。やばい。口元隠してないから。そんなに近づかれたら正体バレる。 [音楽] ほら、動かないでください。取れました。あ、ありがとうございます。正直正体がどうとかどうでも良くなった。それくらい間近で見た彼女は魅力的で心臓が爆発しそうだった。 [音楽] [音楽] すみやさん、意外と子供っぽいところあるんですね。俺もまだ高校生ですから、今はクラスメイトの関係じゃないけど、その彼女と話すのは楽しかった。よし、今日はここまで終わったんですか?お疲れ様です。明日以降られる料理も作ってキッチンの片付けも終えた。時計を見ると時間は 22時半過ぎ。お父さんもお母さんも帰ってくる気配がない。ご両親まだ帰ってこないんですね。そうですね。終電とかタクシーです。え、そんなに遅いんですか? はい。なるべく早く帰れるように会社に近いこに引っ越してきたんですけどね。なるほど。どちらも社長ともなると相当忙しいだろうしな。じゃあ、二条さん、今日はありがとうございました。道具をまとめてバッグに入れ、玄関に向かうと二条さんもついてきた。あの、すみやさん、ハウスキーパーさんってこれからずっとすみやさんが来るんですか?それとも毎回違う人が来るんですか? [音楽] ああ、毎回自分が来ますよ。依頼人のオタクからクレームが来なければですけど。冗談混じりに行ってみると彼女も私は言いませんよと笑いながら返してくれた。すやさん、次はいついらっしゃるんですか? 週1 なので来週また金曜に来る予定です。彼女は数秒斜め下を向く。その表情は何かを迷っているようで視線もキョロキョロと定まっていなかったが、やがて決心したように口をキュッと結ぶと満面の笑を見せた。 [音楽] ご飯美味しかったです。来週楽しみにしてますね。あ、ありがとうございます。じゃあ二条さんおやすみなさい。 [音楽] はい。すみやさんもお疲れ様でした。おやすみなさい。平成をよってドアを閉めた後、廊下を歩きながら胸に手を当て、狂ったように動いている心臓に落ち着くよう言い聞かせた。あれは反則だよな。ハプニングのバイト初日を終えた。そうなんです。ハウスキーパーの方を雇ったんですけど、同年だったんですよ。え、マジですごい偶然じゃん。なんかそれってドラムみたいな展開じゃない?恋愛フラグじゃん。いえ、そんなフラグはなかったかと思いますけど。 [音楽] 週明けクラスでは伊さんが俺の話題を出していた。恋愛フラグとかないっての。あの日は色々必死だったんだから。それにしてもやっぱり家と学校の二条さんは全然違うな。家ではだいぶ気抜いてるんだな。 [音楽] そう考えるとみんなが知らない彼女の一面を見られるのも悪くはない。ハウスキーパーか。思わず独り言が漏れる。すると [音楽] かど野君もですか? 俺に話しかけてきたのは二城さんその人だった。え、今ハウスキーパーって言いましたよね。かど野君のところもハウスキーパー雇うんですか? あ、いや、そういうわけではいつか検討しようとは思ってますけど、無理やりごまかすと彼女はテンション高めに返してくれる。そうなんですね。もし検討する時は私の家に来てくれてる方紹介しますからね。ああ、ありがとうございます。大丈夫です。間に合ってます。先週金曜日に初めて来てもらったんです。同い年の男子なんですけど本当に料理とか上手でこれまで高値の花だった彼女と思わぬ会話のきっかけを得られた。でも金曜のことを思い出して照れるやらこんな近くで話してたらバレそうで怖いやら。俺の高校生活、これからどうなるんだ? [音楽] 外では完璧、家ではぐろ。雇用から始まる秘密だらけの裏を表ぶコメ。クラスの美少女たちの素顔を雇われた俺だけが知っている。 8月20日発売。予約受付中。 [音楽]

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