お叱りを受けるかもしれませんが、あえて言わせていただきます!英語版FF10のインパクトは、オリジナル日本語版を完全に凌駕しています。とにかく圧巻は翻訳の素晴しさと声優陣の質の高さ!!! 本来、こんなことはあり得ません。なぜなら日本の声優さん達こそ、世界最高だからです。しかし、このゲームだけは度肝を抜かれるデキでした。とにかく反応を見て下さい。この外国人リアクターは、完全に精神崩壊に導かれてしまっています。以下に私が感じた、幾つかの要因を列記させていただきます。

【声優陣】

ティダス:日本語版の名前はディーダ?彼の少年らしい危うさと純粋さ、そして何よりもひたむきな性格が見事に声で演じられています。

ユナ:ユーナですよね。はっきり言ってこの声優さんの声は、日本では当たり前的存在クラスかもしれませんが、海外では超レアものです。自己主張とプライドの高い海外の女性は声にも主張が感じられますが、この声優さんはそこを上手く抑え込んで、日本独特の奥ゆかしさを表現できていると思います。

ワッカ:この声優さんのアクセントと田舎っぽい表現の仕方は、ワッカの粗暴さと不器用さ、実直な性格が上手く演じられています。

ルールー:彼女の声はヤバイくらいセクシーです。同時に常に冷静で、ユナの姉貴分としての責任を果たす覚悟が滲み出ていると思います。

キマリ:人間の言葉を不器用に喋る感じの声の出し方と文法の崩しによって、独特の味が表現されています。

アーロン:一押しです。低くディープな声はそれにありがちな威圧感を感じさせず、何が起こっても動じない不動の山といった感じで、メンバーの保護者としての立場をより強固なものにしていると思います。一度聴いたら絶対忘れられない声ですね。

リク:日本語版はリュックですよね。彼女に関しては、オリジナルの声にできるだけ近い方が選ばれた気がします。と言うのは、リク的なキャラは日本には多くとも、海外特にアメリカにはほとんどいません。はい、絶対いませんので、そうしたキャラが持つ声質を特定するのは難しいと思いますので、無難にオリジナルを踏襲したのではないでしょうか。

シーモア:果てしなくキモいです。最初に彼の声を聞いた時点で、絶対ヤバイ奴に決まってると思わせる異様さが良く出ています。

その他にもブラザー(兄貴)やシド、ガッタなどのサブキャラの声にもこだわりが感じられます。

【翻訳】

日本のアニメやゲームが海外で販売・放映される時、最大の問題は翻訳です。はっきり言って日本語をそのまま英文に翻訳すると、単に日本語を英語で聞いているようなものです。それをアメリカ人が聞いても、感覚や表現、文化や習慣が違い過ぎて、感情移入することはできません。ジブリの作品でも、翻訳で成功を収めたのは「千と千尋の神隠し」が最初だったと思います。翻訳をアメリカンナイズさせることで、アメリカの観衆に受け入れられたのだと思います。しかしこのFF10の翻訳は、その意味でアメリカンナイズを見事に成功させ、あらゆる場面で原作の意図を台無しにするようなことも無く、むしろ原作以上の効果を得た場面もあったと思います。当ビデオでも指摘しましたが、最後の「アイラヴユー」の重さはこの言葉を日常的に使用するアメリカ人にとっても衝撃的でした(リアクターの反応を見てもらえばわかります)。私自身は最初に英語版をプレイできて、ラッキーだったと思っています。無論、先入観というものを否定はしませんが、英語版でハマった自分としては日本語版は物足りない気がしました。できれば皆さんのご意見もうかがいたいと思っていますので、コメントしていただければ幸いです。

Nixipuffさんへのリンク

https://www.youtube.com/c/Nyxipuff

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