魔界都市〈新宿〉, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=1254489 / CC BY SA 3.0

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『魔界都市〈新宿〉』(まかいとし しんじゅく)は、菊地秀行のデビュー作となった小説、またその後の菊地の作品群に登場する架空の都市名。
“魔震(デビル・クエイク)”と呼ばれる謎の大地震によって瞬時に壊滅し、これに伴い発生した亀裂によって外界と隔絶され、怪異と暴力のはびこる犯罪都市となった東京都新宿区の別名であり、実在の新宿と区別するために「〈 〉(カッコ)付きの“新宿”」と呼称される。
〈新宿〉以外の場所を舞台とした菊地の作品のキャラクターが登場するクロスオーバーの舞台ともなっており、その作品群に占める登場率の高さから、菊地は盟友である夢枕獏に“魔界都市のセンセー”と揶揄されている。
世界の平和の命運を握る地球連邦首相の暗殺を防ぐため、魔道士レヴィ・ラーを倒すべく魔界都市〈新宿〉に赴いた“念法”の使い手、十六夜京也(いざよい きょうや)の活躍を描く。
主な〈新宿〉の設定や、後の作品で“魔界医師”と呼ばれるドクター・メフィストなどは本作が初出となっているが、この作品の時点では〈新宿〉の全貌は固定されておらず、キャラクター描写などに後の作品と矛盾する点が散見される。
特に作中に2030年と記述のある年代設定および魔震の発生年(同作中では199X年もしくは1999年)はこの他の魔界都市ものの作品との関係に大きな齟齬を発生させるため、後に菊地自身がこの作品の〈新宿〉は他の作品のそれとは別のものと考えて欲しいと述べている。
上記の作者の発言に基き、『魔界都市〈新宿〉』及び『魔宮バビロン』を除く作品群の設定からの記載となる。
“魔震”によって変貌したのは〈区民〉を含む生物のみではなく、〈新宿〉の土地そのものも物理的・超常的な影響を受けて大きく様変わりしている。
場所によっては土地そのものが呪われ、足を踏み入れることすら危険な場所も存在するため、〈新宿区役所〉発行の〈区外〉からの観光客向けのガイドブックでは〈区内〉の各地域をランク付けし、〈危険地帯〉と指定された場所への一般人の足の踏み入れを制限している。
ただし〈安全地帯〉と認定された場所でも傷害や殺人は日常茶飯事であり、あくまでも〈区民〉にとってはある程度安全といったレベルの、比較論としてのランク付けである。
〈危険地帯〉に入ることは〈区民〉にとっても生命の危険を意味し、さらにその上の〈最高危険地帯〉に立ち入ることは魂や人間としての存在の危機を招くと言われ、ごく限られた人間以外が立ち入って無事に脱出することは不可能であるとされる。
また、“魔震”によって〈区外〉と“亀裂”で切り離されたことにより、地上・地下を問わずすべての鉄道路線はその運行を休止しており、その再開発も断念された状態である。
地上の駅舎跡はランドマークとして各所に残るが、地下のトンネルは“魔震”後に発見された、あるいは“発生”した地下洞窟(一部は“亀裂”と結ばれている)等につながっており、妖物や妖人が文字通り跳梁跋扈する魔窟と化している。
1988年にOVA化された。
収録時間は約80分。
第5回日本アニメ大賞においてオリジナルビデオソフト最優秀作品賞を受賞したものの、このアニメ版に対する菊地の評価は極めて低く、これと『吸血鬼ハンター”D”』のアニメ化がトラウマとなり、その後の『魔界都市ブルース』シリーズに対して複数持ち込まれたアニメ化企画をすべて却下したと語っている。
協力:青二プロ 小説『魔界都市〈新宿〉』を原作とした漫画作品。
作画担当は細馬信一。
『月刊サスペリアミステリー』(秋田書店)にて、2001年11月号から2002年9月号まで連載された。
単行本は少年チャンピオン・コミックスより刊行。
全2巻。
原作との違いは以下の通り。
2002年6月27日発売 ISBN 4-253-20065-6 2002年9月26日発売 ISBN 4-253-20066-4

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