ルパン三世のテーマ
ひとりぼっちの音楽製作所
made on garagebandモーリス・ルブランの小説シリーズに登場する怪盗「アルセーヌ・ルパン」の孫であり、祖父と同様、卓越した技量を持った大泥棒である。作中で「アルセーヌ」をファーストネームに名乗ったことは一度もないが、アメリカ合衆国で発売された英語版DVDでは「Arsène Lupin III」が本名となっている。欧米では、二世、三世などはファーストネームに付くか、全名の最後に付くのが一般的[注 1]であるが、いずれにせよ序数はファーストネームにかかる。英語版のタイトルは「アルセーヌ(Arsène)が本名にないとルパン3世(Lupin III)とはならない」という推定からなっている。オープニングの自己紹介も「俺の名前はルパン三世」[注 2]。ちなみにフランス語版では本家ルパンとの著作権問題を避けるために「エドガー」と名前が変更され、タイトルも『探偵泥棒エドガー』となっている[注 3]。

原作でのルパン三世
一般的にはモンキー顔で細長い顔と、しゃくれた顎に短髪、もみ上げが特徴的である[1]。

原作漫画『ルパン三世・新冒険』『新ルパン三世』では、通常素顔とされている顔も変装であり、性別不明、声も偽装とされており、本当の顔は誰も知らない。正体不明、変装の名人という設定は「長く描いているうちに顔が変わることもあるだろう」というモンキー・パンチの意図から生まれている[2]。

服装はロングジャケットにネクタイが定番。下着は縦じまのトランクスを履く。ジャケットの色はアニメシリーズによってピンク(『PartIII』など)あるいは緑(『TV第1シリーズ』など)になるが、一般的には赤の方が知名度が高い。

モンキー・パンチの最初の計画では、あまりの怪盗ぶりゆえに、愛称として世間で「ルパン三世」と呼ばれているという設定だったが、担当編集者から「そんな面倒臭い設定にするな」と言われ、わかりやすく「アルセーヌ・ルパンの孫」という設定になった。

アニメでのルパン三世
長年に渡って製作されていることから数々のアニメーターが作画を担当し、上述の基本は守っているもののキャラクターデザインは作品ごとに大きく異なる。OVA『GREEN vs RED』のオープニングでは「同じルパンなのに皆顔が違う」という旨の台詞で歴代テレビシリーズ・劇場・OVA作品のルパンが次々登場する。また、2011年からアニメ化40周年を記念して各地で開催されている「ルパン三世展 〜This is the world of Lupin the 3rd〜」ではパイロット版から時系列順にルパンの顔を並べたパネル展示が行われた。

『TV第1シリーズ』第16話オープニングにおいて銭形警部がルパンを「容姿端麗」と発言しており、当初は美男子という設定であった。

『TV第2シリーズ』第67話「ルパンの大西遊記」では自ら「これは生まれつきのモンキー面」と発言しており、普段から変装しているという設定は、アニメには出てこない。

劇場版『バビロンの黄金伝説』では頭髪の中に小型のボンベを仕込んでおり、その際、カツラであることをほのめかす描写が存在する。

人物編集

女たらしで三枚目。しかし本人は容姿に自信を持っており(いわゆるナルシストだが自分が猿顔とは一応認識している)、自分を誰よりもイケている男と勘違いしている節があり、そこを仲間達や銭形に突っ込まれる場合がある。しかし三枚目という設定が確立したのは『TV第2シリーズ』以降であり、上述の通り『TV第1シリーズ』では銭形がルパン三世のプロフィールとして「容姿端麗」と語っている(ただしキャラクターデザインが極端に変わった訳ではなく、原作のモンキー・パンチの絵をアニメ化するにあたっての解釈の違いである)。

愛嬌たっぷりの憎めない性格だが、抜け目のない狡知も持っている。

原作とアニメや映画では性格が大きく異なる。原作では暴力もいとわず、性行為も頻繁に描写され、原作者のモンキー・パンチは、「ルパン三世は義賊ではない」としている。

MAG.MOE - The MAG, The MOE.