「ちはやふる」「テルマエ・ロマエ」などの大ヒット映画の原作が通ってきた道。それが「マンガ大賞」!これを見ればブームを先取りできる!?今年のノミネート作品の中から注目作品を紹介します。

過去最高!マンガの売上がV字回復

 マンガの売上は1995年のピーク以降下降気味だったのですが、ここ数年でV字回復しています。

 その背景にはコロナ禍での巣ごもり需要の拡大や「鬼滅ブーム」などの影響でマンガの売上が上がっていて、2020年は1995年を超えて過去最高の販売金額を記録しました。2021年はさらに増えていると予想されているほどの「マンガブーム」が起きているんです!

“実写化の登竜門”マンガ大賞とは?

 マンガ大賞は去年1年間に単行本が発売された作品のうち、発売巻数が全8巻以下のものが対象です。その中から書店員・主婦・会社員など約100人の選考委員が「人におすすめしたい作品を」選びます。

 全8巻以下なので、有名作家の新作や若手作家の作品など、いま注目の作品が選ばれるのがポイントです。

あの大ヒット映画も!マンガ大賞の歴代ノミネート作品

 「ちはやふる」「テルマエ・ロマエ」「海街diary」「きのう何食べた?」などの話題となった映画の原作マンガは「マンガ大賞」にノミネートされているんです。

 そのほかにも「ミステリと言う勿れ」や「東京タラレバ娘」などドラマとなった作品も多数あります!

 過去135作品ノミネートされた作品のうち、なんと56作品が実写映画・ドラマ化されていて、まさに”実写化の登竜門”といえます。

「マンガ大賞2022」ノミネートは10作品

・海が走るエンドロール(たらちねジョン/秋田書店2021)
・【推しの子】(赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社)
・女の園の星(和山やま/祥伝社)
・自転車屋さんの高橋くん(松虫あられ/リイド社)
・ダーウィン事変(うめざわしゅん/講談社)
・ダンダダン(龍幸伸/集英社)
・チ。-地球の運動について-(魚豊/小学館)
・トリリオンゲーム(稲垣理一郎・池上遼一/小学館)
・ひらやすみ(真造圭伍/小学館)
・ルックバック(藤本タツキ/集英社)

なかでも注目は…。

『舞台』は岐阜!マイルドヤンキーとアラサー女子の恋の物語

 上坂嵩アナウンサーが注目した作品は「自転車屋さんの高橋くん」です。
実家が自転車屋さんのマイルドヤンキー高橋くんと人に合わせてばかりで本音が言えないヒロイン・飯野朋子の物語。

 その物語の舞台となっているのは、作者・松虫あられさんの出身地、岐阜で岐阜県民や東海地方出身の人にしかわからないような描写が出てくるんです!

 例えば、長良川の花火大会のシーンや「ケッタ屋に修理持ってきゃあ」「またパン食っとる」などの岐阜弁で話すシーンも出てきます!

 果たしてどの作品が「マンガ大賞」に輝くのか。発表は3月中旬以降の予定です。

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