君のいる町
この曲はLETTERSの続編として作った曲です。
前に5部構成にしようと思っていたと概要欄で書きましたが、必ず前回の歌詞の1部分を今回の歌詞の中にも入れるつもりで、
もうこれ以降この続きの曲はできませんでしたが、次の曲にもこの歌詞の1部を入れるつもりでした。
「君からの手紙達」という歌詞がLETTERSの歌詞の1部ですね。
最初ジュディマリの「エゴイスト」という曲のような感じにしたいと思っていたんですよね。
今よりもっとスピーディーでリズムを利かした感じにしたかったのですが、
それをスタジオでやった時にメンバー全員が「これ変じゃね?」となり、
この曲調にこのスピードとアレンジは違和感しかないという結論に至って、
結局今のような感じになりました。
でも結果的に今まであまり作った事がないタイプの曲になってよかったなとはなりましたが。
最初この曲が完成した時に
(こんな女々しい歌歌えるかな)と思っていたのですが、
メンバーのギターが、「この歌詞は何か感動するな」と言ってくれて歌おうと決めたんですよね。
ライブではいつも会場のお客さん全員にアンケートを取っていて、
自分は女々しい曲と思っていたのですが、
1番良いと思った曲を書く欄があって結構この曲に丸がついていたんですよね。
アンケートを取ると作り手と聞き手の温度差ってかなりあるんだなという事を感じました。
私が(これは良い)と思った曲でも人にとってはあんまりだったり。
逆になんでこんな曲評価されてんだ?と思ってても、人にとっては人生を変える一曲だったり。
人それぞれタイミングによってどんな曲で感動するかも変わりますよね。
そんなタイミングの違いはあれど、バンドのメンバーは3人でしたが、
曲を書いてメンバーに披露した時、そこで「う〜ん微妙」って思う人が1人でもいたら、そこですでにあんまり好きじゃない人がいるわけで、
単純計算ですが、例えば3000人に聴かせたら1000人は「微妙だ」と思うことになります。
だからメンバーの3人がまず「やりたい、いい曲だね」と思う曲を書かなきゃなぁと常に思っていました。
そしてまず身近な人の客観的な意見を聞くことって大切だなぁと思うようになったんです。
身近な人ってそのまま率直な意見を言ってくれるので、時には心が痛い場合もありますが、
ケガでも歯医者でも「治療」というものは痛い所に触れて治せるように、まずは自分の痛い所に気付いてそこに触れないと直らないんですよね。
若い頃は「周りの評価なんて関係ない!俺は俺だ!」って思っていたのですが、それで随分失敗を重ねました。
もう昔の話ですが、音楽で食べていきたいと思った時、それではいけない事の方が多くて、
周りの意見をちゃんと聞きながら、自分の色を出すという事に結構悩まされました。
あまり周りを気にしすぎて、顔色伺ってばかりだと自分の中で軟弱な歌しかできませんし、
周りを気にしなさすぎると個性的にはなるかもしれませんが、技術的に聴きづらかったり全く相手にされなかったり。
結局人間性というものがそのまま音楽性に出てくる。
考えてみるとそれって音楽だけじゃなくて、全てがそうなんですよね。
仕事でもプライベートでもやはり「人間性」が仕事や対人関係に出やすいですよね。
仕事では完璧人間でもプライベートはだらしないってパターンもあると思いますが、
そこには「ストレス」という目には見えない重圧があって、本来の自分を仮面に隠して、
本心と行動に温度差があればあるほど少しずつ自分が壊れていくというか、導火線のように限界に近づいていく気がします。
そんな無理せずとも自然体で素敵な日常を過ごせるように、まず自分自身を客観的に見て、
自身を高める努力が円満な生活に繋がっていく、
魅力的な人間になれればこそ、魅力的な音楽を奏で、そして魅力的に生きられると信じて生きてる今日この頃です。
そういえば昔ドラゴンボールのアニメに出てくる骨のついたデカい肉🍖←これ
にめちゃくちゃ魅力を感じでいたのですが、そんなに肉などこの世にないと知った時、
シェンロンなどこの世にいない事より100倍ストレスを感じました。
ご拝読ありがとうございました。
前回アップしたオリジナル曲
「8号線」
前回アップした遊びの曲
「Smells like うーんキツイっす」
MAG.MOE - The MAG, The MOE.