3月のライオン, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=1143214 / CC BY SA 3.0

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『3月のライオン』(3がつのライオン)は、羽海野チカによる日本の漫画作品。
将棋を題材としており、棋士の先崎学が監修を務める。
『ヤングアニマル』(白泉社)にて2007年14号から連載開始。
羽海野チカ原案・監修、西川秀明執筆による『3月のライオン』のスピンオフ『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』(3がつのライオンしょうわいぶん しゃくねつのとき)が、同誌にて2015年9号から2020年7号まで連載。
2015年9月にテレビアニメ化と実写映画化が発表され、テレビアニメは2016年10月から放送(#テレビアニメ参照)、実写映画は2017年に公開された(#実写映画参照)。
2018年7月時点で累計発行部数は300万部を突破している。
連載当初から休載しがちであり、長らく不定期連載の状態にある。
特に単行本コミックス新刊発売前は2 – 3号程度連続で休載し、新刊発売時に連載再開する際、発売された単行本の続きから本誌で読めるようになっている。
初めての青年誌連載で、男性中心の雑誌なので女性は夢のある姿に、川本家のあかりたち3姉妹を描いた。
桐山零は、時代劇の『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズを資料として渡され、男はつらく厳しい闘いでも、終われば優しく迎え入れてくれる人がいるとまた頑張れる姿を参考に、そういう男の子として描いた。
棋戦について、作中では全部で7つのタイトル戦が存在し、名人戦以外は異なる架空の名称となっている。
なお、獅子王戦については本作とのコラボレーションで「第零期 獅子王戦」と銘打った非公式戦が2017年3月に開催された(詳細は将棋電王戦参照)。
コミックス14巻では羽海野の前作である『ハチミツとクローバー』の「藤原デザイン事務所」の面々が登場し、『ハチミツとクローバー』のその後に触れられると共に、零が部長を務める駒橋高校将棋部(部員は校長、教頭ら教師陣)と職団戦(職域団体対抗将棋大会)で対局する。
コミックス表紙などには英題「March comes in like a lion」が書かれている。
映画『三月のライオン』(1992年、監督:矢崎仁司)を羽海野は観ていなかったが「おかっぱの女の子が食べかけのアイスをくわえている」映画ポスターと映画タイトルの印象が残っていた。
この句はイギリスの天気の諺「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る (March comes in like a lion and goes out like a lamb)」(en:Weather lore#Lion and Lamb参照)からであり、羽海野は「物語がつくれそうな言葉」と感じていた。
また、監修の先崎は、順位戦は6月に始まり、昇級・降級を賭けた最終局が3月に行われるため、棋士が3月にライオンとなる旨をコメントしている。
以下の各賞を受賞している。
同誌連載の『ベルセルク』作者・三浦建太郎からは「アニマル一男らしいマンガ」と評価されている。
桐山零は、幼いころに交通事故で家族を失い、父の友人である棋士、幸田に内弟子として引き取られ、15歳でプロ棋士になった。
幸田の実子の香子たちとの軋轢もあり、六月町にて1人暮らしを始めた零は1年遅れで高校に編入するが、周囲に溶け込めず校内で孤立し、将棋の対局においても不調が続いていた。
自らの境遇を停滞していると感じていた零は、ある日先輩棋士に無理やり付き合わされたあげくに酔いつぶされ、倒れこんでいたところを川本あかりに介抱されたことがきっかけで、橋向かいの三月町に住む川本家と出会い、3姉妹と夕食を共にするなど交流を持つようになる。
そんな折、獅子王戦トーナメントにて、義姉の香子を巡る因縁を持つ棋士・後藤との対決に零は気炎を上げるが、それを意識するあまりに己の分を見失い、格上であるA級棋士の島田を侮っていたことを島田本人に見透かされて、大いに恥じる。
その後、島田と後藤の対局を見た零は、ひとつ自分の殻を破り、島田の研究会に参加する。
学校生活でも、担任の教師・林田の提案で将棋部を設立することになり、紆余曲折を経て放課後理科クラブと合体した放課後将棋科学部(将科部)に所属し、部活動を体験する。
こうした様々な人々に関わることで、少しずつ零の心境に変化が生じていった。
進級後しばらくして、零は川本家の次女・…

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