【ザ・ファブル】BGM 01 リフ再構成リスペクト版 2024/04 : the Fable writing by LEO, performance by ALI
【曲について】
オリジナル曲へのリスペクトとして、8小節ずつに切り分け再構成した試作。
前奏部分と第一主題部分を、さらにリフ構成してディスコ要素を強調した。
私の脳内では、ラップとは別の「トレンディドラマ」風のメロディが鳴っていて、
そのメロディに合わせて「伴奏音楽を再構成した」という作り方をしている。
悲しい事に、素人の私は自分の感覚や腕がすぐに劣化するので、
過去の勘を取り戻す為に取り組んだ作業でもある。
【曲のイメージ】
平成以降の世代には新鮮に聞こえるかも知れないが、
昭和のバブル直前の哀愁漂うノスタルジーを感じる世代も多いだろう。
「リフ」とは、特徴的な短いフレーズ、またはそれを繰返す楽曲的手法であり、
古くはベートーヴェン「運命」を出す例もある。
現代では、the Beatles「Day Tripper」、Deep Purple「Smoke on the Water」、
チャック・マンジョーネのアルバム「Feels So Good」各曲の前奏、
Y.M.O.を代表とする「テクノ」「ニューウェーブ」などによっても、
開発・発展を遂げている。
一方、リズム的には「ディスコ音楽」でもあり、作曲者の意図として、
この音楽を聴くだけでなく「体全体で共鳴せよ」というメッセージも感じられる。
【ラップ音楽】
声の演者は、「般若」というラッパーであり、1978(昭和53)年の生まれ。
「ラップする者」を意味するラッパー(rapper)は、1979(昭和54)年、
ファットバックの「キング・ティムIII」、
シュガーヒル・ギャングの「Rapper’s Delight」
などが話題になってから広まった呼称と言われる。
よって般若自身が、
ラッパーのルーツに「ちょっと遊びに行ってみた」という感覚が、
この曲の裏には流れているのかも知れない。
日本でのラップの草分け的存在として、1981(昭和56)年02月21日、
スネークマンショーがリリースしたアルバム「スネークマン・ショー」収録の
「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」
(作詞:スネークマン・ショー 作曲:細野晴臣)が、
非常に早期の日本語ラップの事例とする資料もある。
【演奏について】
ALIというのは「Alien Liberty International」という国際色の強いバンドである。
海外にルーツを持つ人々が、
日本の暮らしに馴染みながらも、自己のアイデンティティを失わない様は、
「ファブル」佐藤明の一般社会での生き様と重なって見えるのは、
間違いではないだろう。
MAG.MOE - The MAG, The MOE.