第五噺「コスプレイヤーの悲劇」
普段いろんなところでお話を聞かせて いただきますとですねなかなかお会いする 機会のないような職種の方のまそういう 不思議なお話だったりとかまそういうこと に縁があるんだなんて驚くようなそんな 職事の方のお話を聞けることがあります そういう時にあなんだか面白いなそういう ことあるんだなと思ったりするんですよ ね少し前に知り合う機会がありましたコス プレイヤーさんをなさってるという女性の 方から聞かせていただきました彼女昔から 趣味でですねお金を貯めてはいろんな アニメだったりキャラクターの衣装を買っ てですねそれを着て撮影をしたり時には イベントに参加したりもしてるそうなん ですただコスプレイヤーとは名乗ってい ますけどもじゃあそれで整形が立ってるの かというとそういうことではなくて基本的 にはま飲食店でアルバイトしておりまして ですねその収入がメインとなっております で部屋もねそんなに広くないんですねで ここで問題なのがコスプレはすごい好きだ し衣装もいっぱい買ってるんです飲食店の アルバイトで貯めたお金でいっぱい買った 衣装家にあるんですけども裕福なわけじゃ ないので狭い部屋にそれを並べていくと かなりスペースを取ってしまうそれでも 好きなんでずっとやってたんですよね都内 を始めいろんなイベントに出演なさって ましてですねある大きめのコスプレ イベントに出た時その後ぐらいにですね とある事務所さんから声をかけていただき まして定型というかお世話になることに なったんですよねそれがですねまあまり 大きな事務所さんではないのでじゃあそこ で一気に売れっこになれるかって言ったら そんなことは感じなかったんですけども ただ非常に嬉しかったのはそこを事務所 さんまオフィスがちゃんとありましてです ねビルの一角なんですでこのオフィスって いうのが老川さんで反対側に衣装部屋を 持っておりましてそこにはですねいろんな キャラクターだったりいろんなものに使え そうな コスプレがいっぱい並んでるんですよね ハンガーでずらっと並んでるものもあれば 丁寧に箱に入れてしまってあるものもある それにウィッグ用の棚までありましてそこ にはウィッグスタンド分かりますかねあの 顔の形首まであるような形にウィッグが 被せてあるようなあのウィッグスタンドが ずらっと並んでるようなそんな棚もあり ましてそこのもの好きに使っていいよって いう感じだったんです非常に助かるんです よね良かったと衣装をもちろん自前でね 色々買い揃えて家に置いておきたいけど 部屋も狭いし困ってたところにそういった ことさせてもらえるのは非常に助かってる んですよねなので場合によっては自分で 買わずに一度事務所の衣装部屋に見に行っ てああこれで代用できそうだなとかあこれ 使えそうだなっていう衣装があったらそれ を切る時に組み合わせて使うようにしてた んですこの日もですね週末のイベントの ため数日前に衣装を選びに行ったんです 衣装を選びに行きまして一度事務所の方に 顔を出してすいません衣装ちょっと週末 使うやつ選ばせてもらいますなんて言って そのままドアをバタンと閉めると廊下挟ん で反対側衣装部屋のドアをガチャっと開け たんですよねその時にあれと思ったん ですウィッグスタンドがずらっと並んでる はずのこのウィッグの棚がガラーンとして て部屋の1番奥ダンボールにウィッグが ぐちゃぐちゃになってぎゅっとしまって あるんですよね えなんでこんなことするんだろうそれこそ ねこんなことしたらウィッグなんて形大事 だから肩崩れちゃうのにええちょっともう なんて思ったんで一度事務所の方に戻り ましてそれを話すとああごめんねつって いやこないだちほうん来てさちほうんがさ これやっちゃったんだよって言うんですね ここの事務所さんが提携してる中で1番の 売れっこのチホさんが言うんでまこれには ちょっと逆らえないなというか大きいこと 言えないななんて思ってたそのチさんが なんでそんなことしたかって言うとどう やら衣装を見に来た時にウィッグがこっち をくるっと向いてウィッグスタンドの顔が こっちに向かって笑ってきたって言った そうなんですでも事務所のみんなとしては チホさんかなり働いておられるから ちょっと疲れちゃってるんだろうなとか 何かもう頭とかいっぱいいっぱいになって 幻覚みたいなもの見ちゃったんだろう ねっって話になってるんだけどただねま 本人がもう気持ち悪いって言ったあの段 ボールに詰め込んじゃったからさそれ なんかちょっと元に戻すの難しくてさあ みたいなこと言われたんですええそうなん だ困ったなとでも週末使いたいんだあそう だじゃあえチホさんって次いつここ来ます 私この週末に使いたいんですけどそれだけ 3つぐらいちゃんとウィックスタンドに かけて形崩れないように置いとくってでき ますって聞いたらああ週明けまで地方来 ないから大丈夫だよあそっかじゃあ ちょっとすいませんあの中から選んでおか せてもらいますねて言ってそのまま奥の そのギュッとされたダンボールの中から 使いたいウィッグを選んだで選ぶとですね ちゃんとしたあの顔の形のウィッグ スタンドにかけて形も多少整えてそれを棚 に コンコンコンと3つ置いておいたんですね そして週末使う衣装をこれとこれとこれ これにしようなんて選んでその日は家に 帰ったん です当日迎えましてですね衣装を取りに 行ったんです衣装をですねピックアップ しようと思って衣装部屋をガチャッと上げ た時にちょうどそのタイミングで部屋の奥 の方でゴトって音がしたんですえっと思っ た奥見るとですね自分が並べてた3つの ビッグスタンドのうち1個が床に転がって ゴローンてなってるところだったんですよ ねあれ今落ちたんだなんでそんなにね おぼろの建物ってわけじゃないですドア 開けたぐらいで棚がガタてなるような そんなことでもないのにえスタンドが1人 でに落ちるなんでそう思いながらもですね 部屋の中に入った入ったら急になんです まるでもう極寒の地に降り立ったかのよう に体中がぞわと寒くなりましてですねもう 鳥肌うわーっと立つんですよこの辺がもう 全部全部鳥肌立ってうえ何これ寒いえ何何 思うと同時に頭がまるで何かで叩かれた ようにぐわーグアンてすごく痛くなってき たんですよもうどうしよううわうわうわ 気持ち悪いえ何何が起きてんのもう鳥肌は 立つし寒気はするし頭がすっごい痛いん ですよまるで一気に体調を崩したかのよう な瞬時に何か光熱を出したかのような 不可解なこんなことになってしまってうわ どうしよううわちょっと気持ち悪いえなん なのそう思いながらもう衣装を ピックアップして外に出るだけだからと 思って自分がチェックしておいたその衣装 をハンガーごとこうやって取りましてです ねそしてままずビッグダのところの ウィッグそして床に転がってしまったその ウィッグをですね部屋の奥まで取りに行っ た時にそのウィッグさっきまで後ろ頭が 見えてたんですけども手を伸ばした時に 触るより前にウィッグが先にこっちに 向かってゴローンと向いてそれ人の生首 だったんですよスタンドじゃないはっきり とした人がそこでゴローンとこっち見たと 思うとそのままにゃーって見てくるんです よねそれ見た時にうわーって決めあげ ちゃったんです衣装なんかもその辺に ぶわっとやった状態でもうあまりに叫び声 を何度も何度も上げるもんですからローカ 挟んで向こう側事務所からですね大人の 男性たちが何人も様子を見に来たんです おいどうしたどうしたつってあごめん なさいごめんなさいあ生首が生首がてそこ で慌ててると大人たちのうち1人の男性が スタスタスタと言ってパッて拾い上げたん ですけどもそれいつも通りのウィッグ スタンドとウィッグなんですよでも私でも 私見たんですあ私って言ってるとああそう えでもほら見て大丈夫だほら大丈夫だえね 大丈夫だからなめられるとその時に気づい たんですけども寒気も頭痛も何もなくなっ てるんです何かが人段落したようなそんな ふっとした落ち着きが戻ってきたあすい ませんなんかええそうですよね生首なわけ ないですよねすいませんええそうですえ どうするこのウ使うああいやあいやその ウグはいいですちょっと別のやつ探します すいませんお探せしましたって言うとそう じゃあこれちょっと持っていくねって言っ てその彼らが衣装部を出てったん すさっき散らかしてしまった自分の衣装を 持って使う予定のウィッグ2つと代わりに なるようなウィッグをもう1つ探そうと 思った時に廊下の向こうドアは閉まってる んですけどもなんとなく声が漏れてきてる のが聞こえるんですよねえどうしたのあの 子ほらこのウィックだってさああえまた そのウィック地方と同じやつ じゃんそんな声がこっちまで漏れてきてる んですウグってね尋問を使うようなものも あるそうですけどもコスプレで使うような ウィッグはなかなかねそそういったことは 少ないみたいなんですけどももしかしたら 何かそういったところも関係してるのか それは分からないんですけども彼女が見た こっちを振り返って笑うウグ過去に見た 女の子と一緒のものだそう ですえあすいませんちょっと今お時間 よろしいでしょうかはいあありがとう ございます不思議な 話そうすねなんか喋ったことはないんです けどそういえば友達 がなんか怖い話があったなっていうのに 聞かせてもらったんですどんな話だったっ け なこの話なんですけどもTさんっていう 男性の方が高校生の時に体験したお話だっ ていうんですねでそのTさんが結構当時 やんちゃしていてで肝試しを出いてたん ですでそのTさんのね地域っていうのが ちょっとしたまちょっとしたてか有名な曰 付きの場所がありましてそれがいわゆる 樹海なんですだから樹海に友達56人と 一緒にいわゆる肝試しがてら死スパしよ たででもあれって探しもあんまり見つから ないんですねでみんなが探してる最中に もう何時間か経っちゃってあもう諦めよう かなと思った時に1人の友達がねあって いって遠くの方指さすでみんなそれ一斉に 見るんじゃないですかそしたら遠くの方に 首をくってお亡くなりになっている男性が 本当にぶさがてたんですでみんながうわっ てそこに かけよそしたらまその男性の方なんです けどももういわゆる半分ぐらい発していて ま死後しばらく経ったんだろうなって いうでそこまで来たらま肝な来てるんで ちょっとやんちゃしてたっていうのあって ま本当やっちゃいけないんですけども遺留 品をね漁り始めたんです で下に散らばってるんですでその中にその Tさんがデジカメを見つけたんですでこの デジカメ死んだ人が最後に撮る写真って何 なんだろうかってすごい気になるじゃない ですかだからそれを拾って電源を押したら ついたっていうんですよでその電源ついた デジカメの中に写真1枚だけあってその 写真っていうのが東北の方からこっちを 指さす自分たちの姿を捨てたんですよ もしかしたら死んだ人って生きてる時の 写真それだけじゃないかもしれませんって いう話をすいません聞かしてもらいまし
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制作:
寺尾公一朗 / 横川結貴
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