高比良くるま氏は逮捕されるのか? インターネットカジノの怖さ 警察内部にまではびこる 吉本芸人は見せしめか?
令和ロマンの高比良くるま氏が活動自粛を発表しました。高比良氏はオンラインカジノで賭博をした疑いがあるとして、警視庁が吉本興業に所属する複数のタレントから事情を聴いていることが15日、捜査関係者への取材で分かった、と各紙が報じました。
漫才コンクール「Mー1グランプリ」で史上初の連覇を果たしたお笑いコンビ、「令和ロマン」の高比良くるまさんは15日、コンビの公式YOU TUBEチャンネルで、オンラインカジノをしていたことを認め、謝罪しました。警視庁の事情聴取を受けたとしています。
動画で高比良さんは2019年大学時代の知人から誘われたといい、「海外の口座に送金すれば違法ではない、と説明された。2020年末ごろまで1年ほど続けていた」と釈明しました。
僕が警視庁担当をしていた1996~98年はカジノといえば、バカラ台やルーレットがある遊技場で摘発が行われました。しかし、今は2016年3月の京都府警サイバー犯罪対策課が3人を単純とばく容疑で逮捕したものの、「賭博罪は運営側を処罰するためにあり、海外で合法的なライセンスがあり、処罰できないのに、ユーザーだけを処罰するのは不公平だ」とする弁護士(津田岳宏氏)の主張が認められたのか、正式裁判を求めて争った1人は不起訴処分になり、以後は賭博の客は賭博容疑で書類送検し、検察庁に判断をゆだねるケースがほとんどです。
一方で、オンラインカジノは2024年に279人が摘発され、国際カジノ研究所の試算によれば、全国で約364万人が利用しているのではないか、と推計されています。
大阪府警では生野署刑事課の男性警部補(50)や大阪府警公安1課の男性巡査(37)が2000万円を超える借金をして、懲戒処分を受け、依願退職しています。
警察庁ももはや手をこまねいて見ているわけではありません。海外のサーバーが摘発を免れても、日本で賭けた場合は賭博罪が成立するということを警視庁が高比良さんら著名人を摘発することによって知らしめる必要があると思ったということだと思います。
賭博をした客は、京都府警の摘発以降はまず逮捕されることはなくなりました。高比良さんも逮捕はされないでしょう。しかし、立件され罰金刑を受けることになると思います。法に「無知」な人を法は救わないからです。
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