「ゴンドラの唄」は対象4年に帝劇で上演されたツルゲーネフ原作の「その前夜」の劇中歌で歌われました。その後、大ヒットし歌い継がれていますよね。

宝塚の「はいからさん」では、物語りの冒頭で、女学生たちが振袖に袴姿で、この歌を歌っていました。桜咲く季節で、若い息吹にあふれています。主役の紅緒は、はいからさんと呼ばれるおてんば娘。トップ娘役の華優希(はなちゃん)がピッタリで、そのおてんばぶりがとてもかわいい。いいなずけの伊集院忍少尉は、今回トップスターお披露目の柚香光(レイちゃん)。ドイツ人とのハーフという役が、誰が見ても納得の美形。キラキラ感あふれるレイちゃんが、優しいまなざしを紅緒にそそぐのがたまらない。後半は紅緒の健気さに何度もウルウル。紅緒が罠にハマって思想犯として囚われていると知り、知らずに駆けだすレイちゃん忍の走りのかっこよさと気持ちにまたウルウル。最後、関東大震災があって、編集長との結婚式がなくなった紅緒と忍が結ばれることに。最後に、初めて出会った場所でも、女学生たちが、またこの「ゴンドラの唄」を歌っています。その歌にはげまされ、紅緒は忍に抱きつき・・。
お似合いのトップコンビと、花組みんなの力でとても素晴らしい舞台でした。東京の観劇は2回目ですが、何回もウルウルしました。心が動いたので、この曲を弾こうと思い、袴姿で歌っていた女学生を思い、着物を着たくなりました。生の舞台の感動っていいですね。

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