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Final Fantasy Ⅲ All Monsters

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戦闘システムは前2作と同様、ターン制が取り入れられている。リメイク作品を除いた正式なナンバリングタイトルとして、純粋なターン制が採用された最後の作品である。

戦闘シーンにおいて、前作までと比べとくに大きく変わった点は、ダメージや回復の数値の表現である。前作までは対象が複数の場合も1人・1匹ずつウィンドウ内に数値が順次表示されていったが、本作では対象キャラクターからダメージや回復の数値がポップアップする形式に変更。対象が複数であった場合はまとめて一度に表示されるようになった。この数字をポップアップする形式はグラフィカルかつスピーディーに該当の数値を把握できるため、本作以降のFFシリーズをはじめ、他の様々な作品でも広く用いられている。

本作ではパーティの誰か1人でも「にげる」を実行すると、パーティ側全員が「にげごし」状態となり、そのターンで受けるダメージが通常よりも大きくなる。しかも、通常の「にげる」は成功する確率が低いので、安易に逃げながら先を急ごうとすると全滅しやすくなる。

主人公たちの戦闘でのフォーメーションはキャラクターごとに前列か後列かを選択できる。前作では、弓など飛び道具を使わなければ後列からの物理攻撃はできず、逆に後列のキャラクターは敵からの物理攻撃を受けることはなかった。これに対して本作では、後列からでも物理攻撃ができるようになったが、その場合は命中率が半減し、結果的に攻撃ヒット回数が減少するため、敵へのダメージは低下する(弓矢などの遠隔攻撃可能な武器を除く)。また、後列にいても敵からの物理攻撃を受けるようにもなった。前列のキャラクターは与える物理攻撃のダメージも大きいが、敵から受けるダメージも大きい。後列のキャラクターは受ける物理攻撃のダメージは少ないが、与えるダメージも少ない。前列・後列の移動は、メニュー画面の「ならびかえ」で行える。戦闘中でも、コマンド選択の際に、十字キーの左を2回押すと前列へ、右を2回押すと後列へ移動することができる。ただしバックアタックの場合は操作が左右逆となる。

本作からは、敵の先制攻撃の1パターンとして、パーティの背後から先制攻撃を仕掛けてくる「バックアタック」が新登場した。このバックアタックを受けた場合に、隊列を前列・後列に分けているならば、前列と後列のキャラクターが通常時とは逆に配置される。また、主人公サイドと敵サイドが反対になり、それぞれ見た目も左右反転する。

ターゲットした敵を攻撃する前に別のキャラクターがその敵を倒してしまった場合、自動的に残存モンスターに攻撃ターゲットが切り替わる、いわゆるオートターゲット機能が実装された。ただし、本作でこのオートターゲットが機能するのは物理攻撃のみ。敵単体への魔法攻撃において選択したモンスターがすでに倒されてしまっている場合には、「こうかがなかった」と表示されて残存モンスターへの行動は行われない。味方へ回復魔法・補助魔法をかける場合にも同じことが当てはまる。

戦闘でのコマンドは、基本的に「たたかう」「ぼうぎょ」「にげる」「アイテム」の4つである。特殊コマンドが使えるジョブは、そのコマンドが「ぼうぎょ」もしくは「にげる」に取って代わる。極端な例として、吟遊詩人は、3つの特殊コマンドを持つために、「たたかう」「ぼうぎょ」「にげる」がない。

コマンド入力時、最大HP表示欄には選択したコマンドが表示されるようになっている。また、敵をターゲットとしてコマンド入力した場合には、ターゲットとなる敵のグラフィックの上に、行動予定のキャラクターを表す数字が表示される。これらの仕様は後のFFシリーズおよびリメイク作品にもほぼ実装されておらず、シリーズ中においては非常に珍しいものである。

ランドタートル
祭壇の洞窟にある風のクリスタルの祭壇にて出現。最初に戦うボスで、巨大な亀のような姿をしている。最初のボスキャラクターとしてはHPが高めだが、ダンジョン内で途中入手できるアイテムで簡単に倒せる。

ジン
炎の魔人。封印の洞窟にて出現する。大地震によって封印から解かれ、カズスとサスーン城の人々に呪いをかけた張本人。かつてはミスリルを苦手としていたが、闇の力で克服し光の戦士たちに襲いかかる。左手から炎を出し、右手に三日月状に湾曲した刀を携えている。

ネプト竜
ネプト神殿に祭られている海竜。ネプト神殿近くの海にて出現する。通常プレイではまず勝てない。

大ネズミ
ネプト竜の像の目を盗んだネズミで、ネプト竜の理性を奪い暴走させた元凶。ネプト神殿に出現。見た目はただの大きいネズミだが、人語と黒魔法を操る。

メデューサ
ザンデの命令で浮遊大陸を沈めるためにオーエンの塔を破壊しようとした。オーエンの塔にて出現し、その名前の通り対象を石化させるブレイクを用いてくる。

盗賊グツコー
ドワーフの角を盗んだ盗賊。地底湖にいる。炎の洞窟にある火のクリスタルの力を欲しており、ドワーフの角を2本とも手に入れるために主人公たちを利用した。赤蛇を体に巻きつけている。光の戦士の影に化けてまわりの目を欺くなど知略に長ける。

サラマンダー
グツコーが火のクリスタルの力でパワーアップした姿。火を吐くドラゴンで、炎の洞窟にある火のクリスタルの祭壇にて出現する。

魔導師ハイン
元アーガス王の側近だった神官が闇の力に魅入られて正気を失い、世界の支配者となるべく蛮行に走る。王国を裏切り魔物と化した成れの果て。見た目は骸骨人間。長老の木に呪いをかけて自らの根城にしていた。自らの弱点を変える「バリアチェンジ」を駆使する。

クラーケン
水の洞窟にある水のクリスタルの祭壇にて出現するボス。ザンデの命令で水のクリスタルを破壊し、さらに呪いの矢で光の戦士たちを消し去ろうとしていた。

ゴールドル
アムルの南にある館の主。土のクリスタルの持ち主とされていたが、実際には彼が持っているクリスタルは土のクリスタルではなく、ドーガが作った金を生み出すクリスタル。光の戦士たちの船を鎖で繋いで動けないようにした。飛行手段無しには行き来も不可能な底なし沼を挟んだ場所に館を構えている上に、宝物を奪われることを恐れて部屋全てに鍵をかけている。全身を金色の鎧兜で覆っており、魔法防御力が高い。

ガルーダ
伝説の怪鳥。大臣ギガメスの姿を借り、サロニア国家の転覆を図ろうとした。強力な「かみなり」を放ってくる。かつて自分を倒した「竜騎士」を恐れており、竜騎士の武器を販売する武器屋を国王の名の下に強制封鎖している。

オーディーン
サロニアの地下の迷路で眠っている伝説の戦士。話しかけると目を覚まし、襲い掛かってくる。「斬鉄剣」で攻撃してくる。スレイプニルと思しき馬に跨り、右手に斬鉄剣を携え、左手に丸型の盾を装備している。

リバイアサン
ドールの湖に棲む巨大な海竜。主人公たちが光ある者か否か試すべく襲い掛かり、「津波」で攻撃してくる。

バハムート
巨大な翼を持つ漆黒の竜。通算2度戦闘することになる。1度目は山頂へ続く道の頂上にあるバハムートの巣、2度目はバハムートの洞窟の出口で主人公たちの力を試すべく襲いかかる。1度目の戦いは通常プレイでは絶対に勝てない。「メガフレア」で攻撃してくる。

ヘカトンケイル
暗黒の洞窟で土の牙の封印を守っているボス。土の牙を手にしようとした光の戦士たちを侵入者と見なし、古代人から与えられた番人としての務めを果たすために襲い掛かってくる。

ドーガ
ドーガの洞窟にて待ち構えている。自分の命と引き換えにエウレカの鍵を完成させるために主人公たちに襲い掛かる。戦闘時はグロテスクな怪物の姿となり、高レベルの黒魔法を駆使する。

ウネ
ドーガと共にドーガの洞窟にて待ち構えている。自分の命と引き換えにシルクスの鍵を完成させるために主人公たちに襲い掛かる。高レベルの白魔法を駆使する。戦闘時はドーガより人に近いが、鋭い鍵爪と尻尾を生やした悪魔のような姿になる。

ティターン
土のクリスタルを守るボス。古代の民の迷宮にある土のクリスタルの祭壇にて出現し、ザンデの命令により光の戦士たちに襲いかかる。グラフィック上では剣を持っているが、主にフレアで攻撃してくる。ヘカトンケイルの色違い。

アモン
エウレカにて禁断の武器円月輪を守っているボス。ハインと同じく自らの弱点を変える「バリアチェンジ」を用いる。ハインの色違い。

くのいち
エウレカにて禁断の武器マサムネを守っているボス。対象を麻痺させる「マインドブラスト」で攻撃してくる。

ジェネラル
エウレカにて禁断の武器エクスカリバーを守っているボス。右手に曲刀、左手に盾を装備している。

ガーディアン
エウレカにて禁断の武器ラグナロクを守っているボス。クエイクやケアルラなどを使ってくる。

スキュラ
エウレカにて禁断の武器長老の杖と忍者・賢者のジョブの称号を守っているボスで、フレアを使う。六つ首の怪物で右手に杖を携えている。

魔王ザンデ
クリスタルタワー最上階で光の戦士を待ち受ける魔王で、ノアの元弟子である。5匹の魔竜の呪いで、光の戦士たちの足止めを画策する。
ノアから「人としての命」を託されたことを不服に思ってドーガたちのもとを離れ、古代の民が作り出した装置と土のクリスタルを使って大地震を起こし、世界に混乱を引き起こす。暗闇を呼び出し自らの力にしようとしていたが、逆に闇の力である暗闇の雲に操られる結果となった。最期まで、ザンデ自身が暗闇の雲に操られていることに気付かなかった。メテオやクエイクで攻撃してくるが、1ターンごとにライブラを仕掛けてくる。

ケルベロス
風のダーククリスタルを守っているボス。「かみなり」で攻撃してくる三つ首の猛犬のモンスター。暗闇の雲の眷属の一体で、光と闇の世界の破滅をひたすら望んでいる。

2ヘッドドラゴン
火のダーククリスタルを守っているボス。暗闇の雲の眷属の一体。物理攻撃しかしてこないが、攻撃力が255・攻撃回数も32と全モンスターの中で威力が最も高く、戦うには相当苦戦を強いられる。

エキドナ
水のダーククリスタルを守っているボス。暗闇の雲の眷属の一体。メテオやフレアなど高位の黒魔法で攻撃してくる強敵で、天井からぶら下がった女怪の姿をしている。

アーリマン
土のダーククリスタルを守っているボス。暗闇の雲の眷属の一体。メテオなどの全体攻撃を仕掛け、一つ目で洋梨のような胴体をしており、左右の手から翼が生えている。

暗闇の雲
本作の最終ボスで魔王ザンデを操っていた黒幕。巨大な女性のような姿をしている。光と闇の力の均衡が失われたときに現れ、光と闇の世界、つまりはこの世の全てを無に還そうとする存在。攻撃パターンは終始一貫して「波動砲」を放つ。ただし、非常に稀だが打撃もしてくる。光の戦士がザンデを倒したところへ現れて急襲。当初は闇の氾濫により得た膨大な闇の力であらゆる攻撃が通用せず、一度は光の戦士たちを全滅させて命を奪った。しかし、ドーガとウネが魂を分け与えたことにより光の戦士は復活する。闇の世界での最終決戦では、闇の戦士が命と引き換えに闇の力を封じたことで無敵の力を失うも、今度は光の戦士を再度倒して光の力を得ようと目論む。

0:00 モンスター
6:11 ボス
7:59 暗闇の雲

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