テレ東×Netflix共同制作で『君に届け』連ドラ化 南沙良&鈴鹿央士が出演
俳優の南沙良が、2023年3月からNetflixで全世界独占配信となる連続ドラマ『君に届け』で主演の黒沼爽子を演じることが決定した。風早翔太役には鈴鹿央士が起用。テレビ東京と動画配信サービスNetflixの共同制作となる。

原作は、2006年から2017年に「別冊マーガレット」で連載され、第32回講談社漫画賞少女部門を受賞した椎名軽穂氏の同名漫画。高校生のリアルで甘酸っぱい恋愛模様が人気を集めてきた。

 長い黒髪と青白い肌のため周囲から「貞子」と呼ばれ、クラスメイトになじめずにいるが、純粋な性格で前向きかつ努力家な爽子は、映画『幼な子われらに生まれ』(2017年)で俳優デビューを果たし、映画『この子は邪悪』(2022年)で主演を務めた南が演じる。爽子とは対照的な明るく男女問わず好かれているクラスの人気者で、曲がったことを嫌うまじめな性格で、自分にも他人にも厳しい風早は、映画『蜜蜂と遠雷』(2019年)の天才ピアニスト役で高い演技が評価され、映画やドラマに引っ張りだこの鈴鹿が演じる。

監督は、『あすなろ白書』(1993年)や『イグアナの娘』(1996年)などの大ヒットドラマのほか、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)『潔く柔く』(2013年)といった少女漫画原作の恋愛映画を手がけたことから胸キュン映画の巨匠と呼ばれる新城毅彦監督と、『ディア―ディアー』(2015年)で長編デビューし『ハローグッバイ』(2016年)『望郷』(2017年)両作品で第9回TAMA映画賞最優秀新進監督賞などを受賞した菊地健雄監督が務める。

 南は「お話を聞いたときは率直に驚きとうれしさが同時にこみ上げ何とも不思議な感じだった」と振り返り「映画化されていることもあって正直、少し不安もありました」と打ち明けた。「爽子ちゃんを演じるにあたっては、原作を何度も読み返しながら、できる限り原作に忠実に臨みました。爽子ちゃんのまっすぐな思いに私自身も動かされることが何度もあったので、見ていただける方にも、爽子ちゃんの思いが届けば良いなと思っています」と願いを込めた。

「実写映画版を見ていたので、この作品の出演が決まった時はどうやって自分なりにアプローチしていこうかなど、たくさん悩むこともありました」という鈴鹿は「風早くんを演じるにあたり彼の持つ“葛藤”や“空気感”を大切にしようと思いました。クランクインしてからすぐは、“爽やか”という言葉に囚われてしまいましたが、監督と相談をしながら演じていくうちに、徐々に“風早翔太”に馴染んでいった気がします」と自信を見せた。続けて「『君に届け』は、たくさんの方の思いがこもった作品だと思います。その思いを大切にし、そしてドラマ版『君に届け』を最高の作品にするために全員で向き合った作品です!」とアピールした。

MAG.MOE - The MAG, The MOE.