『新・信長公記〜ノブナガくんと私〜』(しん・しんちょうこうき ノブナガくんとわたし)は、甲斐谷忍による日本の漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて2019年17号から2020年29号まで連載された後[3]、『コミックDAYS』に移籍して2020年7月13日から2021年9月6日まで連載された。2120年、名立たる戦国武将のクローンが集まる名門不良高校を舞台に、彼らがテッペンである総長となるため争い合うSF漫画。2019年7月5日に初巻が刊行された[4]。また、連載開始のヤングマガジン2019年17号では一挙2話掲載であった[3]。

#日下部みやび

あらすじ
2105年の日本。カリキュラムの変更により学校教育での歴史の授業は明治以降のみとなって久しく、東大の出身者ですら一般人では戦国時代を知っている者はほとんどいなくなっていた。そんな中、とある歴史オタクのマッドサイエンティストが、次々と戦国武将のクローンを作り出しその名前のままに世に放った。成長した彼らは不良として頭角を現し、戦国時代の逸話さながらの活躍をし始める。

2120年。「日本一の不良校」と知られる銀杏高校は新たな理事長・中林の方針により進学校になることが宣伝される。今や珍しい存在となった歴史好きであることを除けば気弱で普通の女子高生・日下部みやびは、期待を寄せて銀杏高校に新設された特進クラスに進学することになる。事前に知らされたクラスメイトの名簿は武田信玄や上杉謙信など、すべて戦国武将の名を冠する者たちばかりで、彼女は歴史好きとして興奮する。しかし、彼らこそ、戦国武将たちのクローンであり、日本各地で名を挙げてきた不良のリーダー達であった。

歴史マニアの理事長の思惑で集められた彼ら35名は、戦国時代の天下人争いのごとく、不良の”てっぺん”である銀杏高校の総長の座を目指し始める。そんな中、みやびは、史実の容赦のないイメージとは程遠い、一人だけ安穏とした青年・織田信長に注目する。

舞台設定
本作の舞台は約100年後の2120年の日本であるが、1話で説明される通り、街並みや学校生活などは現代とまったく変わらず、クローン技術以外には特に未来要素やSF要素はない。かなり前から江戸時代以前の歴史は不明点が多く教材にふさわしくないとされ、学校では明治以降の歴史しか教えられず、戦国時代などを歴史を知っている人間は非常に少ない。織田信長や徳川家康という名前すら知られておらず、東大の出身者すら例外ではない。

登場する戦国武将のクローンたちはとある戦国好きのマッド・サイエンティストが、戦国オタクなら誰しもが一度は思う「この世に同時に生まれたら誰が最強の武将か」を知りたいために歴史遺産からDNAを採取し、クローンを作成したという。クローン本人たちは、戦国武将の逸話と驚くほど似たような性格や伝説を持つが、自分が戦国武将のクローンであることはおろか、同じ名前の武将がいたことすら知らない。

また、舞台となる銀杏高校は不良のエリートたちが集まる高校として知られており、特に「総長」は全不良の憧れであるという。総長は独自の学校の決定権を持ち、理事長をも凌駕する。

#戦国ランス

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