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今回はオムニバス作品「迷宮物語」の一作で、大友克洋監督が初監督として制作された「工事中止命令」の解説です。
ある国の国家プロジェクトとして、ジャングルの奥の僻地で大掛かりな工事を請け負った日本の大手ゼネコン。
インフラも整ってなく鬱蒼としたジャングルの中 川をつたい奥へ奥へと進まないとたどり着かないその現場は、雨季になると川を作り終わったとしても植物の驚異的な成長で半年も経たず元の姿に戻ってしまうほど自然の生命力が強い場所…。
あまりにも過酷な環境から人間は監督ただ一人で、他は全てロボットが作業を行うある意味では超現代的な現場。
ある時その国でクーデターが起こり新政府が樹立し、その政府から一方的に計画の破棄を要求され、現場責任者にその旨を伝えるもそのすぐ後に行方不明になり、上司の命令でちょっと気弱でポンコツさもある主人公が現地に赴き一刻も早く莫大な予算が使われ続ける工事を止めに行く…
ただ現場では予想だにしない出来事が…
現場でのポンコツっぽいロボットと、上には弱く下には強気の中間管理職系の主人公が織りなすシニカルでコミカルなストーリー！
まったく人間のいう事を聞き入れず、期限を厳守するために工事を強行し続けるロボットの奇妙で不気味、そしてちょっと恐ろしいストーリーが特徴Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！
アニメーションの知識がほぼない状態の監督が、友人から渡されたディズニーの教本で何かを掴み、漫画家や新人なんかにはとても作れそうもないクオリティの物を簡単に描き上げ驚かせたり、現在のトップアニメーターと共に制作をして色々と教わりながら、大友監督らしい前面に細かく描き込まれた精密で工業的っぽい神作画が印象的で、後の「AKIRA（アキラ）」を思わせるような、そこに繋がりを感じられる超絶クオリティの作品！
まさに天才の所業といったような所々作画以外にも細かな演出がさすがといったところ^^
また「迷宮物語」自体も眉村卓先生の原作をちょっとだけ取り入れながら（りんたろう監督に至ってはオリジナル…）、りんたろう監督が中心になり川尻善昭監督、大友克洋監督と今では世界でその名を知られる大物監督たちが作り出す、三者三様の奇妙で不気味な物語がまた印象的な作品ですΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
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00:00 オープニング
01:25 二足歩行ロボットなどロボットが実用化されてる世界
03:58 あらすじ
07:10 日に日に変わる食事やロボットのイカレ具合…
10:18 わずかなキャラで魅せる
13:18 短編ながらかなりこだわりの声優陣
14:20 「AKIRA」らしさも見られる大友監督の初監督作品
15:41 凄腕な制作陣と大友監督の天才っぽさ
16:36 大物美術監督にも影響を与えた演出
17:15 あまりにもマニアック過ぎて長い間お蔵入り…
18:59 原作要素が薄すぎるけど三者三様に魅せる内容
20:39 所々垣間見れる社会風刺的なシニカルな演出
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