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今回は「だまし絵みたいな映画」として制作された作品「千年女優(Millennium Actress)」の解説です。
だまし絵のような映画というリクエストから映画製作の話が出た時、「かつて大女優と謳われた老女が自分の一代記を語っているはずが、記憶は錯綜し、昔演じた様々な役柄が混じりはじめ、波瀾万丈の物語となっていく。」と過去に思いついたアイデアのメモから簡易的なプロットが作られ、印象的なラストシーンが思いつきそこに至るために肉付けされ作り上げられた作品!
始めから劇場版という事を意識して作られたこの作品は、前作「パーフェクトブルー」の虚実を曖昧にするといった今敏監督らしい手法の発展形のような形で作られ、元々OVAとして作られた「パーフェクトブルー」とはまた違った流れや魅せ方で作られ、手法としては似た部分がありながら、ストーリー性やテイストの違いや、原作付とオリジナルといった部分からから、姉妹作品的な立ち位置でありいわば裏表の作品ともされた感じ。
どんなに時が流れ時代が変わろうとも頑ななまでに想い人を追い続ける主人公、そのひたむきで健気すぎる姿はまた狂気的でもあり、キャッチコピーはずばり「その愛は狂気にも似ている」Σ(゚Д゚)
海外上映もされ高い評価に好意的なコメントなども出されたものの興行的にはそれほど振るわず、その文学的ともいえるストーリー性や人を選びそうな大人な作品ってとこもあり、普段アニメを見る層にはあまり刺さることが無く、アニメ業界ではあまり話題になる事は無かったけど、今敏監督は元々、アニメ視聴者層に迎香し商業性を意識した作品ではなく、自分が面白いと思える納得できる作品をと制作され、普段アニメをあまり見ない新たな層へのアプローチを考えてて、その目論見は上手くハマり、ファッション誌や新聞など普段あまりアニメを取り上げない媒体から紹介されたりと、閉塞感もあった業界に対し一石を投じたともいえる革命的ともいえる作品ですΣ(・ω・ノ)ノ!

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00:00 オープニング
01:28 かつての大女優の想い出が広がる
02:58 あらすじ
07:14 時間は一方向の流れではない?現実と虚構が曖昧の世界
09:05 この世界を彩るキャラ達
15:19 こだわりの声優陣
17:18 「だまし絵のような映画」と一つのメモから始まった
18:39 作品を手掛ける質の高い制作陣
23:32 音楽にも比重が置かれた
23:49 ウソで固めた真実
27:51 兄弟作品で裏表?!パーフェクトブルーとの違い
30:01 新たな層へのアプローチに成功した革新的作品
32:01 相応に評価された今敏監督の名作

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