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『グランディアII』(GRANDIA II)は、ゲームアーツが企画・開発したコンピュータRPG作品。グランディアシリーズの第2作。
2000年8月3日にセガ(後のセガゲームス)によりドリームキャスト用ソフトとして発売された。キャラクターデザインはかのえゆうし。

概要
基本的なゲームシステムは前作『グランディア』を踏襲し、魔法やアイテムの名称など一部の固有名詞にも共通化が図られている。
その一方で本作は、前作で描かれた世界とは全く接点のない、新たな世界が舞台となっており、物語的にも繋がりはない。
また前作の発売から3年以上が経過していることを踏まえて想定する対象年齢も引き上げられており、内容も「格好良くクール」な方向性が志向され、「明るい冒険活劇」であった前作とは対照的な作風となっている。
本作では暗い過去を抱えた青年を主人公に据え、序盤から光と闇の戦いを前面に押し出した物語が展開され、またボスキャラクターや後半のダンジョンも、グロテスクな内臓のモチーフが多用されている。

前作に続いてプロデューサーとして参加した宮路武は本作について、登場人物や世界設定が同じだからとタイトルを襲名するような続編のあり方は寂しいことであるとする一方で、作品に込めたテーマや表現したい内容にはグランディアシリーズ共通の要素が込められていると述べている。
一例を挙げれば草木などの自然の表現へのこだわりや、その世界に生きる人々の生活感の表現、より斬新なデザインを求め続けるフィールド表示の表現などは、本作においてはシリーズ共通の課題であると位置づけられている。
前作における冒険活劇の作風を本作で路線転換したことについては、それ以外の舞台でも「グランディア」は面白いということを提示したかったためであるとしている。

前作ではキャラクターと背景の描画に2DCGと3DCGを使い分け、物語の要所にアニメのムービーを導入する演出が用いられたが、本作では3DCGによる表現を重視した演出やムービーが多用されている。
キャラクターの描画には、ゲーム用の3DCGモデルには頭身の低いデフォルメキャラクターのモデルが、ムービーでは現実的な頭身のモデルが用いられている。

本作のシナリオ原案には漫画家の長谷川裕一と、シナリオ工房 月光の重馬敬が参加している。
重馬が「『ウルトラマン』第1作の最終回でウルトラマン敗北し、ウルトラマンを倒したゼットンが神として崇められているような世界」というモチーフの設定を長谷川に持ちかけ、長谷川が原案となる設定やシナリオの骨格を作った。
長谷川のシナリオは原案からかなり改変されたとされるが、長谷川が提案した「ゼットン(をモチーフとした邪悪な神)のパーツを集めていく」といった基本的なプロットはそのまま採用されたという。

2002年2月21日にはエニックス(後のスクウェア・エニックス)よりPlayStation 2版が発売。2015年8月24日には原作発売15周年としてPC版(Microsoft Windows)が『Grandia II Anniversary Edition』のタイトルで発売された。
2020年にはNintendo Switch版が前作『グランディア』とのセットで『グランディアHDコレクション』のタイトルで発売され、ダウンロード専用ソフトとして配信された。

PlayStation 2版
2002年2月に発売されたPlayStation 2版では、ムービーシーンが大幅に描き直され、新規シーンが追加されている。

PlayStation 2版の発売と時を同じくする2002年1月には、グランディアシリーズの外伝的作品である『グランディア エクストリーム』が発売されており、ゲームシステムも共通点が多い内容となっている。

2014年11月19日には、PlayStation 3のゲームアーカイブスにて配信が開始された。

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