人吉球磨地域が作品のモデル地となっているアニメ『夏目友人帳』。アニメ化15周年を記念して先日、球磨郡湯前町で声優トークショーが開かれ、全国から多くのファンが集まりました。

【熊本市から参加】
(夏目友人帳の魅力は?)
「心が癒やされるのが好き。熊本のことがもっと好きになったし、親近感がある」

熊本県出身の漫画家、緑川ゆきさん原作のテレビアニメ『夏目友人帳』。幼いころから妖怪が見える主人公、夏目貴志が、自称用心棒のニャンコ先生や友人らに助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていく、人と妖の物語です。

人吉球磨地域が作品のモデル地となっていて、熊本県は、3年前の豪雨災害からの復興支援の一環として、アニメとコラボした様々な企画を実施し、被災地のにぎわい創出に取り組んでいます。

【佐賀から参加】
「『聖地』を巡れる。それが復興につながっていく、応援になるかなと思って(参加した)」

ことし7月にアニメ化15周年を迎えた『夏目友人帳』。

これを記念して今月12日、湯前町でアニメに出演する声優のトークショーが開かれました。

約700人の応募の中から選ばれた200人のファンが全国から駆けつけました。

【井上 和彦さん】
「なっつめー、酒だ、酒だ、酒を持って来ーい」

トークショーを行ったのは井上 和彦さんと堀江 一眞さんの2人。

来年活動50年を迎えるベテラン声優の井上さんは、主人公 夏目の用心棒をしながら飼い猫として一緒に暮らす妖怪『ニャンコ先生』と『斑』を担当。

一方、堀江さんは、妖怪が見えるという夏目の秘密を知っている大切な友人、田沼 要役を演じています。

【トークショー】
「12年前に来た時は町のあちこちに『ニャンコ先生』が今回みたいにいなくて、今回はあちこちにいましたよ。すごく増えている『ニャンコ先生』が。12年前はあきらかにくまモンの方が多かった。今回は『ニャンコ先生』の方が勝ってましたね」

人吉球磨地域では現在、アニメのモデル地をめぐるガイド付きのタクシープランが運行されています。

トークショーの前日にこのタクシープランのPR動画の撮影を行ったという2人。

アニメ第2期のオープニングに登場する一シーンのモデル地、人吉市の田町菅原天満宮では、サインやメッセージを書いた絵馬を奉納したことを報告しました。

【トークショー】
「夜は影絵を探して歩き回りました。夜も楽しめますね」

にぎわい創出の一環として人吉市中心部では日没後『夏目友人帳』のキャラクターの影絵が駅舎の壁など9カ所に映し出されています。

2人は、「昼間だけでなく夜もアニメの世界観を味わえる」と太鼓判を押しました。

【役を演じる上で気を付けていることは?】

【井上 和彦さん】
「『ニャンコ先生』に関してはわがままで自由なおじさんという感じで振る舞っている」

【堀江 一眞さん】
「夏目の良き友人でありたいということを心に秘めて演じると、僕の中では『田沼くん』に近づいていくというか、僕らしい『田沼くん』になると思って演じている」

【印象的なセリフは?】
【堀江 一眞さん】
「夏目に対して『つかなくていい嘘はつくな』というセリフがあって、深いなと思う」

【井上 和彦さん】
「『まったくお前という奴は』と言って『だから関わるなと言ったろうが』と言うけど関わって夏目を認めている。逆の意味で言っていて、問題が起こった時はいつでも俺が手を差し伸べるぞという思いが伝わってくるセリフで、好きですね」

会場では、アニメ化15周年を記念して制作された特別映像も流されたほか、2人のサイン色紙が当たる抽選会も行われました。

【氷川町から参加】
「生のお二人の声を聞くことができて、すごく良かった」

【熊本市から参加】
「人吉のいろんな所を回らせていただいて、豪雨の爪痕が残っている所もたくさんあるけど、だんだん復興していっているのを間近で見られるので、みなさんもぜひ人吉球磨に来てほしい」

人吉球磨地域では、11月3日から新たにグルメスタンプラリーを実施。

人吉市や湯前町など5つの市町村にある25の飲食店のうち、3つの店で食事や買い物をすると、オリジナルのトートバッグがもらえます。

一部の店舗では、『ニャンコ先生』の焼き印が押されたスイーツも提供。

湯前町の菓子店ではウインクした『ニャンコ先生』の栗入りどら焼きを販売しています。

【庄籠製菓鋪 庄籠 美乃さん】
「みなさん、楽しみに来られるので、やって良かった」

【湯前町の住民】
「全国から来ていただいて、町の魅力も一緒に楽しんでもらえるのが、一番うれしい」

アニメ第7期の制作も決定している『夏目友人帳』。

人吉球磨地域の復興にとって欠かせないコンテンツとなっています。

こちらがオリジナルトートバッグです。

アニメ『夏目友人帳』の主人公・夏目貴志と用心棒のニャンコ先生が描かれています。

グルメスタンプラリーに参加している店を3軒回ってスタンプを集めるともらえます。

人吉市や湯前町、錦町、多良木町、水上村の5つの市町村にある飲食店など25の店が参加。食事や買い物をするとスタンプをもらえます。

トートバッグがもらえるのは先着1000人で、店によってはすでに在庫がないところもあるということでホームページで在庫を確認してください。

アニメとのコラボで地域が盛り上がる取り組み。おしらせをはさんで甘じょっぱさがポイントです。

熊本市の海苔専門店が新しいお菓子を販売中です。

MAG.MOE - The MAG, The MOE.