今回は11月17日にリリースされたシリーズ初のシミュレーションRPG「ペルソナ5 タクティカ」のクリアレビューとなります。シリーズ初の「シミュレーションRPG」への挑戦、本編と地続きの物語など、シリーズファンとしては大きな期待をしていたタイトルです。実際、「SRPG」と『ペルソナ』らしい「1MORE」や「総攻撃」を融合させたゲームデザインは新鮮ですし、本編後のキャラクター同士の会話劇も興味深いモノはあります。
 一方で、ゲーム進行につれて戦闘のマンネリ感は強くなっていきますし、醍醐味の一つである「寄り道」や「アクティビティ」といった「ロールプレイング感」を強める要素が薄い点は気になります。特に、シリーズの魅力であるシナリオに関しては、展開が急ぎ足で進行し、説得力に欠けていたように感じます。怪盗団の新たな冒険を楽しみにしていたユーザーにはオススメできますが、あくまでも「スピンオフ作品」であり、単独のゲーム作品としては課題は残っています。それでは詳しいレビューに入っていきましょう。

【目次】
00:00 序文
00:59 『ペルソナ5 タクティカ』とは
 ・シリーズ初の「シミュレーションRPG」への挑戦
 ・「拠点」と「戦闘」を繰り返すリニアなゲーム進行
04:04 独自性はあるが少々描写・説得力不足なシナリオ
 ・異世界「キングダム」と「革命」
 ・『ペルソナ5』派生作品としては…
07:32 戦術とゴリ押しの巧みなバランス
 ・ペルソナ+SRPG=
 ・やや煩雑なバトルデザイン
10:37 シリーズの醍醐味「成長要素」について
 ・「ペルソナ合体」
 ・やや拡張性に欠ける「キャラクタースキル」
12:01 結語

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