2023年2月10日に劇場公開される、エッセイスト・高山真の同名自伝的小説の映画化作「エゴイスト」の、本ビジュアルと予告編が公開された。
 
 本ビジュアルは、浩輔(鈴木亮平)と龍太(宮沢氷魚)がベッドでキスを交わすシーンが切り取られ、鈴木亮平と宮沢氷魚が体現する鮮烈な愛が表現されている。そこに、「愛は身勝手。」のコピーが添えられている。
 
 予告編では、ファッション誌編集者の浩輔と、シングルマザーである母(阿川佐和子)を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太の姿が収められている。惹かれ合い、恋人になった2人。息子がゲイであることを知らずに「お前もそろそろいい歳なんだし。いい人いないのか」と悪気なく言ってくる父親(柄本明)や、龍太の実家を初めて訪れる時に「恋人の親に会うとか無いから」と不安や緊張でいっぱいになる浩輔、そんな普段とは異なる浩輔の頼りない姿に「いつも通りで大丈夫だから。恋人だなんて言うわけないでしょ」と優しく背中を押す龍太の姿が映し出される。
 
 後半は、幸せに満ちた2人の姿から一転。ドライブに出かける約束をしていた日に姿を現さない龍太からの電話に困惑する浩輔の姿が捉えられ、「僕は愛が何なのかよくわからないです」という浩輔が絞り出す弱々しいつぶやきで幕を閉じる。
 
 「エゴイスト」は、浩輔と龍太の愛を描いた作品。自分を守る鎧(よろい)のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔。自分の美しさに無頓着でけなげな龍太と出会った浩輔は、鎧を脱ぎ捨て、誰かを心から愛する喜びを知っていく。しかし、やがて大切な人との関係を断たれたとき、「浩輔はこの愛のかたちは自己満足なのではないか、彼らを追い詰めていたのではないか」と、自問自答を始めることになる。鈴木亮平が浩輔を、宮沢氷魚が龍太を演じる。監督を務めるのは、「トイレのピエタ」「ハナレイ・ベイ」などの松永大司。
  
【作品情報】
エゴイスト
2023年2月10日全国公開
配給:東京テアトル
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

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