タイトル:君の居た昨日、僕の見る明日
発行:富士見ファンタジア文庫
作者:榊一郎
イラスト:狐印

幽霊と化した学校。そこに主人公や数々の矛盾を抱えたキャラが取り込まれ、ニセモノの学園生活を強いられます。
榊さんの作風は、ニセモノや模倣品といったキーワードがよく出てきます。ニセモノの持つ苦悩や模倣の是非。それらを何か抱えたキャラクターが織りなす、不思議な空間の不思議な物語。榊さんらしいキャラ背景が存分に楽しめる名作です。
『スクラップド・プリンセス』や『アウトブレイク・カンパニー』等の分かりやすい派手さはないですが、榊さんの作家としての拘りが随所に見える名作です。

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