海崎新太は新卒で入社した会社を、ある事件をきっかけに5ヵ月で退職。その後再就職を試みるも不採用続きで、気づけば27歳になっていた。
ある日、謎の男・夜明了が海崎の目の前に現れ、「人生、やり直してみませんか?」と声をかける。その内容はニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加、見た目だけ10歳若返り、1年間限定で高校生活をやり直すというものだった。実験中は生活費が支給され、終了後は就職の斡旋もしてくれるという。失うもののない海崎は、なかばヤケクソ気味に二度目の高校生活に飛び込んでいく。
青葉学園3年6組の編入生として、海崎のリライフ生活がスタートする。教室には彼のサポートと監視をするために、やはり高校生に若返った夜明の姿があった。プログラム終了後の就職斡旋が目当ての海崎は、10歳年下のクラスメイトたちに深入りせず、影の薄い存在のまま、1年をやり過ごそうと考えていた。しかし、成績はトップだが極度のコミュニケーション音痴の日代千鶴が、自分の殻を破ろうと努力するひたむきさに心を打たれ、彼女の友達作りに協力するようになる。
海崎の日代へのアドバイスは「笑顔」。ところが、日代はうまく笑えず、ニタリ。日代に嫉妬する狩生玲奈は、日代にバカにされていると思い込んでしまい、魔が差して日代のカバンを隠そうとしてしまう。そんな狩生に気づいた海崎は、会社員時代に人を妬む心によって引き起こされた悲劇を思い出し、狩生に「人と比べるな」「頑張ることを諦めるな」と言葉をかける。
その狩生が好意を寄せるのは、見た目はチャラいが成績優秀で委員長も務める大神和臣。2人が両想いだと気づいた海崎は、「目の前にいる人が突然いなくなることもある」と、大神に狩生へ告白するようアドバイスする。
「影うすく、さらーっと一年過ぎてくれればそれでいい」そう思っていた海崎だが、気づくと、日代や大神、狩生そして狩生の親友でクラスメイトの小野屋杏達とかけがえのない仲間になっていた。同時に、日代への恋心も日に日に強くなっていく。けれども彼女は10歳も年下の女子高生で、実験が終われば彼女の記憶から海崎は消え、二度と会えなくなる存在だ。一方の日代も海崎に惹かれていたが、彼女もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた。はたして、2人の恋の結末は?
そして、リライフを終えた海崎が選択した未来とは?物語は驚きと感動のラストへと動き出す。

劇場公開日 2017年4月15日
製作国 日本
上映時間 119分
映倫区分 G
監督 古澤健
脚本 阿相クミコ
キャスト
中川大志 海崎新太
平祐奈 日代千鶴
高杉真宙 大神和臣
池田エライザ 狩生玲奈
岡崎紗絵 小野屋杏

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