【ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島】
公開 2005年
上映時間 90分

劇場版第6作目となる本作は、2005年3月5日に公開されました。
監督を担当したのは、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などの長編を立て続けに世に送り出した、今や日本を代表するアニメ監督となった細田守監督で、本作が初の長編作品となります。

『ONE PIECE』と言えば、痛快で明るい作風をイメージをしますが、本作に関しては、重々しくダークな内容となっており、『ONE PIECE』シリーズの中では、かなりの異色作となっています。
そのため、今でも「子供が見たらトラウマになる」と、ファンからは『トラウマ映画』と賛否両論の声が上がっています。

その要因として、細田守監督による独特の最小限の影やCGの駆使、カメラワークのアングルなどが散りばめられ、他の『ONE PIECE』作品に比べると、やはり違ったテイストの作品になっています。
そして、いつも仲の良い麦わら海賊団がギスギスして仲が悪く、自分勝手で、性格が悪いです。
ストーリーも途中からホラーテイストで、画面が暗く、音楽もオドロオドロしく、不安感を煽るものになり、ルフィは無数の矢に射抜かれて白目向くなど、『ONE PIECE』なのにがっつり“死”が描かれています。

さらに、敵キャラクターが怖く、トラウマになる一番大きな理由かもしれません。
ルフィたちの前に立ちはだかるのは、かなり個性的なキャラクターが揃っている頭に草の生えたレッド・アロー海賊団のメンバーたちで、彼らの言動や表情が本当に怖いのです。

しかも、クライマックスでは麦わら海賊団ではなく新たな仲間を作って共闘するなど、『ONE PIECE』としては異例の要素ばかりの物語に、『ONE PIECE』シリーズの中でもまさに異色の作品です。

このような『トラウマ映画』と呼ばれる異色の作品となった背景には、ある経験あったためと明かされています。
実は『ハウルの動く城』の監督を担当する予定でした。
スタッフを集めて、一生懸命にプロジェクトを進めていったものの、トラブルが重なりプロジェクトが一時頓挫、ついには降板するという騒動が起こってしまい、 さらに仲間も失ない絶望を味わったのでした。
そんな監督にとって本作は、イベント用映画などで地道に活動を重ねた末に、『ウォーゲーム』以来の5年ぶりに掴んだチャンスだったのです。
そうして生まれた「ルフィが今までの仲間を失い、新たな仲間を作る」という展開は、『ハウル』のゴタゴタで感じた「仲間を失うつらさ」や「大事な仲間を失っても、新しい仲間と一緒に前へ進んでいける」という思いなどがテーマとして込められているそうです。

【あらすじ】

ゴールドラインを進む麦わらの一味。
ある日、「もし君が 海賊の中の 海賊の中の 海賊の中の 海賊ならば 信頼する仲間をつれてこの島に来るがいい」という手紙と、エターナルポースを拾い、「オマツリ島」を目指すことに。

島に着いてみると、その島の主と名乗るオマツリ男爵から試練を言い渡され、男爵の手下たちと戦う羽目になってしまう。

次第にウソップやナミ、ゾロやサンジの間に軋みが生じ、仲間割れが起こってしまい、試練の最中オマツリ島の秘密を知ったチョッパー、ロビンが姿を消してしまう。
ルフィの前から次々と消えてしまう仲間達。

果たしてオマツリ男爵の真の目的とは?
島に隠された秘密とは?
そしてルフィだけで挑む最終試練…決戦が始まる。

【参考サイト】

あのトラウマ映画『ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』について振り返ってみる
https://ssj.co.jp/column/trauma_of_onepiece_omatsuri

アニヲタWiki(仮)
https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/7180.html

いとわズ
【映画】『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』で細田守の“闇”を感じる

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