若くして亡くなった岡田有希子さんは、1985年、ドラマ「かぐや姫飛んで初体験」でかぐや姫を演じました。
同じく、若くして亡くなった神田沙也加さんが演じる予定だったメーテルは、作者の松本零士さんによれば、かぐや姫の子孫だという。
2人の人生に、かぐや姫が、何か関係しているのでしょうか。

源氏物語に「物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁」とあるように、日本最古の物語とされる竹取物語。
それは物語とされていますが、実は、同じ名前の女性が垂仁天皇の時代に実在していたそうです。

そして、もう一人、垂仁天皇の時代に、「竹野媛」という女性がいました。
日本書紀によると、竹野媛は丹波の国から大和(奈良)の垂仁天皇の掖庭にやってきたという。
なぜ竹野媛が垂仁天皇のところにやってきたのか、日本書紀によると、垂仁天皇の皇后・狭穂姫の兄、「狭穂彦の謀反」に発端があるようでした。

かぐや姫を扱ったドラマに、「怪談百物語かぐや姫」(2002年)というのがある。
鬼とされて帝に殺された土蜘蛛族のかぐや姫が、帝を殺すために霊界から人間界にやってくる。
そして、かぐや姫は帝側と戦うが、帝や護衛の兵たちを生き返らせ、月へと変える。

「狭穂彦の謀反」を起こした、皇后の兄・狭穂彦も、垂仁天皇から討伐を受け、兄と共に皇后も自害している。

迦具夜比売と竹野媛という二人の女性について、古事記と日本書紀を確認すると、かぐや姫との不思議な繋がりー怪談物語が見えてきました。

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